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トヨタプリウス歴代全モデルを比較!20年間で何が進化した?
目次
4代目プリウス(50型)が新型へマイナーチェンジ!
トヨタ プリウス フロント(4代目モデル 後期型(50型))

トヨタ プリウス フロント・サイド(4代目モデル 後期型(50型))

トヨタ プリウス リア(4代目モデル 後期型(50型))

4代目プリウスは、トヨタの新プラットフォームTNGAシステムを初採用し、トップクラスの低燃費と近未来を予感させる低重心スタイル。
そのプリウスが2018年12月、マイナーチェンジを実施し後期型となりました。
旧型(前期型)と比較すると、ハイブリッドパワートレインや外装デザインに大きな変更はなく、今回のマイナーチェンジでは安全装備・先進技術の充実化に重点をおいたものであることが見てとれます。
おもな変更点をあげてみると、
・衝突回避支援システム「トヨタ セーフティセンス」を標準装備
・カラー「ブルーメタリック」「エモーショナルレッド2」が新規追加
・コネクテッドカーとして人と車のつながる化を充実
(置くだけ充電のスペース拡大、T-Connectナビシステム縦型モニターに)
・バンパー・グリル・ランプ類を中心に外装がすっきりとシャープに
・内装のパネル類をブラック加飾とし、上質で落ち着いた雰囲気に
となっています。
トヨタ新型プリウスの情報はこちらから
4代目プリウス 前期型
トヨタ プリウス フロント(4代目モデル 前期型(50型))

トヨタ プリウス フロント・サイド(4代目モデル 前期型(50型))

トヨタ プリウス リア(4代目モデル 前期型(50型))

誕生から18年、ハイブリッド車の先駆け的モデルとして環境性能の高さに磨きをかけてきたトヨタ プリウスは、2015年12月、内・外装を大幅刷新し4代目 前期型モデルとして変貌を遂げました。
その変貌に大きく寄与するのは、プリウスが採用第1号となったトヨタ新プラットフォーム「TNGAシステム」です。
TNGAシステムとはその車種がもつ特徴をカテゴリー別に分類することで、そのカテゴリーに見合ったプラットフォームやパワーユニットをスムーズに開発・製造するシステム。
このシステムによりプリウスはさらに低燃費化を実現し、低重心とすることでイメージを一新しスポーティな印象へとなりました。
3代目モデルからのおもな変更点をあげてみると、
・TNGAによる低重心を実現。外装はスポーティ・シャープに
・モーター・バッテリーなどの軽量化から燃費は40.8km/Lを実現
・近未来でありながら温かみのある内装デザイン
・衝突回避支援システム「トヨタ セーフティセンスP」をグレード設定
となっています。
新型プリウスPHV
トヨタ 新型 プリウスPHV フロント

トヨタ 新型 プリウスPHV フロント・サイド

トヨタ 新型 プリウスPHV リア

CMキャラクターに石原さとみを起用し、キャッチフレーズ「ハイブリッドの次はなんだ?」としたプリウスPHVは、2012年に初代がデビュー。2017年2月にフルモデルチェンジが実施され、現行モデル(2代目)となりました。
デザインもプリウスハイブリッドモデルとは一線を画し、人によってはPHVデザインが通常モデルより高評価を得ることもあるようです。
初代プリウスPHVと新型モデルでのおもな変更点をあげてみると、
・EV給電モード追加でエンジンをかけることなく家電を利用可能
・透明アクリル樹脂の大型グリルと4眼LEDヘッドランプ採用でシャープに
・リアガラスに膨らみをもつ「ダブルバブルウィンドウ」を採用
・新色「スピリテッドアクアメタリック」を追加
・人と車がつながる「T-Connect DCM」パッケージを搭載
・衝突回避支援システム「トヨタ セーフティセンスP」を標準装備
となっています。
トヨタ新型プリウスPHVについてはこちらから
3代目 30型プリウス キープコンセプトの正常進化(2009年~2015年)
3代目プリウス 前期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(3代目モデル 前期型(30型))

トヨタ プリウス リア(3代目モデル 前期型(30型))

2009年5月、フルモデルチェンジが実施されたトヨタ プリウスは3代目モデル(30型)となり、排気量が2代目の1.5Lから1.8Lへと拡大。ハイブリッドシステムも新開発の「リダクション機構付きTHS2」を採用することで、10・15モード燃費世界トップとなる38.0km/Lを達成しています。
プリウス2代目モデルと3代目モデルとのおもな変更点をあげてみると、
・トライアングルシルエットは踏襲し、切れ長ヘッドランプでシャープに
・排気量は1.8L、ハイブリッドは「リダクション機構付きTHS2」に一新
・パワーユニットの小型化でラゲージスペース約30L拡大
・状況に応じ選択できる3つの走行モードを用意
・乗車前に操作可能なリモートエアコンシステム採用
・タッチトレーサーディスプレイを採用
(ステアリングでのスイッチ操作をセンターメーターに表示)
となっています。
ミニバンタイプの派生モデル プリウスα
トヨタ プリウスα フロントサイド・リア

