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CVTとは?仕組みと構造からメリット&デメリットまで

CVTのメリットとデメリット

よく使う速度域は燃費がよくなる

CVT最大のメリットは、燃費が良いことと速度が変わってもスムーズな走行を実現できることです。

CVTは無段階でギア比を設定できるため、常に最適なギア比を選ぶことが可能です。走行時の回転数を低く抑えることができるため、燃費を良くすることができるのです。

低速&高速では燃費が悪くなる

デメリットとして、低速と高速の走行においては、逆に燃費が悪くなってしまう点です。

これはベルトがプーリーの内側に来るほど回転が小さくなることで、滑りやすくなったり摩擦が大きくなったりするというCVT自体の仕組みによるものです。

ATに比べて故障しやすい?

さらに、CVT車はAT車と比較して故障しやすいという声が多く上がっています。その理由はCVTがベルトとプーリーの摩擦によって動いていることです。

常にCVT車は摩擦による小さな金属音が発生しているのですが、走行距離が蓄積すると摩耗が進んで金属音がどんどん大きくなります。

これを放置するとエンジンが回転しても加速しなかったり、走行中に突然エンジンブレーキがかかるようになったりします。

街乗りメインの車にはぴったり

これらを踏まえると、買い物などの普段使いが多く、加速と減速を繰り返すことが多い車には、CVTが合っているといえます。

逆に長距離の移動が多く高速道路の利用が多い車は、ベルトの摩耗が進みやすくなるためCVTは向きません。

現在の日本車は、街乗りや中速度での走行が多いユーザーを見据えて開発・販売が行われています。トランスミッションにおいてCVTが主流であるのは、こうした背景も一役買っているのでしょう。

さらにCVTは日本の道路状況に合っているだけでなく、低コストや燃費性能を両立しているため、多くのメーカーの多くの車種に採用されているというわけです。

近年は多段式ATも増えてきた。CVTの今後は?

ランボルギーニ ウルス
ランボルギーニのSUV「ウルス」も8速ATを採用

ギアによる変速のATに対し、ベルトによる変速のCVTは、滑らかさがメリットでした。しかし近年は、高級車を中心に「8速AT」「10速AT」といった多段式トルコンを採用するAT車も増えてきています。

ATからCVT、そして再びATへと戻る流れがあるのは、キビキビした走りと滑らかな変速による乗り心地のよさの両立が求められているからともいえます。

特に、ラグジュアリーカーやプレミアムカーは、コストがかさむ多段式ATを導入して価値を高める意義があるのでしょう。

現在の多段式ATは軽自動車やコンパクトカーには不向きですが、今後の開発が進み、CVTよりも多数派になる日が来るのでしょうか?

その他のトランスミッションについてはこちらの記事で解説・比較しています。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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