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ミニカ・エコノ、ブラボーGT、パジェロミニなど歴史に残る三菱軽自動車の名車たち【推し車】
現在は日産との合弁会社・NMKVで開発した軽乗用車を日産と分け合い、軽商用車はスズキからのOEMでまかなっている三菱。しかし本気を出せばファンを沸かせるホットで個性的なモデルを作れる、軽自動車メーカーの老舗でもあります。
三菱自動車から、「いかにもこれは三菱らしい」と思える名車を3台、ご紹介しましょう。
4代目ミニカ・エコノターボ(A107V・1983年)
1970年代には徐々にFF化が進む中、最後のFR軽乗用車となったのが三菱のミニカ。1977年4代目へモデルチェンジ後の1981年、初代スズキ アルトから始まる税金が安い商用登録の軽ボンバン(ボンネットバンブーム)に応じたミニカ・エコノを発売します。
1983年3月には、乗用登録のミニカ・アミLともども、軽自動車初のターボ車を追加しました。
グロス39馬力の直列2気筒SOHCターボ「バルカンSターボ」にはインタークーラーもなく、後の64馬力自主規制時代に比べてささやかなパワーアップだったとはいえ、SUVを除く2BOX軽自動車で唯一のFRターボという意味でも、歴史に残る1台です。
2代目ブラボーGT(U43V/U44V・1994年)
550cc時代末期に市販車で世界初の1気筒あたり5バルブのDOHC3気筒15バルブ、660cc時代にはDOHC4気筒20バルブエンジンを実現した三菱の軽。しかしもっともホットなミニカ・ダンガンは、残念ながら他社のようにレースなど派手な実績はなし。
しかし多様な車種へ次第に搭載したのが特徴で、軽1BOX商用車ミニキャブのRV版ブラボーにも1991年発売の2代目から採用。1994年発売の後期型にはDOHC20バルブターボで64馬力のブラボーGTを追加します。
FR/4WDともに3ATのほか5速MT車もあり、やたらと豪華な1990年代国産車の中でも、とびきりの異端児と言えた軽1BOX最強モデルです。
初代パジェロミニVR-I/VR-II(H56A・1994年)
昔も今も、その時代における得意分野へ傾倒しがちな三菱が、RVブームでパジェロが大ヒットした勢いで発売、狙い通りのヒット作になったのが、姿形はどう見てもパジェロ(当時は2代目)そのものな縮小版・初代パジェロミニ。
しかし軽自動車サイズに縮小したボディはカワイイだけでなく扱いやすく、当時のRVらしい内外装と、VR系グレードのDOHC4気筒20バルブターボは贅沢の極みといえます。
モノコックにフレームを溶接したビルトインラダーフレーム構造はタフさで一歩劣るとはいえ、新規格移行後の2代目が廃止される2013年まで、コンパクトオフローダーの世界的権威、スズキ ジムニーを唯一脅かす軽オフローダーであり続けました。
- 最新「パジェロミニ」中古車情報
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本日の在庫数 612台 平均価格 59万円 支払総額 7~876万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...