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報われなかった「挑戦車」たち~「トヨタが夢見てつまずいた国民車」パブリカ(初代)~【推し車】

1966年の800cc化でようやく真価を発揮するもカローラの影が

1966年のビッグマイナーチェンジで画像のような後期型に変わるが、同年デビューのカローラより安さを売りにした
出典:flickr.com Author:peterolthof CC BY 2.0

1966年4月、デビューから約5年を経てビッグマイナーチェンジを受けると、特に前後デザインは大きく変化してイメージチェンジするとともに、エンジンも800cc化されてライバルに並び、1967年9月にはヨタハチと同じツインキャブ45馬力版「パブリカスーパー」も追加。

当時のユーザーが「最初からこういうクルマが欲しかったんだよ!」と言ったかどうか、ようやくユーザーが待ち望んだ姿になったパブリカですが、1966年11月には初代カローラが「真の国民車」として登場、初代日産 サニーともども「マイカー元年」の扉を開きます。

1.1リッターエンジンを積んで高性能、パブリカより装飾や装備も充実した「デラックス」で、デザインも新しいカローラに対し、パブリカは35.9円のお買い得な「1,000ドルカー」(※)を発売。

(※当時は1ドル=360円の固定レート)

基本設計が古いクルマのお化粧直しでしたが、2代目パブリカへモデルチェンジする1969年4月まで、安さを武器に販売を続けました。

その美しさに「海外のデザイナーが手掛けた」と誤解された…日産が生んだ“宝石”|日産 初代シルビア

執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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