トヨタ プリウスα Sツーリングセレクション 内装

2011年5月、活況に沸くミニバン市場を見据えて、トヨタはハイブリッド版ミニバンおよびステーションワゴンモデルとなるプリウスα(アルファ)の発売を開始。
プリウスαは、プラットフォームはプリウス30型をベースにホイールベースを80mm拡大し、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りをラインナップ。室内空間・ラゲージスペースの広さと低燃費をあわせ持つモデルです。
現行モデルが初代にあたり、2014年11月のマイナーチェンジを境としてそれ以前を前期、それ以降を後期とします。
前期・後期でのおもな変更点をあげてみると、
・アンダーグリル・LEDクリアランスランプの意匠変更でシャープに
・ボディーカラーが新色4色を含む全9色設定に
・4.2インチマルチインフォメーションディスプレイを標準装備
・ピアノブラック塗装のセンタークラスター採用で上質感アップ
・先進・安全装備の充実化
(車線逸脱検知・警告、プリクラッシュブレーキアシストなど)
となっています。
トヨタ プリウスαについてはこちらから
プラグインハイブリッドの派生モデルプリウスPHV
トヨタ プリウスPHV 初代モデル フロント・サイド

トヨタ プリウスPHV 初代モデル リア

プリウスPHVはハイブリッドに次ぐ次世代の環境車の柱として、2012年1月に販売を開始。
プリウス通常モデルにない家庭用電源からの充電を可能としEV走行できるうえに、電気を使い切ったのちはハイブリッド走行に切り替えることができるため、電池の残存を気にせず環境にも優しい車として誕生しました。
外装はフロント・アッパーグリルをメッキガーニッシュ、ヘッドランプを専用ブルーとし、リアはテール・ストップランプにクリアレンズを採用することで、プリウス通常モデルとの差別化が図られました。
3代目プリウス 後期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(3代目モデル 後期型(30型))

トヨタ プリウス リア(3代目モデル 後期型(30型))

2011年12月プリウスはマイナーチェンジを実施し、3代目後期モデルとなります。また、それと同時にトヨタ純正カスタムパーツ車として「プリウス G’s」も初設定されました。
3代目プリウスの前期・後期モデルでのおもな変更点をあげてみると、
・フロントではバンパー・グリル、リアではコンビネーションランプを変更
・ディスチャージヘッドランプの新設定とクリアランスランプLED化
・ボディカラーを追加し全8色に
・内装ではシフトノブ・ステアリングスイッチベースを高輝度シルバーに
・安全装備では車両接近通報装置を標準装備
となっています。
G’sやGR・GRスポーツ・GRMNについてはこちらから
2代目 20型プリウス セダンからハッチバックへ(2003年~2011年)
2代目プリウス 前期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(2代目モデル 前期型(20型))

トヨタ プリウス リア(2代目モデル 前期型(20型))

それまでハイブリッドセダンであったプリウスは、2003年ボディフォルムをハッチバックスタイルに大きく変貌をとげ、2代目モデルとなりました。
新開発のハイブリッドシステムTHS2により、10・15モード燃費は35.5km/Lを達成。指先操作のプッシュボタンスタート・電子制御式シフトを始めとした今では当たり前となった操作系も、プリウスがいち早く取り入れたものです。
プリウスの初代・2代目モデルでのおもな変更点をあげてみると、
・ボディフォルムがセダンタイプからハッチバックタイプに変更
・ハイブリッドシステムTHS2により、燃費35.5km/Lを達成
・プッシュボタンスタートを始めとした操作系を一新
・世界初インテリジェントパーキングアシスト・EVドライブモードを装備
となっています。
2代目プリウス 後期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(2代目モデル 後期型(20型))

トヨタ プリウス リア(2代目モデル 後期型(20型))

2005年11月、2代目プリウスは後期型へとマイナーチェンジを実施。
大幅なデザイン変更ではないものの、フロントグリルフィンのメッキ処理やリアコンビネーションランプLED部のクリア化、フロントフェンダーにハイブリッドエンブレムが装着されるといった改良がなされました。
プリウス2代目前期・後期モデルでのおもな変更点をあげると、
・フロントグリルフィンをメッキ処理
・リアコンビネーションランプLED部のクリア化
・フロントフェンダーにハイブリッドエンブレム装着
・上位グレードの内装シートに本革・アルカンターラを使用
・インテリジェントパーキングアシストの機能向上
となっています。
初代 10型プリウス 量産車世界初のハイブリッドカー(1997年~2003年)
初代プリウス 前期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(初代モデル 前期型(10型))

トヨタ プリウス リア(初代モデル 前期型(10型))

