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50年前、初めて買うファーストカーの定番はこんな車たち【推し車】
1990年頃からのRVブームと、それまで隆盛を極めていた4ドアサルーンやデートカーとしての2ドアクーペ没落によってユーザーの好みは多様化していき、「初めて買うファーストカーの定番車」は、なくなっていきました。
しかしそれ以前は「初めてならこれを買っておけば間違いない」という定番車がありましたし、「どうせ月賦(ローン)で買うならちょっと贅沢を」というデラックス志向もあって、エントリーモデル以上最上級モデル未満の定番があったものです。
今回はマイカー時代突入後、オイルショックから立ち直った1970年代後半あたりの「最初に買う定番車」を紹介します。
日産 サニーセダン(2代目B110系・1970年)
信頼性と速さに定評ある車の中古が、カローラ躍進でお手頃価格に
1966年に初代モデルが発売、手頃な価格とそれなりの高級感でいずれも大ヒット、その年が「マイカー元年」と呼ばれる歴史の転換点になったトヨタ カローラと日産 サニー。
2代目へも同じ1970年にモデルチェンジされますが、小さくまとまったカローラに対し、サニーはセダン、クーペともに内外装やエンジンの質感や性能を向上、レースで活躍したクーペや、長年生産したピックアップ(サニトラ)を中心に、現在まで名車と讃えられます。
しかし1974年にカローラが3代目となると立場は逆転、サニーの人気低迷による影響は中古車にも及んだようで、特にセダンの中古は手頃な価格の入門車として、初めて車を買うユーザーに使い倒されました。
- 最新「サニー」中古車情報
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本日の在庫数 59台 平均価格 133万円 支払総額 34~597万円
トヨタ カローラ/スプリンターセダン(3代目E30/50系・1974年)
満足感の高い新車が欲しいユーザー増加にドンピシャ!
車好きにはTE27レビン/トレノの印象が強い1970年代のカローラ/スプリンターですが、販売の主力はもちろん4ドアセダンやライトバン。
一回り大きく豪華になったものの品質に難があった3代目サニーや、技術が先行しすぎたホンダ1300、販売力が弱いスバルff-1や三菱のランサー、マツダ ファミリアを抑え、同クラス乗用車で王者の座を確固たるものにした時期です。
まだまだマイカー保有世帯が少ない時代、初めての車は奮発して新車を買おうというユーザーが選ぶのは、もちろん流行の最先端をいくヒット車種で、ちょっと豪華な車がいいならコロナやブルーバード、ソコソコの予算ならカローラ/スプリンターがよく売れました。
- 最新「カローラ」中古車情報
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本日の在庫数 511台 平均価格 205万円 支払総額 49~473万円
トヨタ コロナマークIIセダン(2代目X10・1972年)
中間管理職に最適だった、コロナ以上クラウン未満の「中間高級車」
1970年代後半でも車を所有しない世帯はまだ多く、中小企業でも会社のライトバンを通勤に使えればマイカーは必要なかったのですが、中間管理職だと世間からどう見られるかも考えなければいけません。
そこで初めてのマイカーを選ぶわけですが、トヨタ車ならカローラは係長、コロナは課長、さりとてクラウンは社長や役員の乗り物。
ならば部長や営業所長向けがアッパーミドルクラスのコロナマークII(後のマークII)セダンで、1970年代後半には2代目の中古や3代目の新車が、中間管理職向けの「初めて買う車」にハマりました。
今ではバカバカしい話ですが、当時は車を買うのに「自分の社会における階級」を配慮する必要があったのです。
- 最新「マーク2」中古車情報
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本日の在庫数 7台 平均価格 482万円 支払総額 394~648万円
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...