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LEDウインカーのハイフラ対策まとめ|原因や防止抵抗の取り付け方も

ウインカーを白熱電球からLEDバルブに交換するとハイフラ現象が発生します。これはLEDバルブの不良による異常ではありません。しかし、この状態での走行は球切れの状態と同じく道路交通法違反です。LED化でハイフラ現象が起こる原因と、ハイフラを防止する4つの対策法を解説します。

ウインカーのハイフラ現象とは? なぜ起こる?

ハイフラ現象とは、「ハイフラッシャー」の略語で、ウインカーの点滅速度が早くなる現象をいいます。ハイフラ現象が起こる原因は、ウィンカーが球切れした際に起こる消費電力異常によるものであり、球切れをドライバーに知らせるサインでもあります。

ウインカーの点滅速度は「1分間に60回以上・120回以下」と保安基準で定められており、ハイフラ状態での走行は、整備不良違反として普通車の場合反則点数1点・反則金7,000円の罰則が科せられます。

白熱電球の場合、切れた電球を交換すればハイフラは直ります。しかし、ウインカーをLEDバルブに交換した場合はバルブに異常がなくともハイフラ現象が起こってしまいます。

LEDウインカーへの交換でハイフラになる原因

©MemoryMan/stock.adobe.com

LEDは白熱電球よりも消費電力が少なく、キレのよい高輝度発光と発色が特徴であり、電球からLEDバルブへの交換は今や定番といえるほどのカスタム手法です。

しかし、テールランプやスモールランプ、ナンバー灯などのLED化は容易であるのに対し、ウィンカーのLED化は難しいとされています。その理由は、LED化によってハイフラ現象が発生するためです。

ウインカー用白熱電球の消費電力は約21W。それに対し、LEDウインカーバルブの消費電力は2〜6Wしかなく、これほどまでに消費電力が低いと車の電気配線上では球切れと誤検知してしまうため、ウインカーをLED化するとバルブに異常がなくともハイフラ現象が起こってしまうのです。

たくさんのLEDが流れるように点灯するシーケンシャルウインカーであっても、白熱電球から消費電力が少ないLEDに変わればハイフラ現象が起こります。ただし、その際は早く流れるわけではなく、異常なパターンで点灯するため周囲の混乱を招きがちです。

ウインカーをLED化した場合は、必ずといっていいほどハイフラ対策を施す必要があります。

ハイフラ対策法1:ICリレーへの交換で防止

車種によってはリレーを交換することでウインカーの間隔を調整できます。リレーとは電気を流すと接点がつながり、別の回路に電気を流せる装置。ウインカー作動時に「カッチン、カッチン」と音が鳴るのは機械式リレーの作動音です。

純正装着される機械式リレーを、動作間隔がタイマーで制御されるIC式リレーに交換することで、LED化により早まった点滅間隔を適正化できます。

リレーの規格は車種によって異なるため、購入する際はリレーのピン数・カプラー形状・適合電圧・点滅回数などをしっかりと確認しておきましょう。規格はメーカーの適合表やリレー本体に記載されています。

またICリレーのなかには、作動音のあり/なし・点灯間隔調整式・アンサーバック機能対応品などがあります。また、ユーロウインカーと呼ばれる1回のレバー操作でウインカーを3回点滅させられる特殊なリレーもあるため、適合を確認したうえで好みの機能を追加するのもよいでしょう。

ICリレーの価格は、機能に応じて1,000〜4,000円程度。必要個数は1個のみです。

ウインカーリレーの交換方法

ウインカーリレーの交換方法は、まずバッテリーのマイナス端子を外し、安全を確保したうえでリレー本体を差し替えて交換するだけです。リレーの位置はメーカーや車種によって異なり、多くの場合はヒューズボックス周辺やセンターコンソール奥などに配置されています。

リレー交換でハイフラを防止する方法は、配線加工不要で簡単かつ安価で済むメリットがあります。ただし、ノーマルのウインカー作動音が電子音で鳴る車は、リレー交換できない場合がある点には注意が必要です。近年の車は総じてリレー交換ができなくなっています。

ハイフラ対策法2:レギュレーター追加で防止

レギュレーターとは、装置本体内の電子回路により電圧や電流を調整する装置です。ウインカーリレー交換でハイフラ対策ができない車は、ウインカー用レギュレーターの追加で解決できる場合があります。

キットにはエレクトロタップなどの配線一式が同梱されているため、特別な配線知識は不要。装置本体から出ている4本の配線をバッテリーのプラスとマイナス、左右のウインカー配線のプラスに接続するだけで、自動的にLED化によるハイフラを適正化してくれます。本体は水や熱の影響の少ない場所にしっかりと固定しておきましょう。