1997年12月、「21世紀に間に合いました」のキャッチフレーズとともに初代プリウスが誕生しました。
プリウスは見た目は普通のコンパクトセダン。しかし、量産車として世界初となるハイブリッド車としてTHSシステムを搭載し、当時としては驚異的ともいえる10・15モード燃費28.0km/Lを達成したのです。
内装にはデジタルメーターやディスプレイがインストルメントパネル中央に配置するといった斬新なデザイン。足踏み式のパーキングブレーキ、コラム式シフトを採用することで操作快適性も考慮されました。
初代プリウス 後期型
トヨタ プリウス フロント・サイド(初代モデル 後期型(10型))

トヨタ プリウス リア(初代モデル 後期型(10型))

初代プリウスは2000年5月マイナーチェンジを実施し、後期型へと変更されます。
後期型では10・15モード燃費をさらに向上させ29.0km/Lに、外装でもバンパーの形状変更やリアスポイラーを装備するといった細かな箇所に変更がかけられました。
初代プリウスの前期・後期モデルのおもな変更点をあげてみると、
・バンパー形状の変更やリアスポイラーの装備
・10・15モード燃費が29.0km/Lに向上
・バッテリーの小型化によりラゲージスペースの容量拡大
・リアシートが6:4可倒式に変更
・タッチパネル式エレクトロマルチビジョンを採用
となっています。
プリウスコンセプト|東京モーターショー1995にて世界初公開
トヨタ プリウスコンセプト(モーターショー参考出品車)

トヨタ プリウスコンセプト 内装(モーターショー参考出品車)

トヨタ 歴代プリウス

90年代も終わろうとする頃、トヨタ社内には21世紀の車づくりに向けて、G21プロジェクトが発進します。
G21プロジェクトでは、エンジン効率をあげることで従来の燃費を1.5倍にするという目標をかかげますが、当時の技術統括役員から目標値を上回る2倍とするよう示され、当初は想定外だったハイブリッドを視野に入れ1995年東京モーターショーに向けてプリウスコンセプトの開発が始まりました。
年々CO2削減に向け世界の排出ガス規制が厳しくなるなか、当初はコンセプトカーの開発にとどまる予定だったハイブリッド車プリウスは、市販車へつなげる先駆的モデルとして社内方針が決定。大きな力が注がれていくこととなったのです。
歴代プリウスのパワートレインスペックを比較
世代/スペック | エンジン | モーター | ||
---|---|---|---|---|
最高出力 | 最大トルク | 最高出力 | 最大トルク | |
初代 | 53[72] | 115 | 33[45] | 350 |
2代目 | 57[77] | 115 | 50[68] | 400 |
3代目 | 73[99] | 142 | 60[82] | 207 |
4代目 | 72[98] | 142 | 53[72] | 163 |
[単位]最高出力:kW[PS] 最大トルク:N・m |
世代 | 燃費 |
---|---|
初代 | 28.0km/L (10・15モード燃費) |
2代目 | 35.5km/L (10・15モード燃費) |
3代目 | 38.0km/L (JC08モード燃費) |
4代目 | 40.8km/L (JC08モード燃費) |
表を見てもわかるとおり、初代プリウスと2代目プリウスでは燃費が28.0kmLから35.5km/Lと飛躍的に向上していることがわかります。
このことは、2代目プリウスではハイブリッドシステムが新開発のTHS2が採用されたことだと言えるでしょう。
また、3代目プリウスではさらに2代目より出力・燃費とも大幅に向上させました。その理由はハイブリッドシステムがリダクション付きTHS2が採用されたことや排気量が1.8Lに容量アップされたこと、モーターが強化されたことによるものだと言えます。
さらに4代目プリウスでは燃費が40.8km/Lという驚異的な数値。これはプリウス特有のボディ形状トライアングルシルエットをさらに進化させることで、世界でも有数の空気抵抗係数としたことだと言えるでしょう。
歴代プリウスの車両価格を比較
世代 | 車両価格 |
---|---|
初代 | 215万~227万円 |
2代目 | 215万~257万円 |
3代目 | 205万~327万円 |
4代目 | 243万~339万円 |
上記の車両価格は、フルモデルチェンジ実施時点のもの。
初代モデルの215万円は、車格が同程度のカローラ1.5SEサルーンの152万円と比べても価格差は63万円と、かなり高価だったことがわかります。
2代目ではエントリーグレードは据え置きとし、上位グレードで30万アップ。3代目では2代目の上位グレードで比較すると70万円もアップするかたちとなりました。
4代目モデルは243万から339万円となり、3代目のエントリーグレードと比較すると38万円の大幅アップです。燃費向上のため維持費は安くなるとは言え、この価格差は高いと感じる人もいるでしょう。
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本日の在庫数 11093台 平均価格 123万円 本体価格 0~400万円 -
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- 石黒 真理