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AIもドリフト好き?トヨタ「AE86」を語る上で重要な3つのテーマをAIに聞いてみた

AIとの対話から「AE86の重要なテーマ」を探る

名車とは、その性能による実績という「記録」よりも、いかに愛されたかという「記憶」が生むものである…という観点からすれば、まごうことなき名車の1台がトヨタのAE86型カローラレビン/スプリンタートレノです。

もちろん新車販売当時には一級の性能を誇るスポーツモデルだったのも確かですが、名車としての要素はAE86が「過去」になってから作られた面が多いでしょう。

今回はそんなAE86に関し、MOBY編集部が「35~50歳のクルマ好きな男性が興味を持つキーワードは?」とAI(人工知能)へ問いかけた結果から、3つのテーマに関して考えてみたいと思います。

AIの考えるAE86の重要なテーマその1「ドリフト」

flickr.com Author:MIDWST.BLUR CC BY-SA 2.0

新車販売当時から、先代TE71をベースに大幅なダイエットと新型DOHC4バルブエンジン「4A-GEU」を搭載した軽量パワフルなFRスポーツとして、モータースポーツからストリートまであらゆるステージで活躍したAE86カローラレビン/スプリンタートレノ。

往時を知る人からは「あの頃の盛り上がりだってすごかったんだ!」とは聞くものの、何しろ36年前の1987年に販売を終えたクルマですから、当時ハタチそこそこだった人でも50代後半であり、MOBY編集部が想定する「35〜50歳のクルマ好き」からは外れます。

現在49歳の筆者からして、ハタチそこそこの頃(1994年)には「昔ハチロクというすごい人気のクルマがあって」と人生の先輩から聞く程度で、漫画「頭文字D」の連載が週刊ヤングマガジンで始まった1995年に、初めてAE86を意識したという人も多いでしょう。

どちらかといえば「クルマ好きの楽しいイベント」だったドリコン(ドリフトコンテスト)がD1GPなどメジャーなモータースポーツイベントへと昇格していく過程で、そして人里離れた山奥などのストリートで、AE86はドリ車の花形として活躍しました。

実際にAE86のドリフトを見ると、エンジンスワップや過激なチューンで重量級大排気量マシンと派手さを競うか、軽量でコントローラブルな特性を活かしたストイックなドリフトで魅せるかで、受ける印象はだいぶ異なります。

ただ、実車なり創作なり何を見てきたにせよ、「AE86といえばドリフトに期待する」クルマ好きが多いのは確かでしょう。

AIの考えるAE86の重要なテーマその2「レーシング」

もし「頭文字D」や、その後一連のドリフトブームがなければ、AE86というクルマで語り継がれるべきは、むしろレースでの活躍だったかもしれません。

1985年から始まったグループAレース、JTC(全日本ツーリングカー選手権)では、時に格上のマシンを食って総合優勝したほどの実績でしたし、海外でもBTCC(英国ツーリングカー選手権)などで活躍しました。

後にAE82カローラFXが登場すると、ホンダ シビックへの対抗馬としては同車や後継のAE92カローラレビン/スプリンタートレノなどFF車がメインとなっていき、小型軽量FRスポーツによる花形レースでの活躍は、実質的にAE86が最後となります。

後にAE86人気が再燃すると、JGTC(全日本GT選手権・現在のSUPER GT)のGT300クラスでKRAFTのAE86トレノが参戦、その最後は火災炎上で失われるという劇的な幕引きもありました。

また、入門者向け、あるいはサンデーレーサー向けのレースでも多用されたため、「AE86はドリフトばかりじゃなく、グリップ走行でもスゴイんだよ!」と言いたいクルマ好きも多いはずです。

ラリーやジムカーナでも活躍したとはいえ、華々しさでドリフトに次ぐ鮮烈な印象を与えたのは、レースにおけるAE86だと思います。

AIの考えるAE86の重要なテーマその3「名車」

いずれにせよ、「コンセプトも構造も古めかしく、スペック面でも見るべき点は少ないマシンが、チューニングや腕次第で最新の高性能マシンとも争えるポテンシャルを発揮する」という意味で、AE86がクルマ好きの中でも通が好む、代表的な1台なのは間違いありません。

E80系カローラが現在まで一般的なFF化への道を歩む中でも、先代E70系のカローラバン/ワゴンや、2代目ダイハツ シャルマンの生産が続く中、その古いFRプラットフォームと最新の4A-GEUを組み合わせた事が、後に名車として語り継がれた要因です。

同世代で4A-Gを積んでいても、FFハッチバック車のAE82カローラFXが受ける扱いとは大きく異なっており、仮に次世代のAE92のごとく、レビン/トレノも同時期にFFスポーツクーペとなっていたら、名車と呼ばれたかどうか?

また、FRレイアウト自体が小型車向けには非効率としてほとんど採用されなくなった事、さらにクルマの電動化が進み、高回転型エンジンを限界までブン回し、MTで操る楽しみを持つ「旧車」である事が、名車としての価値をさらに引き上げています。

メーカーのトヨタ自身もその価値を正しく理解し、車格はどうあれコンセプト的にはリメイク版といえる86 / BRZをスバルと共同開発し、さらにAE86自体も水素エンジンやBEVとしてオートサロンへ展示するなど、「新しい過去」としてうまく使ってきました。

無論、そうした試みでもっとも価値が高まったのはオリジナルのAE86であり、今後もしばらくは忘れられることのない「名車」として、語り継がれていくのでしょう。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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