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逆輸入車を購入するには?並行輸入車との違いや人気の逆車8選
逆輸入車の購入方法は? 日本で乗るにはどうすればいい?
日本で逆輸入車に乗るための4通りの方法を解説します。
方法①個人輸入
1つ目の方法は個人輸入です。気に入った車を制限なく購入できる反面、手続きが煩雑で非常に手間がかかります。また、車両購入地域の言語能力は必須になります。個人輸入の大まかな手順は以下の通りです。
- 現地国で買付
- 現地国からの輸出手続き
- 港までの陸送手続き
- 輸出通関手続き
- 輸送中の事故に対する保険手続きなど
- 日本での輸入手続き
- 輸入通関手続き
- 関税納付
- 港からの陸送手続き
- 国内保安基準適合対応作業
- 排出ガス検査手続き・加速騒音試験など(必要に応じて)
- 自動車新規登録手続き(ナンバー登録交付)
方法②輸入代行サービス
輸入代行サービスは、その名のとおり、煩雑な輸入手続きの一部または全部を業者に委託する方法です。
車の買付は個人で行い、輸出入手続きを業者に委託。または、現地での買付から輸出までは代行してもらい、国内では自分で手続きを行なうなど、手続きの手間と費用をバランスさせられる点が輸入代行サービスを利用するメリットです。
ネットオークションの入札代行を行っている業者なら、海外のネットオークションで偶然みつけた車の落札から輸入までの手続きをすべて代行してくれます。
方法③並行輸入車ディーラー
正規ディーラーに近い規模でサービスを行なっているのが並行・逆輸入車を専門とするカーディーラーです。
逆輸入車の車探しから輸出入手続き、納車までを一貫して行ってくれるため、正規ディーラーでの購入と同様の手続きで逆輸入車を購入できます。また、その後のメンテナンス等も行ってくれるため安心して逆輸入車に乗れます。
中古車も輸入してくれるディーラーや、輸入代行サービスを兼務しているディーラーもあるため、並行輸入車ディーラーは逆輸入・平行輸入車購入の駆け込み寺ともいえる存在です。
方法④在庫の逆輸入車
もっとも手軽に逆輸入車に乘る方法は、すでに逆輸入された在庫車の購入です。一般の中古車店で稀に販売される逆輸入車の購入や、並行輸入車ディーラーや逆輸入車専門店の店頭に並んでいる車なら、国産中古車と同じく短期間ですぐに乗り出せます。
以下の記事では平行輸入車および逆輸入車の具体的な購入方法も解説しています。
人気の逆輸入車8選
現在人気の逆輸入車8台を紹介します。安定した人気を誇るのは、日本では馴染みが薄い大型ピックアップトラックや日本未発売の大型SUV。また、日本ではモデルチェンジが滞っている車種の最新モデルが購入できたり、日本で生産終了した車種が新車購入できるのも逆輸入車の魅力です。
トヨタ タンドラ
トヨタ・タンドラは、北米向けに販売されるフルサイズ・ピックアップトラック。全長5,815mm×全幅2,030mmのボディに5.7L V型8気筒エンジンを搭載しています。
日本では持て余してしまうほどのサイズながら、非常に高い人気を誇る逆輸入車です。タンドラよりも一回り小さなトヨタ タコマも人気です。
- 最新「タンドラ」中古車情報
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本日の在庫数 181台 平均価格 587万円 支払総額 109~1,499万円
レクサス GX
レクサス GXは、トヨタ ランドクルーザープラドのレクサス版です。ランドクルーザープラドとほぼ同様のボディサイズに、301PSを発揮する4.6L・V型8気筒エンジンを搭載。レクサス RXよりも大柄でオフロード性能が高く、レクサス LX並の高級感を備えつつ、LXより一回り小さくまとめられています。
ホンダ リッジライン
ホンダ リッジラインは、USホンダが販売する5m超の大型ピックアップトラック。ピックアップトラックとは思えないほど前衛的でスタイリッシュなフロントフェイスと内装が特徴です。エンジンは3.5L V型6気筒VTECエンジンを搭載しています。
アキュラ MDX
MDXはアキュラブランドのフラッグシップSUV。初代は国内でも正規逆輸入車として販売されていました。4代目はスタイリッシュな3列7人乗りの大型SUVであり、日本のホンダ車よりもスッキリと洗練された内外装デザインが特徴です。
日産 アルマダ
日産 アルマダは、北米でランドクルーザーと競合する最大8人乗りの大型SUV。アルマーダとも呼ばれます。水平を基調としたアルマダのスタイリングは、国内で見慣れた日産車とはまったく異なる雰囲気です。
5.6L V型8気筒の大排気量エンジンを搭載し、クラストップの牽引能力と最新の牽引機能も備えています。
日産 マイクラ
日産 マーチの欧州モデルである日産 マイクラも人気の逆輸入車です。日本では2010年に登場した4代目マーチ以降は新型が登場していませんが、欧州ではフルモデルチェンジされた5代目が販売されています。
外観は丸くキュートな4代目から、鋭角的でスタイリッシュなボディデザインに変貌。ボディサイズもわずかに大型化されています。
インフィニティ Q60
日本のラインアップから消えた日産 スカイラインクーペは、海外ではインフィニティ Q60として販売されています。セダンよりもロー・ワイドフォルムを実現し、「400R」に相当する、400PSの3.0L V型気筒ツインターボエンジンを搭載した「Red Sport 400」もラインアップしています。
スバル WRX/STI
日本ではすでに販売終了しているスバル WRXは、逆輸入車なら新車で手に入れることができます。北米版のWRX STIは日本仕様には設定がない2.5Lターボエンジンを搭載しており、出力・トルクの最大値は国内版2.0Lエンジンとそれほど違いはないものの、幅広い回転域で性能が発揮できるように変更を受けています。
- 最新「WRX STI」中古車情報
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本日の在庫数 248台 平均価格 472万円 支払総額 243~1,598万円
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- 執筆者プロフィール
- 伊藤友春
- 1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...
- 監修者プロフィール
- 鈴木 ケンイチ
- 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...