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ナンバー灯の交換方法!LEDに交換するのは違反?車検についても解説
ナンバー灯をLEDに交換する方法
この項目では、ナンバー灯を純正品からLED製の商品に交換する方法を紹介します。
方法自体は車種によって若干難易度が違ったり、手間暇がかかったりするものの、純正品が故障した時にスペアパーツへ交換するのにも応用できることから便利です。
ぜひ、参考にして、ご自身の愛車で他車と異なる雰囲気のナンバー灯を実現してみてください。
【準備】交換作業前に用意する道具
準備段階として、交換作業前に用意したい道具を3つピックアップしました。
交換に使用する新品のLEDナンバー灯以外にも、あったほうが便利なアイテムが存在します。
- 内張りはがしツール
- 養生テープ
- マイナスドライバー
「内張りはがしツール」は、名称のとおりトランクに取り付けられた内張りを剥がす際に使用する道具です。数点の工具がセットになっていて、内張りの状態や構造に合わせて使い分けられるでしょう。
「養生テープ」は、内張りはがしツールを使ってトランクに装着された内張りを取る際、局所が傷つくのを防ぐ効果が期待できます。
加えて、「マイナスドライバー」は、ビス止めがされている箇所で活用。一家に1つは存在するアイテムであるため、用意がしやすいでしょう。
【手順1】トランクの内張りを外す
1つ目の手順は「トランクの内張りを外す」です。
内張りは、セダンのトランクタイプよりもワゴンやハッチバックなどの「バックドア」タイプのほうが難易度は低いでしょう。
内張りには、先の尖ったピンが円周を描くように要所に備わっていて、全面がトランク(バックドア)に固定される仕組みで作られているケースが多いです。ピンで止められている箇所を確認し、養生テープを貼ってから内張り剥がしツールを使用して取り外しましょう。
【手順2】純正品のナンバー灯を取り外す
2つ目は「純正品のナンバー灯を取り外す」です。
内張りが取れたら、元から装着されているナンバー灯がどこに設置されているか確認します。交換した形跡がなければ新車メーカーの純正品ナンバー灯であるのがわかるでしょう。
ナンバー灯が見つかったら、両端のツメで固定されているため、内側に押し上げるような流れで取り外します。加えて、背部に取り付けられているコネクター(ケーブル)も外しましょう。
外れたナンバー灯には、ライト部分を守るための透明なカバーも、マイナスドライバー(なければ、先が平たくて固い工具ツール)を使って取り外してみてください。
カバーが取れると、残るは電球のみ。これで、元の純正品ナンバー灯が取り外せます。手で簡単に外れるので壊さないようにしましょう。
【手順3】購入したLEDナンバー灯を取り付ける
3つ目の手順が「購入したLEDナンバー灯を取り付ける」です。
購入したLEDナンバー灯を、純正品ナンバー灯の代わりに取り付けてみましょう。そのまま元の位置にはめ込むだけでOKです。
LEDナンバー灯をはめ込んだら、ケーブルを接続してください。車のエンジンをかけて、ライトを点灯させるとナンバー灯も光りますが、取り付けたLEDナンバー灯も光っているかどうかチェックしてみましょう。確認して点灯していれば交換完了です。
もし、LEDナンバー灯が点灯していなければ、プラス・マイナスの極性が逆になっている可能性があります。ナンバー灯を外し、向きを変えて付け替えて、点灯を確認してみてください。
点灯が確認できれば、ナンバー灯をトランク(バックドア)の適切な位置へ戻し、外してきた内張りを元の状態へはめ込んでください。元の状態へ戻したら作業完了です。
ナンバー灯をLEDに交換すると違反?
