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ノーマルタイヤ着用は違反!?積雪・凍結道路を走行時に注意すべきルール
2021年のクリスマスは今季最強クラスといわれる寒波が押し寄せ、都心部でも初雪が観測されました。各地の積雪に関する報道では、道路上で車両が立ち往生するといった内容も見られました。
年末年始にも強烈な寒波が到来すると予想されていて、路面凍結や更なる積雪の可能性があります。そんな凍結や積雪が見られる道路の走行において、守るべきルールがあるのをご存じでしょうか?
本記事では意外と認識されていない道路凍結時のルールと違反内容についてを紹介します。
防滑措置なしで積雪・凍結路面の走行は違反
よく、ノーマルタイヤで凍結路面を走行したことで発生する事故の話を耳にすることがあります。
実は、積雪・凍結路面をノーマルタイヤで走行することは違反です。積雪・凍結路面を通行する場合、車両に防滑措置(ぼうかつそち)を施さなくてはいけません。
防滑措置=タイヤチェーンや冬タイヤなど
防滑措置というのは、積雪・凍結した路面を走行するための装備を装着することをいいます。例えば、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤといったものがそれにあたります。
違反すると反則金または罰金が課せられるので、しっかり覚えておく必要があります。
反則金と違反点数
免許区分 | 反則金 | 違反点数 | |
---|---|---|---|
自動車 | 大型 | 7,000円 | なし |
中型 | |||
準中型 | |||
普通 | 6,000円 | ||
二輪車 | 大型 | ||
普通 | |||
原動機付自転車 | 5,000円 |
自動車・二輪車・原付の反則金は上表のとおりです。違反点数はありません。
場合によっては5万円以下の罰金に
基本的には先程の反則金が適用されるのですが、場合によっては5万円以下の罰金を課されることがあります。
例えば、人身事故を起こした、飲酒運転をしていた、無免許運転をしていたといった際、防滑措置を怠っていたことで過失割合が増加します。
各都道府県によってルールが異なる
防滑措置の義務化は、各都道府県の「道路交通法施行細則」または「道路交通規則」にて定められています。そのため、概ね内容は同じなのですが、地域ごとに細かい違いがあります。
なお、防滑措置に関する決まりがあるのは沖縄県を除く46都道府県です。沖縄県には防滑措置を義務化する法律はありません。
急に凍結路面に遭遇した場合
出発時に路面が凍結していなかったのでノーマルタイヤを装着したのに、出先で凍結・積雪が見られる路面に遭遇した場合、どうすればいいのでしょうか。
長野県警に確認したところ、来た道を引き返すか、タイヤチェーンを装着しないと違反になるようです。
もしもスタッドレスタイヤを装着しておらず、タイヤチェーンも持っていなかった場合、それ以上先へは進めません。冬のドライブは、走行ルートに凍結や積雪の恐れがある地域がないかどうか、事前に確認しておきましょう。
雪道の走行時に携帯すべきもの
こういったケースを避けるためにも、普段からタイヤチェーンを始めとした、以下の装備品の携帯を心がけましょう。
- タイヤチェーン
- 手袋
- けん引ロープ
- バッテリーブースター
- 懐中電灯
- スコップ
特にタイヤチェーンは、装着を義務付けている地域もあり、スタッドレスタイヤを装着していても違反になることもあります。そういった道路には上画像のような標識が設置されています。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...