MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > カーライフ > 車検・メンテナンス > LEDプロジェクターヘッドライトはなぜ主流になった?マルチリフレクターとの違いと構造
車検・メンテナンス

更新

LEDプロジェクターヘッドライトはなぜ主流になった?マルチリフレクターとの違いと構造

プロジェクターヘッドライトとは?

ヘッドライト
©magneticmcc/stock.adobe.com

プロジェクターヘッドライトとは簡単に言うと光をレンズで拡大し照射する仕組みのヘッドランプです。レンズが球面になっていることから魚眼レンズと言ったりもします。まん丸のレンズなので車のヘッドライトがより生き物の目のように見えるようになりました。

車のフロントマスクを顔と言ったりする人もいるくらいなのでそういう意味では車のフロントデザインに躍動感を与える役割があるのかもしれません。丸い可愛いヘッドライトの車はより可愛く、つり目のヘッドライトの車はより精鋭に。そんな効果もあると言えるでしょう。

今回は、プロジェクターヘッドライトの歴史や仕組み、利点についてご紹介します。

プロジェクターヘッドライトの歴史

スカイライン 2000GTS-R
スカイライン 2000GTS-R

プロジェクターヘッドライトが初めて採用されたのは1986年ドイツの高級自動車メーカーBMWと言われています。その翌年には日産のスカイラインにも採用されました。

前述のとおり以前は一部の高級車にしか見られなかったタイプのヘッドライトですが、現在ではほとんどの車で採用されています。最近では軽自動車でも見かけるほどです。

また、ロービームはプロジェクター、ハイビームはマルチリフレクターという両方採用する車も多くあります。

プロジェクターヘッドライトとマルチリフレクターヘッドライトの構造は?

マルチリフレクターヘッドライトとは?構造から解説

ヘッドライト
©Stanislav Voronov/stock.adobe.com

マルチリフレクターヘッドライトは名前の通り、お椀の形をした多面の反射板を利用して光を照射します。反射板の角度をコンピュータを使って設計するので、効率よく照射ができる仕組です。

マルチリフレクターヘッドライトは仕組み上、光が拡散するのでプロジェクターヘッドライトに比べると光の境目がぼんやりしています。

また、ヘッドライトのデザインを複雑にできるというメリットがあり、ヘッドライトの形状はその車のアイデンティを表す重要な要素になりました。プロジェクターヘッドライトが普及するまでは最も主流なヘッドライトの構造でした。

プロジェクターヘッドライトとは?構造から解説

ヘッドライト
©OATZPENZ STUDIO/stock.adobe.com

従来のマルチリフレクターヘッドライトは光が分散し、本来必要ないところまで照らされていました。プロジェクターヘッドライトはプロジェクター内部にリフレクターがあり、内部で反射させた光をレンズに集めて必要な個所にだけ無駄なく照射することができます。

プロジェクターヘッドライトとマルチリフレクターヘッドライトの違い

プロジェクターヘッドライトとマルチリフレクターヘッドライトの違いを簡単に説明すると、構造が異なります。

マルチリフレクターヘッドライトの構造は、反射板を利用して配光を決めているため光が拡散されて光が漏れます。一方、プロジェクターヘッドライトにおける構造はレンズで光を拡散するため、必要な箇所だけに光が集まり効率良く照らせます。そのため、対向車も比較的眩しいと感じることもないでしょう。

プロジェクターヘッドライトが広く普及するようになったのはなぜ?

ヘッドライト
©Djordje/stock.adobe.com

以前は一部の車にしか採用されていなかったプロジェクターヘッドライトがこんなにも普及した理由のひとつは量産によりコストが下がったことが上げられます。

安全面で見れば、照射の無駄がないため対向車や歩行者が眩しくないという利点があります。また、最近搭載車が増えたLEDヘッドライトは光源が小さくマルチリフレクターとは相性が良くありません。

HIDはマルチリフレクターでは光が拡散するため、対向車の迷惑になるというデメリットもあったようです。そういった観点からプロジェクターヘッドライトが採用されるようになったのです。

さらに、HIDとLEDはハロゲンに比べると発熱が少なく、消費電力が非常に少ない、長寿命というメリットもあります。

HIDとは?

HIDとは、High Intensity Dischargeの略となっており、一般的にはディスチャージヘッドランプとも言われます。

通常のハロゲンランプには、フィラメントという金属製の芯材が発熱して発光しますが、HIDにはフィラメントが無い構造となっています。

LEDとは?

LEDとは、Light Emitting Diodeの略称です。発光ダイオードと言われることもあります。

LEDヘッドライトが最初に搭載した車はレクサスLS600hでした。寿命は約10年以上と長く、消費電力も非常に少ないという特徴があります。HIDと比較すると発熱量は少ないです。

現在の主流はLEDプロジェクターになった理由は?

オルタネータ
©Daniel Jędzura/stock.adobe.com

LEDとHIDは消費電力が少なくなるのでオルタネータという発電機も小さくできます。したがってエンジンへの負荷も低減され、燃費が良くなるという相乗効果も見込めます。

近年、徐々に普及し始めた電気自動車などは、消費電力が最も少ないLEDヘッドライトと相性が良いので今後さらに増えることでしょう。

プロジェクターヘッドライトに交換する方法と注意点

プロジェクターヘッドライトの交換は、LED埋め込みプロジェクターヘッドライトを買うのが簡単でおすすめです。また、光量や色、対向車に配慮したライトの向きに注意する必要があります。

ヘッドライトの交換方法については、以下の記事

プロジェクターヘッドライトが暗い原因と明るくする方法

ヘッドライトを拭く人
©zphoto83/stock.adobe.com

ヘッドライトが球切れしそう

ヘッドライトが球切れしそうな場合は、バルブ(電球)の寿命かもしれませんので、バルブ交換をしましょう。

プロジェクターが白く汚れている

プロジェクターの内側が白く汚れている場合、割り箸にような長い棒などを使って磨くことで明るくなります。布などにエタノールなどを含ませてから磨くとさらに効果的です。

根本的に光量が少ない、光が拡散してしまっている

プロジェクターヘッドライトの光量が暗い場合、LED化することをおすすめします。

HIDは最大の明るさになるまで時間がかかりますが、LEDの場合は、点灯してすぐに最大の明るさになります。また、HIDに比べて寿命が長いため、手間がかかりません。昨今では、LEDプロジェクターの普及が右肩上がりの傾向があります。

ヘッドライトに関連するおすすめ記事

ヘッドライトの黄ばみや曇りの原因は?

ヘッドライトクリーナーの選び方やおすすめ人気商品をご紹介!

リトラクタブルヘッドライトとは

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
すべての画像を見る (7枚)

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード