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車のハンドルの正しい回し方とは?危険なハンドルの回し方も紹介
免許を取得して初めて運転する、あるいは久しぶりに運転する人に向けて、正しくハンドルを回す方法を解説します。普段から運転している人も、ほとんど運転していない人も、あらためて自分のハンドルの回し方を振り返ってみてください。
ハンドルにはどんな役割がある?
ハンドルにはどのような役割があるのか整理しておきましょう。
1.車を操作する
言うまでもなく、ハンドルを右に回せば車は右へ進みます。同様に左に回せば左へ進みます。ハンドルには、車を誘導し向きを変えるという基本的な役割があります。
2.ドライバーを安定させる
ハンドルのもう一つの役割は、ドライバーを安定させるということです。ハンドルを正しくしっかりと握ることで、ドライバーの姿勢が安定し、車が左右に動いても体がブレにくくなります。
とはいえ、ハンドルを正しく回さなければ効果がありません。どのように回せばいいのか具体的に解説していきます。
ハンドル操作は運転の基本
1.ハンドルの正しい持ち方を知ろう
ハンドルに親指を添えるようにして軽く握ります。このとき、あまり力まずに軽い力で持つことです。ハンドルを持つ位置は、時計で例えることがあります。
写真のように、ハンドルの一番上を12時、一番下を6時と例えて、左手が9~10時、右手が2~3時くらいの位置を持つと安定しやすいと言われています。ただし状況によって変わることもあるので、参考程度にしてください。
2.回すときは手を持ち上げるように
ハンドルを回す方向と逆の手を軽く上へ持ち上げるような感覚で回してください。
- 右へ回すのであれば、左手を軽く上に持ち上げます
- 左へ回すのであれば、右手を軽く上へ持ち上げます
このとき、反対の手は軽く添える程度にしておけば問題ありませんが、両腕がクロスしないように注意しましょう。なぜクロスしない方がいいのかは後述します。
3.回す速度はゆるやかに
ハンドルを回すときは必ずゆるやかに回すようにしてください。急いで回すと車が右や左へ行きすぎたり、車が大きく揺れてしまい、道路をはみ出してしまう危険があるからです。
ハンドル操作は車に与える影響が大きいので、常にゆるやかに回すようにしましょう。
4.シートに背中をつけておく
ハンドルを回すと、揺れの大きさに差はあるものの、車は必ず右または左に揺れます。その際、シートに背中をつけておかないと、体も揺られてしまい、安定して回すことができません。
体を安定させるためにも、シートから背中を離さないように意識しましょう。
【やめよう!】危険なハンドルの回し方
1.片手ハンドル
片手ハンドルが危険な理由は、正確にハンドルを回せなくなることです。それだけではなく、とっさに対応できなくなるため、飛び出してきた歩行者や自転車などを避けきれなくなるというリスクがあります。
信号待ちなどで停車しているとき以外は、常に両手でハンドルを持つようにしましょう。
2.内かけハンドル
鉄棒で言うところの、逆上がりをするときのような手の形でハンドルを持つやり方です。
内かけハンドルの危険なところは、片手ハンドル同様にとっさに対応できないことです。内かけハンドルで素早く操作すると、突き指する危険性もあります。
バスやトラックなどの大型自動車は、乗用車と違ってハンドルの径が大きいために、内かけハンドルで操作しているドライバーも時々見かけますが、基本的に内かけハンドルは危険な回し方であると認識しておきましょう。
道路状況は絶えず変化しています。そのときに応じて、安全かつ適切な対応がとれるハンドル操作が何より重要なのです。
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- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...
- 監修者プロフィール
- 鈴木 ケンイチ
- 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...