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【トヨタ新型クラウン】複雑なグレード構成の違いをわかりやすくまとめ!
目次
【グレード名別】新型クラウンの違いを比較
新型クラウンの複雑なグレード構成は、ラグジュアリー仕様の「標準仕様」とスポーツ仕様の「RS仕様」に分けることで理解しやすくなります。
標準仕様では「B < S < S“C package” < G < G-Executive」の順番に、スポーツ仕様では「RS-B < RS < RS Advance」の順番にグレードランクが上がります。
新型クラウンのグレード別詳細をご紹介します。
【標準仕様】B
新型クラウンのベースグレードとなるのが2.0Lターボエンジンを搭載する「B」です。
ベースグレードとはいえ、インターネットに接続するための車載通信機DCMはもちろん、第2世代へと進化した「Toyota Safety Sense」をはじめとする予防安全装備しています。さらなる安全機能を追加する「セーフティーパッケージ」「セーフティーパッケージPlus」はオプションで選択可能です。
「セーフティーパッケージ」とは、死角に入った車両を知らせる「ブラインドスポットモニター」と対物後退時自動ブレーキの「リヤクロストラフィックオートブレーキ/アラート」、「ヘッドアップディスプレイ」、「リバース連動機能と足元照明を追加したドアミラー」がセットになったオプション。
「セーフティーパッケージPlus」は、「セーフティーパッケージ」に、後方歩行者に対する後退時自動ブレーキと、駐車をサポートする「パノラミックビューモニター&インテリジェントパーキングアシスト」を追加した上位版となります。
「B」に装備されるホイールは16インチ。その他の余計な装備や加飾が抑えられた、新型クラウンの素の性能がわかる過不足のない仕上がりです。
【標準仕様】S
新型クラウン Sの外装
新型クラウン Sの内装
ベースグレードの「B」に、機能装備とオプション選択の幅が広がったグレードが「S」です。17インチホイールが標準装備となり、本革巻のステアリング(ハイブリッド車はヒーター付き)が装備されます。
「セーフティーパッケージ」と「セーフティーパッケージPlus」のオプション設定に加え、本革シートの「レザーシートパッケージ」と多彩なボディカラーを選択できる「ジャパンカラーセレクションパッケージ」のオプションが選べるようになります。
S “C package”
「S」に、「セーフティーパッケージ」と「セーフティーパッケージPlus」の安装備全オプションを標準搭載したグレードが「S “C package”」です。
ヘッドライトのハイビーム時でも対向車を眩惑しない「アダプティブハイビーム」も「S “C package”」以上のグレードに搭載されます。
【標準仕様】G
「G」は「S “C package”」に快適装備を追加した上級グレードです。本革巻のステアリングはヒーターが標準となり、リアシートは電動リクライニング式が装備されます。
オプションでは「レザーシートパッケージ」に加え、後席の快適性を向上させるための後席サンシェードとリヤオートエアコンがセットになった「リヤサポートパッケージ」が選択できるようになります。
G-Executive
新型クラウン G-Executiveの外装
新型クラウン G-Executiveのリアシート
「G」で選択できるオプションパッケージがすべて標準装備となり、18インチホイールと専用内装が装備される最上級グレードが「G-Executive」です。
本革シートの後席にはシートヒーターと間接照明が装備。「G-Executive」専用となる本杢調のインテリア加飾が施された高級感溢れる内装が特徴です。
クラウンマジェスタを引き継ぐ、トヨタ最上級のショーファードリブンとなります。
【スポーツ仕様】RS
新型クラウン RS Fourの外装
新型クラウン RSFourのセンターコンソール
標準モデルのスタンダードと呼べる「S」をスポーティにリセッティングされた、先代クラウンの「アスリート」に相当するグレードが「RS」です。
エクステリアではスポーティなメッシュグリルと専用前後バンパー、リアスポイラーと18インチホイールが標準装備となります。
サスペンションはRS専用にセッティングされた電子制御サスペンションとパフォーマンスダンパーが装備され、LEDシーケンシャルターンランプと4本出しエキゾーストテールパイプが大きな特徴です。
「S」同様、ボディカラーは「ジャパンカラーセレクションパッケージ」から選択可能。内装パネルもジャパンカラーを選択できます。「セーフティーパッケージ」と「セーフティーパッケージPlus」「レザーシートパッケージ」はオプションとなります。
RS-B
「RS」の走行性能はそのままに、標準仕様の「B」と同様に装備とオプション選択を省いたグレードが「RS-B」です。
本革巻ステアリングがウレタン製のステアリングへと変更されていますが、アダプティブハイビームがオートマチックハイビームにグレードダウン。内外装色の選択肢が狭まるとともに、「レザーシートパッケージ」が選択できなくなります。
RS Advance
新型クラウン RS Advanceの外装
新型クラウン RS Advance専用シート
「RS」に、専用内装と安全装備オプションが標準装備となる「RS Advance」です。
「セーフティーパッケージ」と「セーフティーパッケージPlus」が標準装備となり、専用の合成皮革コンビネーションシートとヒーター付き本革巻きステアリングが搭載されるRS仕様の最上グレードです。
3.5L V6ハイブリッドエンジンを搭載した「RS」は「RS Advance」一択となります。
4WD車は「Four」
新型クラウン 2.5Lハイブリッドエンジンとパワートレイン
4WD車の「Four」は、全グレードを通して2.5Lハイブリッドのみに設定されます。4WDとFRの違いによる装備の差はありません。
新型クラウン FourのセンターデフにはトルセンLSDを採用し、通常は40:60の前後駆動トルクを、瞬時に30:70から50:50まで可変させるハイレスポンスながら自然な走りを見せる4WDが搭載されます。
4WDとは?
