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イグニッションコイルとは?構造と寿命、故障症状や交換方法・費用

イグニッションコイルとは?どんな役割?

内燃機関 エンジン
©Shutterstock.com/ Andrea Danti

イグニッションコイルとは、ガソリンエンジン車において、エンジンの燃焼室内の混合気(ガソリンと空気の混ざったもの)を燃焼させるための火花を作る電気を供給する装置です。

火花は、イグニッションコイルからケーブルを通じてスパークプラグから燃焼室に供給されます。

混合気を燃焼させるためには、自動車用バッテリーの12Vの電圧を25,000~35,000V程度の高電圧に変換する必要がありますが、イグニッションコイルはこの電圧の変換を担っています。

また、近年マツダ車などに多く見られる、ディーゼルエンジン搭載車では、火花を供給しなくとも燃焼が発生するため、イグニッションコイル及びスパークプラグは装備されていません。

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機械式イグニッションコイルの構造

イグニッションコイル
©Shutterstock.com/ ZhdanHenn

古い車のイグニッションコイルには機械式が採用されています。

イグニッションコイルの構成は、基本的に1次コイル、2次コイル、コアで構成され、これらの部品間の絶縁を確保するためのエポキシ樹脂がケースに充填されています。

1次コイルは、イグナイター(スイッチ)を介してバッテリーにつながっています。まずECU(エンジン制御ユニット)がイグナイタをON状態にし、イグニッション1次コイルに電流を流します。

すると1次コイルが巻かれているコアは電磁石となり、コア内部に磁束と呼ばれる磁力線の束が発生します。その後、ECUがエンジン点火タイミングと判断すると、イグナイターをOFF状態に切り替えます。

その結果、1次コイルの電流は停止します。1次コイルに流れていた電流が止まると、コアは電磁石ではなくなりコア内部の磁束もなくなります。

コア内部の磁束が急になくなると、同じコアに巻かれているイグニッション2次コイルには、電磁誘導(コイルがコイル内を通る磁束が変化した際に電圧を発生させる性質を持つこと)により高電圧が発生します。

発生した高電圧はセンターコードを通じ、ディストリビューターによって電圧をエンジンの各気筒に分配します。分配された電圧はプラグコードを通じ、各気筒のスパークプラグからエンジンの燃焼室内に点火します。

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ダイレクトイグニッションの構造

ダイレクトイグニッションは従来の機械式点火システムに代わって開発された電気式の点火システムです。

機械式のディストリビューターは、電気接点の磨耗や接触不良の発生、さらには接点間スパークの発生により電波ノイズの発生が避けられず、またエンジンの高回転化に対応できない等の問題を抱えていました。

そこで、その対応としてダイレクトイグニッション方式が生まれました。機械式と比較したメリットとデメリットを挙げていきます。

デメリットもありますが、現在のガソリン車では一般的にダイレクトイグニッション方式が採用されています。

メリット

  • 部品点数が少ない
  • 燃焼効率が良い(燃費性能、出力及びトルクの向上)

デメリット

  • 部品が高価
  • イグニッションコイルがエンジンの近くに存在するため、劣化しやすい

イグニッションコイル故障の症状

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©Shutterstock.com/ Teddy Leung

イグニッションコイルが不調の際は以下の症状が現れます。

  • エンジンがかかりにくい
  • アイドリングの回転が不安定
  • 加速してもエンジンが吹けない
  • エンジン警告灯が点灯する

その場合、イグニッションコイルを交換した方がよいでしょう。可能であれば同時にスパークプラグの状態を確認してください。スパークプラグの方が部品代が安く、交換やメンテナンスが容易です。 

イグニッションコイルの寿命は?

自動車 点検 イメージ

一概には言うことはできませんが、おおよそ10万kmが目安と言われています。しかし、エンジンの熱量や、車の走らせ方によって短くなったり長くなったりします。

大切なドライブの時に故障してしまわないように車検や定期点検の際にチェックしてもらいましょう。

イグニッションコイルの交換方法と費用

交換する際は、基本的にはディーラー、もしくは整備工場にお願いするのが良いでしょう。プラグを含めたイグニッションコイルの周辺部品が不調の可能性もあるため、精密に調べる必要が出てくるからです。

さらに、気筒ごとに分かれているものだと、全気筒のイグニッションコイル交換を薦められる場合があります。

金額は大きくなってしまいますが、他の気筒も同様に劣化が進んでいることが考えられるので、同時に交換することをおすすめします。

修理金額は気筒数、車種によって変わりますが、一般的な4気筒の5ナンバー車種を例に推定すると、イグニッションコイル×4の部品代+工賃となり、およそ3〜4万程度と推測されます。

【整備士から一言】比較的長持ちする部品

イグニッションコイルはスパークプラグへ電力を伝えている装置です。プラグへそのまま配線をつなげずイグニッションコイルを間に入れる理由は、スパークプラグを使用するためには1~3万Vほどの電力が必要だから。

バッテリーの電力は12V。2万Vが必要だとしたら約1,700倍に電圧を上げなくてはなりません。

イグニッションコイルの寿命は10万kmといわれていますが、10万kmを超えても使用できるものはたくさんあります。

もし故障した場合、スパークプラグが点火できなくなるためエンジンの調子が悪くなります。早めにディーラーや整備工場で点検してもらいましょう。

イグニッションコイルは10万kmを過ぎても使用できる場合があります。

最近の車であれば神経質になって気を使う必要はありませんが、エンジンを回転させるための超重要な部品。12ヶ月法定点検や車検などのタイミングで定期的に調子を確認してもらい、元気なエンジンを維持してあげましょう。

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執筆者プロフィール
山北吏(つかさ)
山北吏(つかさ)
1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...
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