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ラリーでの大活躍が光っていた黄金時代!三菱の名セダンたち【推し車】
今や日本国内ではデリカD:5やアウトランダーPHEVといったSUVと、日産と共同で手掛けるeKシリーズ軽乗用車のメーカーとして存続している三菱自動車。
しかし、かつてはランサーエボリューションを筆頭とするモータースポーツに強いセダン、ギャランΣ(シグマ)やディアマンテなど大型FFセダンのヒットで栄華を極めた時代もあり、GTOやFTOといったスポーツカーも揃える華やかなラインナップを誇りました。
三菱黄金時代の礎となった3台の名セダンを紹介します。
初代ランサー(1973年)
1960年代に四輪車へ参入してしばらくパッとしなかった三菱ですが、1969年の初代ギャランで初成功、1973年にカローラクラスの量販大衆車として発売されたのが2ドア/4ドアセダンの初代ランサー。
2ドアセダンのホットモデル、ランサーGSRも同年登場、翌年のサファリラリーでは諸事情により急きょワークス体制での参戦決定、市販車へワークスパーツを組み込んだ急造マシンながらいきなり初優勝するなど、三菱のモータースポーツイメージを確固にしました。
デザインやメカニズムは特別派手ではないもののバランスに優れ、三菱の小型大衆車作りのクオリティが飛躍的に高まったモデルです。
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本日の在庫数 270台 平均価格 362万円 支払総額 40~890万円
2代目ランサーEXターボ(1981年)
1979年に登場した2代目は「ランサーEX」を名乗ったランサー最後のFRセダンでしたが、時代は大衆車がFRからFFへと変わる時代の境目。そのため、他社にも同様の例があったようにミラージュをベースとしたFFの「ランサーフィオーレ」と併売されました。
トピックは1981年に追加されたターボ車で、2リッター車は海外向けにとどまりました。とはいえ国内でも1.8リッターターボが販売され、国内外のラリーなどで活躍。「ランタボ」の愛称で親しまれ、4WDターボの4代目や5代目以降の「ランエボ」へとつないでいきます。
同時期のトヨタ カリーナGT-TRなどと同様、ターボを搭載した小型大衆車のホットモデルがガンガン活躍する時代でした。
6代目ギャランVR-4(1987年)
1987年登場の6代目ギャランは同年末にホットモデル「VR-4」を追加、5ナンバーサイズの2リッター4WDターボという、後にランサーエボリューション(ランエボ)へと発展するパッケージを先行搭載、同クラス4WDターボセダンの先駆けでもありました。
名機4G63を搭載し、フルタイム4WD、4WS(4輪操舵)、4輪ABSなどのハイテク装備を詰め込んだギャランVR-4は、高性能スポーツセダンとしてヒット。RVブームのパジェロや3ナンバーブームのディアマンテとともに、三菱の看板車種へと成長。
ラリーマシンとしてはやや大柄だったため、より小型軽量のランエボへ後を託しますが、ランエボ活躍の礎となったマシンです。
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本日の在庫数 17台 平均価格 178万円 支払総額 48~400万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...