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発表したらヒット間違いなしだった?途中で開発中止になった車たち・トヨタ編【推し車】

国内外問わず、大手自動車メーカーとは(たぶん)いつもいろんな車を試作したり、既存車ベースで切った貼ったしていじくり回したり、いろんな実験をやってるんだろう…と思います。

中には写真を撮られてスクープ記事になったり、あるいは堂々とモーターショーやオートサロンへ展示、さらにはメディア試乗会まで実施され、その出来栄えから「市販間近!」とされたのに、結局開発中止で発売されずじまいに終わった車も。

今回はそんな「途中で開発中止になった車たち」から、トヨタ車を紹介します。

開発コード222D(1985年・グループSラリーマシン)

カタチだけ初代MR2っぽいミッドシップ4WD

トヨタの幻で終わったグループSラリーマシン、開発コード222D

WRCのトップカテゴリーがグループBだった頃、「ミッドシップ4WDで市販車に似たガワを被せただけの、シルエットフォーミュラじみたマシン」での参戦が流行り、パワーを抑える代わり、最低生産台数などを緩和したグループSへの移行も決まっていました。

トヨタも3S-GTE改をミッドシップに縦置き搭載、外見だけ初代MR2っぽいモンスター、開発コード222Dを製作し、1987年の実戦投入を目指します。

しかし、1986年のグループBマシン死亡事故で、早すぎて危険なグループBおよびSの禁止、翌年からはグループA移行で全てご破算、222Dもお蔵入りして、結局WRCで一度も走ることなく、幻のラリーカーになりました。

S-FR(東京モーターショー2015出展車)

4人乗りファストバッククーペはロードスターと違った魅力

86/BRZより人気が出たかもしれず、それゆえお蔵入りになったのではと思わせる、トヨタ S-FR

2012年に最初のトヨタ 86/スバル BRZが発売された時、久々の新型FRスポーツクーペに車好きは歓喜したものの、よく考えると競技ベース車以外は車両本体価格が240万円台からと、そう簡単に手が出せない事に気が付きました。

そこで2015年にS-FRが発表された時、6速MTでフロントミッドシップ、5ナンバー枠に収まるコンパクトな4人乗りFRスポーツというスペックからエンジンが何かもわからないのに、エントリースポーツとして最適と諸手を上げて歓迎します。

トヨタも乗り気で翌年にはレース仕様も発表しますが、結局は安全基準のクリアが難しいと開発中止になったらしく、世の車好きを大いに落胆させました。

Tjクルーザー(東京モーターショー2017出展車)

割り切りまくった道具感は好評だったが、なぜかお蔵入り

プロボックス/サクシードのリフトアップ車に興味がある人ならたまらない魅力、トヨタ Tjクルーザー

機能美にあふれたライトバンの道具感と、SUVのワイルドな雰囲気を融合したTjクルーザーは、たとえばその頃から流行り始めたプロボックス/サクシードのリフトアップ車を好むユーザーにとって、まさに理想の1台でした。

SUVには少ない後席両側スライドドア、ルーフ後端まで開くテールゲートは荷物の出し入れがしやすく、助手席側シートを前後とも倒せば3mもの長尺物が運搬可能で、1,620mmに抑えた全高によって、無骨なフロントマスクとは裏腹に全体的にはスポーティ。

しかしなぜか発売中止…サイズが中途半端で3列シートがなく、採算が見込めなかったのかもしれませんが、いつかBEVで仕切り直してほしいものです。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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