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パジェロを保有するのがステイタスだった…第2次RVブーム(1990年代)の名車たち【推し車】
1980年頃から第1次ブームは起きていたものの、1990年代はじめ、バブル崩壊あたりから現在も販売の主力となっているミニバンやSUV、トールワゴンやスーパーハイトワゴンが本格的に台頭。
それらにブームが短かったステーションワゴンを加え、「RV(レクリエーショナル・ビークル)」と総称されるようになりました。これらは1990年代第2次RVブームによって、それまで乗用車の主力を占めていた2/4ドアのセダンやハードトップを、市場から駆逐していきました。
今回はその1990年代RVブーム当時に代表的だった、現在でいうSUVの名車を3台紹介します。
2代目トヨタ ハイラックスサーフ(1989年)
「乗用車ライクなSUV」の商品歌に出遅れたトヨタで第2次RVブームが始まった時、ライバルより優位に立っていた数少ない車種がピックアップトラックのハイラックスと、そのワゴン版ハイラックスサーフです。
「ランクル」シリーズのデザインが1984年登場の70系でも無骨な本格オフローダーから脱却できていなかったのに対し、ハイラックスサーフはスポーティな印象で人気となります。
1995年にモデルチェンジした3代目まで人気は続き、1996年に発売した2代目ランドクルーザープラドがヒットするまで、トヨタRVの屋台骨とも言える重要車種でした。中古車には超ワイドフェンダーやリフトアップなど、カスタムRVの定番車種でした。
- 最新「ハイラックスサーフ」中古車情報
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本日の在庫数 484台 平均価格 221万円 支払総額 98~700万円
2代目三菱 パジェロ(1991年)
1990年代第2次RVブームを象徴し、2019年に国内販売を終了するまで根強いファンが多かったパジェロは、1991年に発売した2代目が爆発的ヒットとなりました。
フロントサスペンションがダブルウィッシュボーン独立懸架となり、フルタイム4WDとパートタイム4WDの特性を併せ持つ「スーパーセレクト4WD」採用で、乗用車に近い乗り味となっています。
内外装も本格オフローダーというよりアウトドアギア的になって、「パジェロで街を走り、時にはキャンプやスキーに出かける」のがオシャレな時代であり、各メーカーとも「パジェロみたいな車」をラインナップしていきました。
- 最新「パジェロ」中古車情報
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本日の在庫数 261台 平均価格 200万円 支払総額 45~656万円
初代ホンダ CR-V(1995年)
パジェロが大ブームとはいえ、ほとんどのユーザーにとって本格オフローダーは不要な過剰装備ばかりで、経済性、走行性能、乗り心地のいずれも乗用車に及びませんでした。
「見た目だけのなんちゃってSUV」という人もいますが、機能ではなく形を求めた大多数のユーザーにとって、乗用車ベースで大径タイヤとサスペンションにより最低地上高を稼いだクロスオーバーSUVが真の正解。
1994年に最初のトヨタ RAV4登場後、初の本格ヒットとなったのはシビックがベースのCR-Vです。乗用車の性能とオフローダー風外観によって、無駄ばかり多かった本格オフローダーブームを終わらせ、現在のようなSUVブームの先駆けとなりました。
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本日の在庫数 247台 平均価格 204万円 支払総額 45~410万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...