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【仮免許試験】技能試験の内容とは?仮運転免許許取へのポイントも解説!
仮免許の技能試験とは?

仮免許試験は、第二段階の公道での実地教習を受けるための試験。仮免許を取得するためには、学科試験と技能試験に合格する必要があります。
学科試験は、これまで学んだ車の運転に関する知識をペーパーテストではかるための試験。技能試験は、車を運転するうえで必要な操作と知識の総合的な技術が試される試験です。
仮免許学科試験については下記リンクで詳しく解説しています。
仮免許の技能試験の内容
仮免技能試験では、教習所構内を公道に見立てて、コースを走行します。試験官が同乗し、これまでの技能試験で培った運転技術と知識がしっかりと備わっているかを確認。
試験中の採点結果によって、合否が決まります。
仮免許の技能試験の採点方法は?

採点は減点式
試験内容は、持ち点が100点の状態でスタート。コースを周回しながら基本的な運転動作と安全確認・優先判断能力を審査し、坂道発進・踏切通過・S字・クランクなどの各採点セクションをこなすなかで、ふさわしくない行為が見受けられた場合に減点されます。
70点を下回った時点で不合格となるため、うまく操作できるかよりも、いかにミスを少なくできるかが重要です。
採点項目
試験中の減点対象となる行為は、あらかじめ点数化されています。試験官はそれにしたがって採点を行うため、採点項目ごとの減点数がわかれば、どのようなポイントに注意すべきかがはっきりとわかるでしょう。
安全措置・運転姿勢
- 10点減点
- シートベルトを着用しない
- 5点減点
- 乗車時・降車時の安全措置を怠る
(ドア開閉・ミラー類・操作器具の確認など) - 乗車姿勢の調整を怠る
(シート前後位置・バックレスト角度・ステアリング位置)
- 乗車時・降車時の安全措置を怠る
発進
- 20点減点
- 中程度の逆行
(坂道発進で約50cm〜1mの後退)
- 中程度の逆行
- 10点減点
- 小程度の逆行
(坂道発進で約30cm〜50cmの後退)
- 小程度の逆行
- 5点
- 発進手間どり・急発進・空ぶかしなどアクセル操作の不適
速度維持
- 10点減点
- 指定速度への未達・速度超過
安全確認
- 10点減点
- 不確認
(発進時・後退時・巻き込み防止・交差点・踏切・後方・降車時など)
- 不確認
合図
- 5点減点
- 方向指示器の使い方
(発進合図・車線変更合図・右左折合図のタイミング、出し忘れ、戻し忘れなど)
- 方向指示器の使い方
制動
- 20点減点
- カーブ前の制動ブレーキが早すぎる
- 急ブレーキなどの危険な制動
- 10点減点
- カーブ前の制動がやや早すぎる
- 危険ではないが乗員が不快に思う制動
- 5点減点
- エンジンブレーキ使用タイミングの不適
- クリープ走行速度の不適
ハンドル操作
- 20点減点
- ハンドル操作による車両のふらつき
- 10点減点
- 急ハンドル
車体感覚
- 20点減点
- 脱輪
- 10点減点
- 接触
- 5点減点
- 停止位置のズレ
- 巻き込み防止措置時の寄せ幅・離れ幅の不適
進路変更
- 5点減点
- 進路変更の怠り・タイミング不適
- 交差点侵入時の巻き込み防止措置の怠り・タイミング不適
直進・右左折
- 20点減点
- 徐行指示無視
- 進入禁止表示無視
- 10点減点
- 速度違反
- 優先義務違反
- 5点減点
- 右左折時の大回り
歩行者保護等
- 10点減点
- 泥跳ね運転などの歩行者に配慮のない運転
最高速度・踏切通過・駐車等
- 10点減点
- 不必要な急ブレーキ
- 不必要な警音器の使用
- 車間距離維持不足
- 5点減点
- 踏切内での変速
- 停車措置無視
試験中止となる場合

