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最後の国産軽スポーツ、最後の高級セダン…最後になった車たち「スズキ編」【推し車】

今はなくなった、あるいは国産車から消えたクルマのカテゴリーやジャンル、技術、メカニズム…それらには「最後となった車」、あるいは「今後また出るかもしれないけど、とりあえず今は最後の車」が存在します。

今となっては「そんな車もあったのだな」と思うくらいですが、意外な車がそう古くない時期まで販売されていて、調べてみるとなかなか面白いものです。

今回はそんな「最後になった、たぶん最後だろう、今後復活するまでは最後」という車から、スズキ車を紹介します。

国内最後の機械式キャブレター車

キャリイ(10代目・1999年キャブレター車廃止)

スズキ キャリイ(10代目初期型)

トヨタあたりのディーラー上がりだと、50歳くらいの整備士でも「キャブレターなんて専門学校で習ったきりで触ったこともないし、調整しろと言われてもわからない」と言われ、相当な過去の遺物と思われがちなキャブレター。

しかし1990年代末まで、気化器での燃料と空気の混合にコンピューターを介さない、昔ながらの機械式キャブレター車が軽自動車の廉価グレード用に存在しており、ほとんどは1998年10月に軽自動車が新規格(現行)へ変更後、モデルチェンジを境に消えていきます。

ところが、スズキの軽トラック「キャリイ」だけは1999年1月にモデルチェンジ後も機械式キャブレター車を存続、同年11月のマイナーチェンジを機に電子制御インジェクションへ更新されたのが、国内向け国産車では最後の機械式キャブレター車と思われます。

最後の国産FR軽スポーツ

カプチーノ(1998年販売終了)

スズキ カプチーノ

FF化される前の軽乗用車にはFR車も多く、グロス値ながらリッター100馬力に達する超高回転高出力型エンジンや、ターボエンジンを積むFRホットハッチ(三菱 ミニカエコノターボ9までありました。

しかし1991年、ジムニーやキャリイなどが由来のエンジン縦置きFRレイアウトに、4輪ダブルウイッシュボーンサスを組んだFR軽オープンスポーツ「カプチーノ」は別格で、軽自動車の枠を超えた贅沢なメカニズムと高性能で人気となります。

しかし1998年、新規格(現行)軽自動車への移行でカプチーノが廃止されたのを最後に、国産FR軽スポーツは断絶(輸入車ではケータハムがセブンの軽規格版を販売中)。

FF(コペン)やMR(S660)のように、新規格でもFR軽スポーツの復活が望まれており、いずれEVスポーツとして復活する日が来るのかもしれません。

スズキ最後の高級(?)セダン

キザシ(2015年12月販売終了)

スズキ キザシ

何度か世界各地のモーターショーで出展されるも、シューティングブレークSUV、高性能4WDセダンとコンセプトが定まらず、あくまでコンセプトカー止まりだと思われていたのが2009年10月に電撃デビュー。

2.4Lエンジンを積む、それなりに整った姿の4ドアセダンでしたが、従来のスズキ小型乗用車を大きくしただけに見える無難すぎたデザインなうえ、市場で求められていないセダンでは売れるわけもありません。

本来なら高性能バージョンも加えて柱にするはずだった北米市場でもスズキ自体が撤退、販路を失ったキザシは警察に二束三文で引き取られ、ほとんど警察専用車となってしまいます。

おそらくスズキ最初で最後の高級セダンは、「そもそもなぜ発売したのかも、よくわからない」伝説の珍車としてのみ、その名を轟かせました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...
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