更新
トヨタ新型ハリアーvsレクサス RX│SUVライバル車比較
目次
新型ハリアーとレクサスRXの主要装備・注目装備を比較
純正ナビ・オーディオ
トヨタ新型ハリアーがグレードによっては「ディスプレイオーディオ」か、純正ナビ「T-Connect SDナビ」が選択できるのに対し、レクサス RXは12.3インチタッチワイドディスプレイとナビシステムが全グレード標準搭載となっている。
いずれもApple CarPlayとAndroid Autoに対応しているので、スマホユーザーにも優しい。
本革シート
本革シートの選択はどちらも可能。新型ハリアーでは「レザーパッケージ」が「Z」「G」で選択できる。
レクサス RXは、全グレードで選択可能。“version L”と“F SPORT”、RX450hLにおいては、本革シートが標準となり、内装との組み合わせを選べる。
RXは上位グレードにおいて選択できる内外装の仕様や色が多くなるのが特徴で、自分だけの組み合わせを楽しむことができる。
シックな内装だけでなく、明るいカラーも検討したいならレクサスRX
新型ハリアーの内装色はブラック、ブラウン、グレーとシックなトーンであるのに対し、レクサス RXはアイボリーやレッドなど、明るいカラーも選択できる。
RX300とRX450hには“version L”と“F SPORT”というグレードがあり、version Lはラグジュアリー、F SPORTといった装いで、選べる内装色やシートの素材や色が異なる。
サンルーフは両車オプション扱い
サンルーフは両車オプションとなっている。新型ハリアーはハイグレード「Z」のみ、トヨタ初採用の「調光パノラマルーフ」を選択可能。
サンシェードを開けたままでもガラスの透過程度を調整でき、眩しすぎる、暑すぎるときは調光状態に切り替えることで、障子越しのようなやわらかな光を取り入れることができる。
レクサス RXは全グレードでサンルーフを選択できるが、「パノラマルーフ」と「ムーンルーフ」があるので選ぶ際に注意したい。
パノラマルーフはRX450h “F SPORT”のFF車、RX450hLを除くグレードで選択できる。前席部と後席部に別れたサンルーフなので、屋根の半分以上がガラスとなり、開放感がある。
前席部のガラスがチルト&スライド可能で、ガラスが屋根の上へ乗るスタイルがカッコイイと口コミもよい。
ムーンルーフは全てのグレードで選択できる。前席部の天井にコンパクトにガラス面が取り付けられており、ルーフをオープンするとルーフパネル内にスライド格納される。チルトアップも可能。パノラマルーフに比べると機能性重視の大きさとデザインで、換気や採光を効率的に行いたい人にはおすすめだ。
パノラマルーフとムーンルーフの違いはこちらのレクサス公式ページで確認すると分かりやすい。
トヨタハリアーとレクサスRXの先進安全装備・予防安全性能を比較
先進安全装備として、トヨタは「トヨタセーフティーセンス」を、レクサスは「レクサスセーフティシステム+A」を全車標準搭載している。
※◯=全車標準搭載、△=一部グレードではオプション、×=純正オプション用意なし
– | ハリアー | RX |
アクセル&ブレーキ&ハンドル制御 | ◯ | ◯ |
先行車への追従走行 | ◯ | ◯ |
はみだし抑制 | ◯ | ◯ |
ふらつき検知 | ◯ | ◯ |
前方ブレーキ支援 | ◯ | ◯ |
後方ブレーキ支援 | △ | ◯ |
後退時警戒支援 | △ | ◯ |
防眩ハイビーム自動制御 | △ | △ |
スマートミラー | △ | × |
基本的に新型ハリアーではオプションの安全機能も、RXには標準装備されている。レクサスがトヨタのワンランク上のラグジュアリーハイブランドであることを考えると、当然ともいえる。
アダプティブハイビームは新型ハリアーの方が標準搭載グレードが広い
対向車がハイビームで眩惑されないよう、部分的にライトを自動消灯・遮光したり、向きを調整したりする「アダプティブハイビーム」は、新型ハリアーは「S」以外のグレードで標準搭載となっている。なお、「S」にアダプティブハイビームを搭載することはできない。
対してレクサス RXの「ブレードスキャンアダプティブハイビームシステム」は、全グレードでメーカーオプション。したがって、アダプティブハイビームは新型ハリアーの方が標準搭載グレードが多いため、一歩リードしている。
しかし、レクサスのブレードスキャンアダプティブハイビームシステムは、トヨタのアダプティブハイビームよりも一歩進んだ技術である点にも注目したい。
