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【要対策】盗難に遭いやすい車種ランキングTOP10!盗まれやすい理由も
車両の盗難にはどのようなものがある?

車両盗難は、近年始まった犯罪ではありません。
かつては、ピッキングや配線の短絡といった物理的な手法だったため、メーカーはイモビライザーなどの電子キーやスマートキーなど、現代にいたるまで様々な盗難対策を進めてきました。
しかし、盗難する側の技術も高まり、イモビカッター、リレーアタック、コードグラバー、CANインベーダーなど、盗難手法もデジタル化し、イタチゴッコが続いている状態です。
盗まれやすい車の傾向

盗まれやすい車の傾向としては以下のような車両が挙げられます。
JDMとは日本国内市場向けの車両、またはアジア圏に限った狭い範囲で販売される車両を意味します。
国内外モデルで性能が違う場合がある
その理由はさまざまありますが、例えばJDMを例に説明します。日産 シルビアという車種に搭載されるエンジンは、国内仕様と北米仕様とで性能が大きく異なります。
国内仕様に搭載される「SR20」というエンジンは、スポーツカー用エンジンとして非常に高い支持を得ています。一方の北米仕様は「KA24DE」という、国内でキャラバンなどに搭載されるような、スポーツカーと縁遠いエンジンが搭載されます。
国内外ともに外観は同じスポーツカーであるのに、その心臓は全く異なる場合があります。これが、JDMが人気の理由で、盗難が増える理由のひとつと考えられています。
中古車相場が急騰した場合は注意!
中古車相場で値段が急激に上がった車などは、注意したい車種です。 このように、リスクを負っても高く取引が行われる車種とは別に、車種に関係なくちょっとした油断が盗難につながるケースがあります。
盗難が発生しやすい地域

©Paylessimages/stock.adobe.com
また、盗難発生地域は、1位・茨城、2位・千葉、3位・大阪と沿岸地域が上位にランクイン。また、内陸部であっても埼玉や群馬といった高速道路での交通アクセスが良い地域も続いています。
沿岸部で多く発生する理由としては、分解してすぐに海外へ部品として流出することができるなどと言われることが多く、こういう状況になった場合は見つからないことが多いということは知っておいてもよいでしょう。
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発生場所としては、屋外の自宅駐車場が51.3%でトップ、次点が屋外の契約駐車場で、22.8%となっており、およそ80%近くが家に置いてある状態で発生しているといってよいでしょう。
自宅駐車場は、人の出入りが少なくその家の人だけでなく、目の前の道路の人通り、死角など含め、行動パターンが読まれると言われています。郵便受けや表札の下に目印が付けられていることもあるという話もあり、チェックしてみても良いかもしれません。
- 執筆者プロフィール
- 渡辺 喬俊
- 1986年生まれ、元システムエンジニアからクルマ業界へ転身、社外品サスペンションの試作や、ドライビングサポートのセンサー部品テストドライバーの仕事を経験。愛車はSW20 MR2とBP5 レガシィ。壊れない車が欲し...