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実用的なトルク特性や荷台の広さが好評の「剛力サンバー」、550cc化を経て末期には赤帽スペシャルも登場した!3代目スバル サンバー【推し車】

ハイルーフバンと4WD登場、そして赤帽サンバーも

1980年にはバン/トラックともパートタイム4WD車が追加され、特にハイルーフバン4WDは、1990年代に全盛期を迎えるRVブーム勃興期に、乗用ユース軽1BOX車の中でも人気の先駆けモデルだった。

3代目の後期ではサンバーの商品力をさらに増す重要な改良があり、1979年にバンへのハイルーフ車追加、さらに1980年には軽トラック/軽1BOX車で初の4WD車が追加されています。

ハイルーフ車は1BOXでも高さ方向にかさばる荷物の積載を容易にするだけでなく、初代から現在で言えば軽ミニバン的に人気のあった乗用ユースでも快適性を増し、サンルーフやファブリックシート仕様の追加によって、1980年代初期の小規模なRVブームにも対応。

4WD車はセレクトレバーで2WDと4WDを切り替える単純なパートタイム4WDでしたが、もとよりRR(リアエンジン・後輪駆動)で、駆動輪が路面を蹴るトラクション性能に定評のあったサンバーの悪路走破性をさらに高めています。

これらの改良でトラックの人気が出たのはもちろん、バンは「MPV(マルチ・マーパス・ビークル)」であることをカタログでもうたった3代目サンバー4WDは、現在でいうとデリカD:5と似たような、ライバル不在の独特なポジションを得ていました。

次の4代目(1982年モデルチェンジ)で、ハイルーフ車の上級グレードにはサンルーフに加え「サンサンウィンドウ」を採用した乗用ユースの「サンバートライ」や、1リッターエンジンを積む3列シート派生車「ドミンゴ」を追加する基礎は、3代目でほぼ完成します。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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