ただしレギュレーターは、ウインカー制御方式によって適合車種が限定されます。また、一部商品は動作条件としてレギュレーターと同一メーカーのLEDバルブを使用するようにと注意書きがされています。

適合車種や動作条件などは、必ず購入前にメーカーホームページなどで確認するようにしてください。LEDウインカー用レギュレーターキットの価格は4,000〜7,000円です。

ハイフラ対策法3:抵抗器の追加で防止

LED化によって減ってしまった消費電力を、抵抗器で増やしてやることでもハイフラが防止できます。抵抗器とは電気を熱に変換して放出する器具であり、抵抗器に割り当てられた抵抗値によって電流の調整が可能です。

抵抗器には炭素被膜抵抗やセメント抵抗など多くの種類が存在します。抵抗器は高温になるため、金属ケースで覆われ耐熱・放熱性に優れたメタルクラッド抵抗がハイフラ対策にもっとも適した抵抗器といえるでしょう。

よく用いられるのは抵抗値6Ω(オーム)のメタルクラッド抵抗です。ウインカー1箇所あたりにメタルクラッド抵抗1個を配線に追加することでハイフラ現象を防止できます。前後4箇所のウインカーをLED化する場合は、各所配線に1個づつ抵抗を追加するのが基本です。

メタルクラッド抵抗の配線方法

抵抗器を配線に接続するにはギボシ端子・ハンダ付け・エレクトロタップのいずれかを使用します。配線をコネクタで挟み込むだけで接続できるエレクトロタップがもっとも簡単な配線方法ではあるものの、振動による接触不良が起こりやすいデメリットがあります。

抵抗を配線に接続する際は、プラス配線とマイナス配線をまたぐように並列で接続します。直列に繋ぐと、ウィンカーが暗くなるばかりか発熱量が大きくなり危険です。抵抗器自体には極性がないため、プラスとマイナスのどちらに接続してもかまいません。

抵抗器の固定は発熱による車の故障や車両火災に注意!

ウィンカー使用時は抵抗器の温度が150度以上にまで上昇し、抵抗器に配線や樹脂部品に接触すると車両火災が起こる恐れがあります。放熱を促すために抵抗器は必ず金属部分に取り付け、燃えやすいものから離して配置しましょう。

もっとも確実な固定方法はボディへのネジ止めです。ボディに穴を開けたくない場合は、金属製のステーなどを介して固定しましょう。または耐熱アルミテープで固定する方法もあります。金属面への取付けであっても燃えやすい両面テープでの取付けは厳禁です。いずれの方法でも落下しないように確実に取付けましょう。

抵抗器と金属部分の接触面にグリスを薄く塗布しておくと放熱性が高まり、抵抗器自体の寿命を延ばすことができます。

抵抗追加は車種を問わずハイフラ防止可能! 便利なキット商品も

メタルクラッド抵抗の価格は、価格は2個あたり1,000〜2,000円。高いものでも3,000円程度です。ただし配線の有無によっても価格がわずかに上下します。

抵抗器によるハイフラ対策はリレーやレギュレーターとは異なり、車を問わず確実にハイフラを防止できる方法です。しかし、確実な配線作業が求められるため、抵抗器の追加は玄人向けの方法といえるでしょう。カプラーを使って加工せずに接続できる便利なハイフラ対策キットも販売されています。

6オームの抵抗器を追加してもハイフラ現象が直らない場合は、車種や交換するLEDバルブの消費電力に応じた抵抗値の調整が必要です。そういった場合は、抵抗値の計算が不要なLEDバルブと抵抗器がセットになった商品を使うと確実にハイフラを防止できます。

ハイフラ対策法4:抵抗内蔵型LEDバルブの交換で防止

抵抗内蔵型LEDバルブとは、その名の通りLEDバルブ本体に抵抗器が内蔵されたLEDバルブです。バルブ以外の部品交換がないため手間がかからず、配線加工も不要であるためもっとも簡単かつ安全にウインカーをLED化できます。

抵抗内蔵型バルブの価格帯は3,000〜5,000円とやや高価であるものの、抵抗器やウインカーリレーを買い足すのとそれほど変わらない価格で購入できるうえ、装着の手間も掛からないため他の方法よりもコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。

ただし、内蔵抵抗器の発熱に対してヒートシンクや冷却ファンなどを用いて対策はしているものの、熱害によって故障しやすい懸念が残ります。そのためか、販売メーカーでは1年や3年の長期保証を付けて販売しています。

抵抗内蔵型LEDバルブを使用する場合は、突発的な球切れに備えて、予備のウインカーバルブを常備しておくと安心です。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...
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