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セルモーターが回らないとどうなる?故障の原因と修理方法・費用

セルモーターのトラブルに遭遇した場合の対処法

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バッテリー上がりであれば自分で対処する

まず自分で対処する方法です。この方法は一番難易度の高い方法であり、ある程度車の知識を必要とします。

原因の項目で触れたように、セルモーターが動かない原因の多くはバッテリー上がりです。バッテリー上がりであれば、他の車からジャンピングスタートするもしくはジャンプスターターなどを使えば対処できます。

しかしこの方法は原因がバッテリー上がりかどうかを判断する車の知識が必要ですし、他の原因であれば対処できません。条件を満たす必要はありますが、一時的な復活という意味では有効な方法でしょう。

ロードサービスを依頼する

ロードサービスを依頼すれば、車の知識がなくても大丈夫です。ロードサービスの場合、ジャンピングスタートはもちろんセルモーター自体の故障で車のエンジンをかけられない場合でも、けん引という形で対応してくれます。

また、考えられる原因を教えてくれるため安心です。車に詳しくない方に最もオススメな方法であり、トラブルの場面で一番多く選択されている方法でもあります。

ロードサービスで有名なJAFなら、入会することでバッテリー上がりの対応やパンクの応急処置などを無料で行ってくれます。もちろん故障車のけん引も15㎞まで無料です。

行きつけの整備工場に連絡する

行きつけの整備工場へ連絡する方法もあります。この方法は場所により対応してくれない場合もありますが、工場の近くでありなおかつ、いつもお世話になっているなら積載車で駆けつけてくれる可能性もあります。

また、ディーラーなどでは自分に変わりロードサービスを手配してくれるなど、親切な対応も期待できるでしょう。

ただこの方法は、整備工場によって対応は大きく違います。なかには対応できない場所や、小さな整備工場であれば対応できる人がいないといったことも十分考えられます。

また、別途で手数料などが発生することもあるので、事前に話し合い納得できる方法を選びましょう。

セルモーターの修理費用や交換費用

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セルモーターの交換費用は、整備工場により値段が変わります。交換工賃は1万~3万円ほどと幅があります。そして、どんなセルモーターを使用するかで部品代も変わるので、一概にお伝え出来ません。

実際、20ほどの整備工場にセルモーターの交換工賃を問い合わせしてみましたが、年式や車種が分からないと答えられないといった回答がほとんどでした。それだけ工賃に幅があるということです。

具体的な工賃をしりたいのであれば、車検証や車体番号、年式などの基本情報をメモし問い合わせてみましょう。修理費用に関してもなにが悪いのかで修理可能かどうか変わりますし、工賃の相場もないと考えておいた方がいいです。

そして、セルモーターを交換する場合3つの選択肢があります。

  • 新品を使用
  • リビルト品を使用
  • 中古品を使用

当たり前ですが新品が一番高く、初期不具合がない限り動かないことはないので安心です。

中古品は一番安上がりな方法ですが、すぐに壊れる可能性もゼロではありません。取り外した車の状態によりセルモーターの状態も大きく変わるからです。そのため、安いけど当たり外れがあることを理解しておかなければなりません。

そして新品と中古品の間に位置するのがリビルト品です。リビルト品とは、故障したセルモーターを業者が修理し販売しているものになります。修理と同時に清掃も行なっているので、見た目もきれいです。

何を選択するかは、予算とリスクを考えて選ぶようにしましょう。

セルモーターの寿命は10年もしくは10万キロ前後と覚えておこう

セルモーターの寿命は10年もしくは10万キロ前後です。ただ、10年以上、10万キロ以上故障しないセルモーターも多くあるので、あくまで目安だと覚えておきましょう。

セルモーターが故障しやすい車にアイドリングストップ車があります。これは、アイドリングストップなしの車より単純に使用頻度が多いからです。

セルモーターは故障してから交換する方法が一般的です。消耗品ではありますが、元気よく動いているのにわざわざ交換する必要はありません。

もし動きがおかしくなっており、なおかつセルモーターが原因である可能性が高いのであれば、故障する前に交換しておきましょう。

エンジントラブル時はロードサービスを呼ぶのがオススメ

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セルモーターとはエンジン始動時に必要な装置です。エンジンスタートボタンを押したり、キーを回すことで動きます。そして、エンジンがかかってしまえばエンジンを止めるまで使うことはありません。

しかし、セルモーターが故障してしまうとエンジンがかからなくなります。また、セルモーターが動かなくなる原因の多くはバッテリー上がりです。電気で動くセルモーターへ電気の供給ができなければ、故障していなくても動きません。

セルモーターが動かなくなった場合の対処方法をいくつかお伝えしましたが、個人的にはロードサービスを呼ぶことをオススメします。応急処置もしてもらえますし、不動の場合でもスムーズに対応してくれるからです。

このようにセルモーターが故障すると、とても困ります。そのため、セルモーターの動きが悪いなと感じるのであれば、早めに原因を突き止めることをオススメします。

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執筆者プロフィール
山北吏(つかさ)
山北吏(つかさ)
1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...

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