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トヨタ新型ハリアー VS RAV4 “一卵性双生児”サーキット比較試乗レポート|デザイン・価格比較も

今年6月にフルモデルチェンジしたハリアー、昨年4月に国内市場復活したRAV4、この2車種はいわば“一卵性双生児”の双子車。

トヨタモビリティ東京株式会社が、メディア向けにこのトヨタの2大人気SUVをサーキットで比較する試乗会を開催しました、何が同じで何が違うのかのポイントと、試乗した結果をまとめてレポートします。

装備や価格、おすすめグレードの詳しい解説はこちら

デザイン・ボディサイズ比較

コロナ禍の最中にフルモデルチェンジを果たして注目を集めたハリアー。コロナ禍でなくても、もともと高い人気を誇っていたハリアーですが。

新型ハリアー フロント

“元祖高級SUV”、“元祖都会派SUV”のハリアーらしい洗練されたデザイン。

新型ハリアー リアサイド

国産車らしからぬクリーンなデザインのリアビュー。水平基調で薄いリアコンビネーションランプが印象的ですね。

新型ハリアー リアエンド

筆者が一番好きなデザインポイントはここ。彫りが深い複雑な曲面で構成されていますが、すっきりとまとめられていて好感が持てます。

新型ハリアー インテリア
ハリアー

ハリアーのインテリアも都会派、クリーンな印象です。大画面タッチパネルディスプレイが特徴的。曲線をうまいこと使ってモダンな印象をプラスしています。

シートも曲線が多く取り入れられた全体的にソフトな印象のデザインになっています。ハリアーもRAV4もシートのホールド感が適切でなかなか快適です。

RAV4 フロントサイド

“鬼瓦”的なごついイメージの顔付きのRAV4は、都会派ハリアーとは対照的なアウトドア派SUV。RAV4は2020年上半期で最も売れたトヨタ車になりました。大人気ですね。今後のハリアー VS RAV4 の販売台数対決が気になるところです。

RAV4 リアサイド

リアビューも鬼瓦的。悪路走行性能の高さを感じるデザイン。

RAV4 インテリア

インテリアもオフロード感ある印象。特にセンターコンソール周りのデザインは、それぞれのクルマの特徴を強く表しています。

ボディサイズ比較

※単位:mm,kg

ハリアーRAV4
全長4,7404,600-4,610
全幅1,8551,855-1,865
全高1,6601,685-1,690
ホイールベース2,6902,690
車両重量1,530-1,6901,500-1,690

ハリアーがRAV4より14cm程、全長が長いぐらいで他は大差ありません。ほぼ同じ大きさとなります。

ハリアーもRAV4も同じTNGAプラットフォームプラットフォームを人体で言えば、骨格。

パワートレイン比較

ハリアーとRAV4のエンジン、駆動方式、トランスミッションサスペンションパワートレインは全く同じとなります。両車とも2.5Lハイブリッドと2.0Lガソリン、2WDと4WDをラインナップしています。エンジンスペックは下記のとおり。

2.0Lガソリン2.5Lハイブリッド
最高出力126kW(171ps)6600/rpm131kW(178ps)/5700rpm
最大トルク207N・m/4800rpm221N・m/3600-5200rpm
モーター最高出力フロント:88kW(120ps)
リア:40kW(54ps)
モーター最大トルクフロント:202N・m
リア:121N・m

2.5Lハイブリッド/4WDのシステム合計最高出力が352ps、最大トルクで544N・mで相当なハイスペックです。

サスペンションは、フロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーン、トランスミッションはハイブリッドが電気式無段変速機、ガソリンは1速にギアを有する「Direct Shift-CVT」となっています。

車両価格比較

サーキット試乗比較企画では直接的に関係はありませんが、やはり気になる新車車両価格。パワートレイン別に価格を比較してまとめてみました。

エンジン 駆動方式 ハリアー RAV4
ガソリン 2WD 299-423 266
4WD 380-504 289-320
ハイブリッド 2WD 358-482 326
4WD 319-443 351-389

※価格は税込、千円以下四捨五入、単位は万円。

ハリアーの下位グレードがRAV4と被っています。ハリアーは下位グレードでも外見上すぐにわかる差別化がなく、特に装備に拘りなく、同価格帯予算ならハリアーとRAV4の両方が選択肢に入るでしょう。

装備や価格、おすすめグレードについてはこちらで詳しく解説しています。

サーキット試乗比較

GR Garage つくるまサーキット那須

「GR Garage つくるまサーキット那須」が試乗会の会場でした。

新型ハリアー3台

サーキット試乗するハリアーは、白:ハイブリッド/2WD、黒:ガソリン/FF、グレー:ハイブリッド/4WD。

RAV4 2台

RAV4は、赤:ガソリン/FF、青:ハイブリッド/FF。

トヨタモビリティ東京さんが「GR Garage」の社員レースドライバーによる多角的な比較走行を動画にまとめていますので、そちらをご覧ください。(GRコペンも比較で登場)

新型ハリアーとRAV4、走りの個性の違いは?

サーキットのコーナーを攻める新型ハリアー

筆者がサーキットで走って感じたポイントは次の通り。

新型ハリアーコーナリング、ブレーキングともに車体の動きが抑え込まれてフラットで安定した走行。直進安定性はすこぶる高い。連続したカーブでの切り返しでは身のこなしが軽い。
RAV4コーナリング、ブレーキング時に車体のロール、ダイブを感じる。オフロード走行向きの味付けだと感じさせるもの。ハリアーより柔らかで大らかな乗り味ながら、意外と走れてしまう。
サーキットのコーナーを攻めるRAV4

都会派高級SUVハリアー、オフロード派SUV RAV4の個性はデザインだけでなく、サーキットでの走りにも明確に分かれていました。同じパワートレイン、プラットフォームでもここまでの違いを出せるものかと、試乗会参加者の皆で唸ったものでした。

トヨタモビリティ東京 公式サイトはこちら

新型ハリアー3台とRAV4 2台

執筆者プロフィール
宇野智
宇野 智
モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...

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