通常点灯時は、高速回転するブレードミラーにLEDの光を反射させ、その残像効果によって滑らかに前方を照らす仕組み。ブレードミラーの回転に合わせてLEDの点灯・消灯を制御できるため、照射エリアと遮光エリアをきめ細かく調整でき、自車・対向車にとってより安全な視界が叶う。
新型ハリアーはスマートミラーがオプションで選べる
レクサス RXにはスマートミラー(新型ハリアーでは「デジタルインナーミラー」にあたる装備)のオプションがない。取り付けには別途購入が必要だ。
トヨタハリアーとレクサスRXのWLTCモード燃費を比較
ガソリン車の比較
-(km/L) | ハリアー/FF | レクサスRX/FF |
WLTCモード(平均) | 15.4 | 10.9 |
市街地モード | 11.3 | 8.2 |
郊外モード | 15.7 | 10.9 |
高速道路モード | 18.0 | 12.7 |
ターボ搭載の分、レクサス RXのほうが燃費はよくない。
特に街乗りの場合、新型ハリアーが実燃費8~10km/Lで推移すると考えられるのに対し、RXは5~7km/Lほどと、街乗りSUVとしてはやや頼りない数値が見込める。
RXはハイオク仕様なので、ガソリン代が気になる人は要注意だ。
ハイブリッド車(4WD)の比較
-(km/L) | ハリアー/E-Four | RX/E-Four 5人乗り | RX/E-Four 6/7人乗り |
WLTCモード(平均) | 21.6 | 14.9~15.3 | 14.7 |
市街地モード | 18.9 | 11.4~11.5 | 11.4 |
郊外モード | 24.2 | 16.2~17.0 | 15.8 |
高速道路モード | 21.4 | 16.2~16.4 | 15.9 |
4WDモデルを比較しても、新型ハリアーのほうが燃費に優れる。特に街乗りの場合、新型ハリアーは15km/L~の実燃費も期待できるが、RXは10km/L以下になる可能性も。
街乗りメインなら新型ハリアーがおすすめ。ガソリン車でも他車に劣っているということはない
街乗りがメインで週末ロングドライブに行くユーザーであれば、街乗り燃費に優れる新型ハリアーがおすすめだ。ハイブリッド車のほうが燃費はいいが、ガソリン車であっても他車のガソリンSUVに劣っているわけではない。じゅうぶん許容範囲ととらえてよい。
対してレクサス RXはガソリンターボとV6ハイブリッドという、パワフルなパワートレインが特徴。追い越し時の加速や高い速度域でのクルーズ走行が多いなら、余裕のある走りができるRXは魅力的だ。
トヨタハリアーとレクサスRXの減税額を比較
– | ハリアー Z(HV) | レクサス RX450h |
重量税(エコカー減税) | 30,000円(免税) | 18,800円(50%減税) |
自動車税(グリーン化特例) | 32,500円(概ね75%) | 28,500円(概ね50%) |
減税額 | 62,500円 | 47,300円 |
両車、最も減税額が大きいハイブリッド車同士で、購入時の重量税・自動車税の減税額を算出した。ハイブリッド車に関しては、新型ハリアーの方が減税率が大きい。
ガソリン車の場合、両車ともに重量税、自動車税の減税はないため、両車のガソリン車は、税金面での優劣はほぼないといえる。
【まとめ】新型ハリアーも上級装備の車。レクサスRXはこれぞ高級SUVというパッケージング
ハリアー | レクサスRX | |
主要装備 | DRAW… | DRAW… |
安全装備 | – | WIN! |
車体本体価格 | WIN! | – |
パワートレイン | – | WIN! |
運転しやすいサイズ | WIN! | – |
燃費 | WIN! | – |
減税 | WIN! | – |
上表の通り、レクサス RXは装備やパワートレインスペックで新型ハリアーに勝っているが、そもそも新型ハリアーと価格差がありすぎるため、競合車として引き合いに出すのは少し違っているかもしれない。
スペックや価格差は脇においておくとして、レクサス RXとほぼ同等の安全装備やオプションが用意されている新型ハリアーは、じゅうぶん高級SUVと言えるだろう。
RXは新型ハリアーのワンランク上の高級SUVとして、目標に据えるのにぴったりのモデルだ。
登場した車の中古車価格はこちら!
- 最新「ハリアー」中古車情報
-
本日の在庫数 3189台 平均価格 300万円 支払総額 58~649万円
- 最新「RX」中古車情報
-
本日の在庫数 1194台 平均価格 490万円 支払総額 108~1,135万円
新型ハリアーを検討中の人におすすめの記事
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...