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トヨタプリウス歴代全モデルを比較!20年間で何が進化した?
目次
2代目 20型プリウス セダンからハッチバックへ(2003年~2011年)
2代目プリウス 前期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(2代目モデル 前期型(20型))
トヨタ プリウス リア(2代目モデル 前期型(20型))
それまでハイブリッドセダンであったプリウスは、2003年ボディフォルムをハッチバックスタイルに大きく変貌をとげ、2代目モデルとなりました。
新開発のハイブリッドシステムTHS2により、10・15モード燃費は35.5km/Lを達成。指先操作のプッシュボタンスタート・電子制御式シフトを始めとした今では当たり前となった操作系も、プリウスがいち早く取り入れたものです。
プリウスの初代・2代目モデルでのおもな変更点をあげてみると、
・ボディフォルムがセダンタイプからハッチバックタイプに変更
・ハイブリッドシステムTHS2により、燃費35.5km/Lを達成
・プッシュボタンスタートを始めとした操作系を一新
・世界初インテリジェントパーキングアシスト・EVドライブモードを装備
となっています。
2代目プリウス 後期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(2代目モデル 後期型(20型))
トヨタ プリウス リア(2代目モデル 後期型(20型))
2005年11月、2代目プリウスは後期型へとマイナーチェンジを実施。
大幅なデザイン変更ではないものの、フロントグリルフィンのメッキ処理やリアコンビネーションランプLED部のクリア化、フロントフェンダーにハイブリッドエンブレムが装着されるといった改良がなされました。
プリウス2代目前期・後期モデルでのおもな変更点をあげると、
・フロントグリルフィンをメッキ処理
・リアコンビネーションランプLED部のクリア化
・フロントフェンダーにハイブリッドエンブレム装着
・上位グレードの内装シートに本革・アルカンターラを使用
・インテリジェントパーキングアシストの機能向上
となっています。
初代 10型プリウス 量産車世界初のハイブリッドカー(1997年~2003年)
初代プリウス 前期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(初代モデル 前期型(10型))
トヨタ プリウス リア(初代モデル 前期型(10型))
1997年12月、「21世紀に間に合いました」のキャッチフレーズとともに初代プリウスが誕生しました。
プリウスは見た目は普通のコンパクトセダン。しかし、量産車として世界初となるハイブリッド車としてTHSシステムを搭載し、当時としては驚異的ともいえる10・15モード燃費28.0km/Lを達成したのです。
内装にはデジタルメーターやディスプレイがインストルメントパネル中央に配置するといった斬新なデザイン。足踏み式のパーキングブレーキ、コラム式シフトを採用することで操作快適性も考慮されました。
初代プリウス 後期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(初代モデル 後期型(10型))
トヨタ プリウス リア(初代モデル 後期型(10型))
初代プリウスは2000年5月マイナーチェンジを実施し、後期型へと変更されます。
後期型では10・15モード燃費をさらに向上させ29.0km/Lに、外装でもバンパーの形状変更やリアスポイラーを装備するといった細かな箇所に変更がかけられました。
初代プリウスの前期・後期モデルのおもな変更点をあげてみると、
・バンパー形状の変更やリアスポイラーの装備
・10・15モード燃費が29.0km/Lに向上
・バッテリーの小型化によりラゲージスペースの容量拡大
・リアシートが6:4可倒式に変更
・タッチパネル式エレクトロマルチビジョンを採用
となっています。
プリウスコンセプト|東京モーターショー1995にて世界初公開
トヨタ プリウスコンセプト(モーターショー参考出品車)
トヨタ プリウスコンセプト 内装(モーターショー参考出品車)
トヨタ 歴代プリウス
90年代も終わろうとする頃、トヨタ社内には21世紀の車づくりに向けて、G21プロジェクトが発進します。
G21プロジェクトでは、エンジン効率をあげることで従来の燃費を1.5倍にするという目標をかかげますが、当時の技術統括役員から目標値を上回る2倍とするよう示され、当初は想定外だったハイブリッドを視野に入れ1995年東京モーターショーに向けてプリウスコンセプトの開発が始まりました。
年々CO2削減に向け世界の排出ガス規制が厳しくなるなか、当初はコンセプトカーの開発にとどまる予定だったハイブリッド車プリウスは、市販車へつなげる先駆的モデルとして社内方針が決定。大きな力が注がれていくこととなったのです。
歴代プリウスのパワートレインスペックを比較
世代/スペック | エンジン | モーター | ||
---|---|---|---|---|
最高出力 | 最大トルク | 最高出力 | 最大トルク | |
初代 | 53[72] | 115 | 33[45] | 350 |
2代目 | 57[77] | 115 | 50[68] | 400 |
3代目 | 73[99] | 142 | 60[82] | 207 |
4代目 | 72[98] | 142 | 53[72] | 163 |
[単位]最高出力:kW[PS] 最大トルク:N・m |
世代 | 燃費 |
---|---|
初代 | 28.0km/L (10・15モード燃費) |
2代目 | 35.5km/L (10・15モード燃費) |
3代目 | 38.0km/L (JC08モード燃費) |
4代目 | 40.8km/L (JC08モード燃費) |
表を見てもわかるとおり、初代プリウスと2代目プリウスでは燃費が28.0kmLから35.5km/Lと飛躍的に向上していることがわかります。
このことは、2代目プリウスではハイブリッドシステムが新開発のTHS2が採用されたことだと言えるでしょう。
また、3代目プリウスではさらに2代目より出力・燃費とも大幅に向上させました。その理由はハイブリッドシステムがリダクション付きTHS2が採用されたことや排気量が1.8Lに容量アップされたこと、モーターが強化されたことによるものだと言えます。
さらに4代目プリウスでは燃費が40.8km/Lという驚異的な数値。これはプリウス特有のボディ形状トライアングルシルエットをさらに進化させることで、世界でも有数の空気抵抗係数としたことだと言えるでしょう。
歴代プリウスの車両価格を比較
世代 | 車両価格 |
---|---|
初代 | 215万~227万円 |
2代目 | 215万~257万円 |
3代目 | 205万~327万円 |
4代目 | 243万~339万円 |
上記の車両価格は、フルモデルチェンジ実施時点のもの。
初代モデルの215万円は、車格が同程度のカローラ1.5SEサルーンの152万円と比べても価格差は63万円と、かなり高価だったことがわかります。
2代目ではエントリーグレードは据え置きとし、上位グレードで30万アップ。3代目では2代目の上位グレードで比較すると70万円もアップするかたちとなりました。
4代目モデルは243万から339万円となり、3代目のエントリーグレードと比較すると38万円の大幅アップです。燃費向上のため維持費は安くなるとは言え、この価格差は高いと感じる人もいるでしょう。
- 最新「プリウス」中古車情報
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本日の在庫数 9967台 平均価格 179万円 支払総額 26~829万円
- 執筆者プロフィール
- 石黒 真理