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トヨタ ソアラ 3.0GT エアロキャビン(MZ20型)ハイソカーの魅力に迫る
「ハイソカー」こと、トヨタ2代目ソアラ MZ20型
トヨタ・2000GT、AE86、マークII、RAV4、セルシオ、ハリアー、プリウス…これらはそれぞれのカテゴリーにおいてブームを牽引した名車たち。世界中の自動車メーカーが注目し、ベンチマークとしたモデルも無数に持つのがトヨタです。
そんなトヨタがバブル景気の最中にヒットを飛ばしたのが、「ハイソカー=高級車」の火付け役でブームを牽引した「ソアラ」でした。
トヨタ ソアラは、1981年から2005年にわたり生産された高級クーペ。初代から4代にわたりモデル変遷していきます。初代誕生までには約4年の歳月をかけ、ベンツ SLクラスやBMW 6シリーズに対抗できる世界レベルの高級モデルを目指し、開発されました。
1980年には開催された大阪国際モーターショーにて、EX8の名で参考出品。翌81年には車名「ソアラ」としてデビューしました。当時、高級乗用車は人気でブームとなりつつあり、車専門誌ではその現象を「ハイソカーブーム」と名付け、そのなかでもソアラは中心的モデルとなりました。
1986年には2代目にモデルチェンジ。初代のスタイルを継承しつつボディに若干丸みをもたせた高級感あふれるデザインで、時代がバブル景気に沸いたこともあり、高級車でありながら大ヒットとなったのです。
オートモビルカウンシル2019の出展車両は、この2代目後期MZ20型。
1989年4月、3.0GTをベースに電動折りたたみ式メタルトップとした「エアロキャビン」で、限定500台の稀少車です。
スペックは当時のトップクラス!
トヨタ2代目ソアラMZ20型は、排気量2.0LとしたVZ・VX・2.0GT・2.0GTツインターボと、排気量3.0Lとした3.0GT・3.0GTリミテッドがラインナップ。
エンジンは2.0Lが1G-EU・1G-GEU・1G-GTEUとなり、3.0Lが7M-GTEUが搭載されました。
画像の「ソアラ 3.0GTエアロキャビン」は、7M-GTEU型の直列6気筒DOHCターボで最高出力は240PS/5,600rpm、最大トルクは35.0kgm/3,200rpm。当時の国産モデルでもトップクラスの性能を誇りました。
トヨタ ソアラの中古相場価格&パーツ類の流通は?
トヨタ2代目ソアラ 3.0GTエアロキャビンの中古車価格相場は、約100万円となっています。(*情報は、2019年4月時点のものです)
30年前の車であることを考えると、市場価格は高いといえるでしょう。車両の程度によっては、500万円近い個体も流通しています。
ただ、MZ20型はパーツ類も流通量が多いため、比較的レストアなどもおこないやすいという利点があります。
撮影:MOBY編集部(オートモビルカウンシル2019にて)
【おまけ】ソアラからレクサスSCへ
日本では「ソアラ」の名前で親しまれてきたこの車ですが、1991年の3代目からは「レクサス SC」として海外でも販売されるようになります。
3代目、4代目ソアラは、それぞれ初代SC、2代目SCとして販売されていましたが、2005年に日本でもレクサスブランドが開業することになり、車名が「レクサス SC」に統一となります。
かくしてソアラの歴史は2005年で幕を下ろすことなりましたが、レクサス SCは2010年まで販売が継続されました。
現在の後継モデルは、レクサスの2ドアクーペ「LC」。ソアラが形作った「ハイソカー」の系譜は、高級スポーツカーへと続いているのです。
- 最新「ソアラ」中古車情報
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本日の在庫数 212台 平均価格 218万円 支払総額 70~822万円
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- 執筆者プロフィール
- 石黒 真理