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コーションプレートは?各社の呼び方や再発行についても
目次
コーションプレートの見方
平成13年式 スズキ エブリィのコーションプレート
画像のスズキ エブリィのコーションプレートを読んでみます。
TYPEは車両型式です。
「TE」は排ガス規制コード。「DA62」はエブリィ。「V」はバンを指します。
「SHSSIS No.」は車体番号です。
フレームにも同じ番号が刻印されています。
「ENGINE」はエンジン型式です。
スズキの主力エンジン「K6A」が搭載されています。
「COLOR」は車体色。
「26U」はスペリアホワイト。その右の「C01」は内装色のコードです。
「EPXX-5」とは4AT、フルタイム4WDを指すコードのようです。
メーカーや年式や車種により違いはありますが、主に以下の情報が記されています。
英語記載 | 日本語記載 |
---|---|
MODEL (TYPE) | 車両型式 |
ENGINE | エンジン形式 |
SHASSIS No. (FRAME) | 車体番号 |
TRANS/AXLE | 変速機形式 |
COLOR (PAINT) | 外装色 |
TRIM | 内装色 |
PLANT | 製造工場 |
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盗難車とコーションプレート
コーションプレートは車の身分証明書。
その重要さゆえに盗難車の販売に悪用される恐れるケースがあります。
全ての車の車体番号とナンバープレートはデータベースに登録されているので、盗難車はすぐに見つかってしまいます。
そこで窃盗団は、同じ車種の事故車から取り外したナンバープレートとコーションプレートを、盗難車に付け替えることで偽装する「目玉抜き」と呼ばれる手口を使います。
そうして偽装された盗難車の多くは海外へ輸出されますが、一部は気づかれないまま国内で流通している個体もあるようです。
中古車を買う場合はコーションプレートがついているか、また取り付けに違和感がないかを確認したほうがよさそうです。
コーションプレートがついていない場合
コーションプレートは基本的に外されるものではありません。
もし付いていない車両があれば、それは大きな事故を起こした車か、盗難車である可能性が高くなります。
よくある疑問に「コーションプレートがなくても車検は通るのか?」
というものがありますが、車検は問題なく受けることができます。
しかし「盗難車の疑いがある」ということで車を売る際の査定額は大きく下がってしまいます。
JAAI日本自動車査定協会によると、コーションプレートが付いていない車は、およそ20%ほど低い査定にせざるを得ないようです。
買う場合にも売る場合にもコーションプレートには注意が必要です。
コーションプレートの再発行は可能?
基本的にメーカーによる再発行は行われないようです。
簡単に再発行できるようであれば、盗難車の売買を助長しかねません。
事故修理などでコーションプレートを外し、そのまま紛失した場合でも再発行はできないので管理には十分に気をつけましょう。
なお、コーションプレートは気づかない間に落ちていたという事例もあるようですので、ときどき取り付け具合のチェックをすることをおすすめします。
コーションプレートはなくても問題なし
車の型番、エンジン形式は車検証にも記載されています。
車体番号も、車検証と車のフレームに刻印されていますので、車検時や部品発注時でも、コーションプレートがなくても情報の確認はできます。
車の売却時の査定が下がってしまうのが難点ですが、それ以外では特にコーションプレートがなくても問題はないでしょう。
しかし、車体色を示すカラーコードが分からなければ、同じ色でも微妙に違った色を塗るなどの手違いが起きやすくなってしまいます。
板金塗装の際に余計な手間をかけないためにも、しっかりと管理しましょう。
せめてカラーコードだけでも、内容を書き控えて保管することをおすすめします。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...