減点があっても、70点を下回らない場合はまだチャンスが残っています。しかし、以下は、その場で試験中止となってしまいますので注意しましょう。
- 後続車がいた場合に衝突するほどの逆行
(坂道発進で約1mの後退) - 発進不能
(5m間で4回以上・赤信号に変わるまで発進できない場合) - 通過不能
(クランク、S字、方向変換、縦列駐車などでの4回以上の切り返し) - 大幅な脱輪
- 大幅な接触
- 不必要な右側通行
- 安全地帯等への侵入
- 後車妨害・指示違反・暴走行為など、明らかな技能不足・運転免許資格不足と判断した場合
仮免許の技能試験に落ちたらどうなる?
技能試験に落ちた場合、1時限以上補習の教習を受講しなければなりません。教習所にもよりますが、補習は追加で費用が発生します。
また、仮免許を取得するには技能・学科両方の試験に合格する必要がありますが、技能試験に合格しなければ学科試験を受けることができません。
追加の支払いとスケジュールの再調整が必要となるので、一発合格を目指したいところです。
技能試験で注意すべきポイント
安全確認は大げさなくらいに
シートベルトなどの走行前の確認、ミラーによる安全確認や後方確認は、目標に顔を向けて行いましょう。
運転中は、試験官はミラーを使うことで視線をチェックしています。しかし、わずかな視線移動だけではしっかりと安全確認できているかどうかを正確に判断することはできません。多少大げさなくらいに確認動作を試験官に見せるのが合格のコツです。
「後ろ、よし!」など、何を確認しているのか声に出してみるのも手です。
運転はメリハリをつける
試験中は、今どんな操作をしているのかを試験官がわかりやすいようにメリハリをつけることが肝心です。とくに加速と減速は加減調整ができる操作であるため曖昧になりがちです。
しっかりとした加速をしなければ、しっかりとした減速もすることができません。急加速にならない程度にアクセルを踏みこみ、早い段階で指定速度に到達してから減速に移るほうが、楽にメリハリのある運転をすることができます。
カーブはしっかり減速してから
ブレーキ操作は車が直進状態で行うのが原則です。カーブを走行中のブレーキ操作は、車を不安定にさせるため速度が出るほど危険性が増します。そのため「カーブ中のブレーキ操作」は危険運転とみなされ減点対象になる場合があります。
カーブ中にブレーキ操作しなくてもいいように、直進状態でブレーキを済ませておくことは、試験の合否はもちろん、車を安全に運転するために必要な技術です。
黄色信号に注意
黄色信号で進むか止まるかの判断は、ベテランドライバーでも判断に迷う状況です。歩行者信号の点滅を視認することができれば、まもなく黄色信号へと変わることが予測できます。
判断に迷ったときには、急ブレーキを踏むことなく、余裕をもった「停止」を選択しましょう。より安全な選択をすることがベターな判断です。
S字、クランクでの切り返しはそれぞれ1回なら減点なし
クランク・S字・方向変換・縦列駐車などでの切り返し操作は減点対象となりますが、それぞれ1回までは減点になりません。ただし、2回目はマイナス5点、3回目はマイナス10点、4回目以上は不合格となります。
切り返しが必要な状況になっても焦らず、落ち着いて車を最適な位置に移動させましょう。また、切り返し時には焦って後方確認を怠りがちです。そのときの動作も試験官はしっかりと見ていますので、まずは焦らないことが肝心です。
コースを間違えても焦らない
指定されたコースを間違えてしまっても減点にはなりませんので、焦らずコースに復帰しましょう。どうしても思い出せない場合は試験官にたずねても減点にはなりません。
ただし、コースに復帰するまでの間も試験対象ですから、採点時間が伸びてしまうため不利になります。大切なのは間違いに焦って、安全確認などを怠らないようにすることです。トラブルがあっても、焦らず平常心を保ちましょう。
挨拶と返事は大事
試験前には「よろしくお願いします」としっかりとした挨拶をしましょう。採点項目は点数化されているとはいえ、試験官も同じ人の子。試験管が判断に迷ったとき、第一印象や受け答えが好印象だと有利になる可能性があります。
また、試験中は低速走行とはいえ人を乗せて運転していることを意識しましょう。試験官や同乗者が安心できるように、指示には「はい」としっかりと聞こえる声で返事をして、指示内容を理解していることを明確に伝えましょう。
仮免許の技能試験に合格したら路上教習へ

仮免許の技能試験を終え、仮免許を取得できれば教習も折り返し地点。いよいよ路上での教習がはじまります。
一般公道でおこなわれる路上教習は、教習所内のコースと違いより注意が必要ですが、第一段階で学んだことを活かして安全運転に努めましょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...