ナンバー灯をLED製の商品に交換すると、交通違反に該当してしまうのでしょうか。
結論から述べると、保安基準を満たしているLED製であればナンバー灯で使用しても問題ありません。
「道路運送車両の保安基準」の第36条および第205条では、ナンバー灯および“番号灯”と表記していながらも、車体後方に備え付けたナンバープレートが判別できるように明かりを取り付けなければならない文面が書かれています。
以下のルールを遵守すればLED製のナンバー灯を使っていても交通違反で取り締まられる可能性が限りなく低いです。
- 夜間走行中に、後方20mの距離からナンバープレートの数字を確認できるもの
- 「白色の明かり」でなければならない
- 器具が損傷している、あるいはレンズ部分が壊れたり、汚れたりしてはいけない
- ナンバー灯の光で、他の運転手の運転妨害になってはいけない
- レンズを正確に取付けないといけない
LEDのナンバー灯に交換する際の注意点
LEDのナンバー灯へ交換する際に気を付けたい要素を3つピックアップしました。
- ナンバー灯に使用できる商品か確認してから使用する
- 発色が白であるかチェックする
- メーカーや値段に要注意
ナンバー灯に使用できる商品か確認してから使用する
1つ目は「ナンバー灯に使用できる商品か確認してから使用する」です。
LEDには大きく分けて2種類のバルブが存在します。ポジションライト用で使用するバルブ、ナンバー灯などで使用するバルブと種類が異なるので気を付けなければなりません。
ナンバー灯に使うバルブは光を周辺へ飛ばし、ハロゲン製のバルブなどと同様、的確に光を届けることができます。しかし、ポジションライト向けのバルブは、光を一つの方向にのみ飛ばす傾向があり、光が複数の方向へ届きにくくなります。
例えば、ポジションライト向けのバルブをナンバー灯に使うと、ナンバープレートですべての領域を照らせなくなるでしょう。
ナンバー灯をLED製に替えるには、ナンバープレートをすべて照らせることが求められるため、バルブの種類を確認してから間違えのないように購入しましょう。
ライトの発光色が白であるかチェックする
2つ目は「ライトの発光色が白であるかチェックする」です。
保安基準第36条および第205条にも書かれている、「番号灯の灯光の色は、白色であること」を遵守しなければなりません。
LED製では、青や緑など別の発光色を採用している商品も販売しているケースがあります。保安基準に沿わず車検違反となるため、購入したLED製のナンバー灯に使用されているライトの発光色が白であるか欠かさずチェックしましょう。
メーカーや値段をチェックする
3つ目は「メーカーや値段をチェックする」です。
LED製のナンバー灯は、同じ規格でも生産しているメーカーによって販売価格の差があります。
安い商品ならコストがかかりにくく、安くLEDバルブに交換することができます。しかし、商品の品質や耐久性に不安があるでしょう。
一方、著名なカー用品メーカーでもLED製ナンバー灯は生産されています。著名な分、値段が高くなりがちですが、車検に対応できるよう作られているのと、使用時の品質・耐久性を考慮して作られています。
そのため、確実に車検にも合格できる商品を購入したいと考えるのであれば、著名メーカーのLEDナンバー灯を購入すると良いでしょう。
ナンバー灯をLEDに交換したら車検はどうなる?
ナンバー灯をLED製に交換したら車検に合格できるでしょうか。
結論から述べると、保安基準第36条および第205条で示されている内容に適合していれば可能です。以下の基準に適しているかがカギでしょう。
- 夜間走行中に、後方20mの距離からナンバープレートの数字を確認できるもの
- 「白色の明かり」でなければならない
- 器具が損傷している、あるいはレンズ部分が壊れたり、汚れたりしてはいけない
- ナンバー灯の光で、他の運転手の運転妨害になってはいけない
- レンズを正確に取付けないといけない
上記5つのポイントで注意したいのは「白色の明かり」。稀に、青や緑、オレンジなど別の発光色であったら、車検に不合格となる可能性があります。
車を車検に預ける前、ナンバー灯をLEDへ差し替えている際は白色のアイテムを使っているか忘れずにチェックしましょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
- 監修者プロフィール
- 鈴木 ケンイチ
- 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...