【グレード・エンジン別】新車車両価格表
前述の通り、新型クラウンの複雑なグレード構成は、ラグジュアリー仕様とスポーツ仕様に分けることができます。
エンジンを見ると「2.0Lターボ」は「G-Executive」を除く全グレードに搭載。「2.5Lハイブリッド」がベースグレードを除くすべてに搭載。「3.5Lハイブリッド」は「S」と「G-Executive」のみに搭載。
4WDである「Four」の価格は、基となるグレードの20万円アップとなります。
以下に、グレードを軸とした価格表と、エンジンを軸とした価格表を掲載します。
グレードを軸にした新車車両価格表
グレードによる機能性を主体に購入を考える場合には、こちらの表が把握しやすいでしょう。
ベースグレードはたしかに安価であるものの、直上グレードとの価格差は15万円程度。どうしても安く新型クラウンに乗りたいというのでなければ「S」以上のグレードを選びたいところです。
標準仕様では、「S」は500万円前後。「G」は550万円前後。「G-Executive」は600万円以上と推移していきます。
RS仕様では、トップグレードの「3.5RS Advance」の691万円〜を除けば、約500万円から600万円内に収まる車体価格設定です。
標準仕様
グレード | エンジン | 新車車両価格(税込) |
---|---|---|
B | 2.0Lターボ | 461万円 |
S | 2.0Lターボ | 475万円 |
2.5Lハイブリッド | 498万円 519万円【Four】 |
|
3.5L V6 ハイブリッド | 624万円 | |
S“C package” | 2.0Lターボ | 494万円 |
2.5Lハイブリッド | 516万円 537万円【Four】 |
|
G | 2.0Lターボ | 542万円 |
2.5Lハイブリッド | 562万円 584万円【Four】 |
|
G-Executive | 2.5Lハイブリッド | 632万円【Four】 |
3.5L V6 ハイブリッド | 719万円 |
RS仕様
グレード | エンジン | 新車車両価格(税込) |
---|---|---|
RS-B | 2.0Lターボ | 500万円 |
RS | 2.0Lターボ | 518万円 |
2.5Lハイブリッド | 541万円 563万円【Four】 |
|
RS Advance | 2.0Lターボ | 559万円 |
2.5Lハイブリッド | 580万円 602万円【Four】 |
|
3.5L V6 ハイブリッド | 691万円 |
エンジンを軸にした新車車両価格
搭載エンジンでの比較を主体にする場合には、こちらの表をおすすめします。
軽快に吹き上がる2.0Lターボ、燃費性能と4WDが選べる2.5Lハイブリッド、大排気量エンジンに代わる3.5Lハイブリッドのどれを選んでも動力性能自体に不満が出ることはないでしょう。
エンジン単体で見た場合の価格差は、2.0Lターボと2.5Lハイブリッドでは、およそ50万円。2.5Lハイブリッドと3.5Lハイブリッドでは、およそ100万円の価格差があることがわかります。
標準仕様
エンジン | グレード | 新車車両価格(税込) |
---|---|---|
2.0Lターボ | B | 461万円 |
S | 475万円 | |
S“C package” | 494万円 | |
G | 542万円 | |
2.5Lハイブリッド | S | 498万円 519万円【Four】 |
S“C package” | 516万円 537万円【Four】 |
|
G | 562万円 584万円【Four】 |
|
3.5L V6 ハイブリッド | S | 624万円 |
G-Executive | 719万円 |
RS仕様
エンジン | グレード | 新車車両価格(税込) |
---|---|---|
2.0Lターボ | RS-B | 500万円 |
RS | 518万円 | |
RS Advance | 559万円 | |
2.5Lハイブリッド | RS | 541万円 563万円【Four】 |
RS Advance | 580万円 602万円【Four】 |
|
3.5L V6 ハイブリッド | RS Advance | 691万円 |
グレード構成の違いをまとめ
新型クラウン RS Advance
これまで「ロイヤル」「アスリート」「マジェスタ」に分かれていたグレード構成が一つにまとまったことで、新型クラウンのグレードは複雑な構成になっています。
しかし、主要な装備はオプション設定となっているため、その違いは搭載エンジンと駆動方式、内装のわずかな違いのみ。RSに関しても、ボディの基本性能は変わらないため、パフォーマンスの差はエンジン性能の差のみといえるでしょう。
クラウン「ロイヤル」のように快適性と安全性といった実用面を第一に考えるなら、4WDでハイブリッドの「2.5 G Four」、もしくは「セーフティーパッケージPlus」が組み込まれバリュー感のある「 2.0 S“C package”」がおすすめです。
「アスリート」の高速ツアラー性能を求めるのであれば、スポーツセダンの素性を楽しめる「2.0 RS」か「2.0RS-B」。最高性能のエンジンが搭載され、絶対的な動力性能を誇る「3.5 RS Advance」をおすすめします。
「マジェスタ」のような高級感溢れる室内空間と高速巡航性能がお望みであれば、迷わず最上級モデルの「3.5 G-Executive」がおすすめです。
基本性能が飛躍的に上がった新世代のコネクテッドカーである新型クラウンは、「ロイヤル」「アスリート」「マジェスタ」の三者三様のキャラクターを一つのボディで表現できる、高い完成度を誇る車へと進化したといえます。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...