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ハブベアリングの役割と不具合の症状、寿命や交換時期

ハブベアリングとは?定義と役割

ハブベアリング
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ハブベアリングとは、自動車の足回り(サスペンション周り)を構成する部品の1つとして使われています。ブレーキディスクを外して初めて目にすることができるパーツの1つです。

「ハブ」と呼ばれるパーツに使われているベアリングであることから「ハブベアリング」と呼ばれています。

ハブベアリングの役割は?

ブレーキディスクやホイールを装着し、なおかつ回転させること、これがハブの役割です。

ハブには4本ないし5本のボルトが装着されています。ハブに使われているのでこれらは「ハブボルト」と呼ばれていて、ここへブレーキディスクやホイール、カスタムをする人ならスペーサーなどを嵌め込みます。

そして、ハブが回転する際の回転軸外側部分にハブベアリングが使われています。

例えば第3世代のハブにはドライブシャフトを嵌めるための溝「スプライン」が切ってあります。ドライブシャフト側にもスプラインがあるので、これらをスプラインに沿って組み合わせることで、パワートレインで生み出された駆動力がハブへ伝わるのです。

最終的にドライブシャフトは「ハブナット」と呼ばれる大きいナットでハブへ固定されます。ここは非常に大切な部分で、例えばコンパクトカーでの締め付けトルクは240N・mくらいです。

ハブベアリングの種類

ハブベアリング(ハブユニット)も進化を遂げてきました。メーカーによって表現の違いはありますが、自動車の足回りに使われるハブベアリングで広く普及しているものは大きく3種類に分けることができます。

現在自動車で使われているハブベアリングの構造ですが、ハブベアリングにハブシャフトを嵌合させています。実際に自動車を見てみるとすぐ理解できるので、近々愛車を整備に出す予定の方は一度頼んで見せてもらうとよいでしょう。

ハブベアリングの交換時期とタイミングは?

走行距離や年数などを目安としたハブベアリングの交換タイミングというものは特にありません。あったとしても車種によって異なりますから、断定することは難しいでしょう。

壊れる前に交換するのがベターですし、さらに言えばハブベアリングが消耗してきたと感じた時点で交換するのがベストです。

ハブベアリングの消耗を見分ける方法

消耗具合を見分ける方法は主に2つあります。1つはジャッキアップして車輪を回す方法で、そしてもう1つは同じくジャッキアップした状態でホイールを左右に動かす方法です。

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車輪を回す方法では、ホイールが回転した時のハブベアリングの抵抗感や異音などを確かめます。消耗して性能劣化してくると異音が聞こえる他、回した時の抵抗感が少なくなります。

ホイール左右に動かす方法の場合、ハブベアリングにガタが出ていると、揺らした時にホイールが前後に動きます。こうなってくると完全に替え時です。そのまま走っていると足回りがもげて走行中にホイールが外れることも。

オーナーそれぞれで独自の交換基準を持っていることもあります。通勤や事業で使っているため毎日の走行距離が長く、車検ごとにハブベアリングを交換するというのも考えられます。

運転中に異音を感じることも

ハブベアリングがある程度劣化してくると、運転中に異音が聞こえるようになります。カタカタというような感じの音です。特にカーブのようなステアリングを切る場面で耳にする傾向にあります。

この手の異音の場合ドライブシャフトの劣化の可能性(つまりチャタリング音)もありますから、何か変な音がするなと感じたらジャッキアップして先に紹介した方法で確かめてみましょう。

ハブベアリングの交換にかかる費用は?

自分で交換する場合

整備工場へ依頼した場合の工賃がかからないので実質部品代が交換費用となります。ハブベアリングの費用は車種によりけりですが、基本的にハブAssy(ハブユニットとも)での交換となります。

コンパクトカークラスでもフロント一式またはリア一式で10,000円以上の価格になっていますので、フロントとリアをまとめて新品に交換すると2万円以上の費用がかかると考えて良いでしょう。

価格帯の高い車種では国産車・輸入車問わずにハブベアリングの価格も高い傾向にあります。

例えば日産のV37型スカイラインならフロントのハブベアリング一式で24,000円、少し古いですがメルセデス・ベンツのCLKクラス向けのフロントハブベアリング1個で84,000円など。

ナックルとハブベアリングがセットになっている中古品を購入して装着するという選択肢もあります。

中古品は手元に届いて初めて使えるかどうかがわかると考えるべきですが、たくさん流通している車種であればそこそこの程度の中古品を手に入れやすいです。

業者に依頼した場合の費用

業者によって部品の売値が異なる可能性を無視すると、上記で述べた部品代の価格帯に工賃をプラスしたものが費用となります。ハブベアリング交換の工賃は、一ヶ所につき3,000円以上と考えると良いでしょう。

ハブベアリングだけ交換する場合とハブAssyで交換する場合で価格が異なりますので、そのあたりを整備依頼する業者に確認すると良いでしょう。

ハブベアリングの交換は自分でできる?

足回りの重要なパーツのため交換にはある程度の知識と確かな整備技術は求められますが、自分で交換することも可能です。ディスクブレーキの車輪でのハブAssy交換を前提として、ここでは必要な工具類とその方法を紹介します。

必要な工具

ハブベアリング交換に必要な工具には次のようなものが挙げられます。タイヤを外しての整備になるため、フロアジャッキやジャッキスタンドといった整備アイテムは必須です。

工具名称用途
フロアジャッキ車体を持ち上げる
ジャッキスタンド(ウマ)持ち上げた車体を受け止めて安定させる
メガネレンチボルトを回す
インパクトレンチと対応するソケットホイールナットの着脱
トルクレンチホイール組み付け時のトルク管理

交換手順

外す手順

  1. パーツを外す手順をまとめると次のようになります。
  2. ジャッキアップしてウマをかける。
  3. ホイール、ブレーキキャリパー、ブレーキディスクを外す
  4. ナックルからハブAssyを取り外す

組み付け方

組み付け方は外し方の手順を逆に行います。注意点としては使われているボルトのトルク管理をすることです。それぞれのボルトには締め付けトルクが定められていますので、その数値に合わせてボルトを締めましょう。

そのためにはタイヤハウス内でも使いやすいサイズで規定トルクを出すのに十分なトルクレンチも必要になります。

アライメントチェックは必要?

ハブAssy交換後にアライメントチェックをするべきかどうかと言えば、もちろんやるに越したことはありません。ただし、試走時のステアリングフィーリングで真っ直ぐ走らない等の違和感があるかどうかで判断しても良いでしょう。

定期的なメンテナンスでハブベアリングのトラブルを回避しよう

ハブベアリングが本来の性能を発揮しているかどうかは、安全な自動車生活を送ることにおいて大きな役割を果たしています。

走行中にホイールがもげてしまえば周囲の運転手や歩行者を事故に巻き込む可能性も高いです。定期的なメンテナンスで状態をチェックし、性能劣化が見られたらできるだけ早く交換するようにしましょう。

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中華鍋振る人
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自動車とバイクに関連する記事を書いています。モータースポーツは観戦よりも参戦派。道交法や違反に関する情報を、法律に詳しくない人にもわかりやすく解説しています。
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