MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

プレオ

更新

かつてハイオク指定の軽自動車がいた…「究極の軽」と比喩されるスバル渾身の1台とは

なぜ軽ワゴンにハイオクを? 

©︎Tomoharu Works/stock.adobe.com

ハイオクガソリンはレギュラーガソリンに比べ、リッターあたり10円ほど燃料単価が高くなるため、自動車メーカーは純スポーツカー以外、極力レギュラーガソリン仕様とします。経済性を優先すべき軽自動車ならなおさらです。

とはいえ、過去には軽自動車にもハイオク指定の車が存在しました。同じエンジンを搭載するスバル ヴィヴィオはもちろん、スズキ アルトワークスの一部グレードなどはハイオク指定となっていましたが、これまでハイオク指定の軽ワゴンは存在しませんでした。

プレオは、WRC(世界ラリー選手権)で優勝したヴィヴィオの後継車であり、RSはそのスポーツグレードを名乗る以上、スバルは妥協できなかったのでしょう。プレオにはレギュラー仕様の低過給圧スーパーチャージドエンジンをラインナップしていたのにも関わらず、スバルはハイオク仕様のエンジンを載せてしまいました。その結果誕生(爆誕)したのがスバル プレオRSです。

プレオRSはレガシィツーリングワゴンGTと同じ

スバル レガシィツーリングワゴンGT

スバルにはもう一台、プレオRSとよく似た車があります。それはワゴン車に高性能4WDと2.0Lシーケンシャルツインターボエンジンを搭載し、最終的には280PSまでパワーアップさせた2代目レガシィツーリングワゴンGTです。

スバル レガシィツーリングワゴンGTは大ヒットしたものの、収益性が低い軽自動車で過剰ともいえる性能が与えられたプレオRSは収益に結びつくはずもありません。そして、その過剰なまでのこだわりと情熱のおかげで、その後も収益を上げられず、スバルが軽自動車開発から手を引くことになったのは多くの人が知る所です。

しかし、手持ちの武器を組み合わせ、一切の妥協なく、他社がやらないことを実行するのが、良くも悪くもスバルの持ち味です。それがもっとも色濃く反映されたプレオRSは、軽自動車の歴史に残る伝説の1台といえるでしょう。

嘘だろ…軽自動車の未来は?

軽自動車の白ナンバー、まだ取得可能?

最新の軽自動車をチェック!

執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード