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事故よりも怖い?テスラ「完全自動運転」ソフトウェアがハッカーに流出される
自動運転のさきがけとして、また新しい自動車のアイコンとしても人気があるテスラですが、完全自動運転を制御するソフトウェアがハッキングされるというニュースが海外で話題になっています。
テスラの「完全自動運転」ソフトウェアとは
今回、話題となったテスラの「完全自動運転」ソフトウェアとは「フルセルフドライビング(FSD)」と呼ばれるもの。フルセルフドライビングはまだトライアル(ベータ版)となっていますが、月額料金を支払う事で所有するテスラ車両に自動運転モードを適応させる事が出来る仕組みです。ただし、アメリカ国内外のテスラ車は対象ではありませんでした。
また、現時点では自動運転への様々な規制や安全性の考慮から「フルセルフドライビング(FSD)」を車に適応させてもドライバーは車を常に監視する事が義務付けられており、事故についてもドライバーが責務を負います。
ハッキングされ米国外でも車両に反映できるように
今回のニュースは、テスラの「フルセルフドライビング(FSD)」がハッカーによりハッキングされ、アメリカ国内以外のテスラのドライバーに適応されている状態になっているようです。
本来なら適応外であるはずのウクライナのテスラを所有しているドライバーが、この 「フルセルフドライビング(FSD)」を適応させ実際に市内を走行している動画が公開されています。
コネクテッドカーの未来と課題が浮き彫りに?
今回のテスラに対するハッキングの問題は、今後のコネクテッドカーに対する課題になるのではと言われています。
コネクテッドカーとは、運転者の生活情報まで含みながら分析することで、生活上の情報も提供する車として各メーカーで開発が進められています。
この運転者(車の所有者)が持つ様々な情報がハッキングされたり、車自体の制御も奪われたりしたら…映画のような事態が再現されかねません。
安心・安全、そして便利な利用シーンが期待される車の未来に今回の事件は一石を投じたとも言えるのではないでしょうか。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...