ロッキー
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今は“手頃なコンパクトSUV”だけど…ご先祖はあの「ベルトーネ」も選んだ“クセ強小型クロカン”だった|ダイハツ 初代ロッキー【推し車】
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ATや5ドア、ディーゼル車の不在が惜しかった
日本では1997年までの約7年間(海外では1989~2002年の約13年)販売されたロッキーですが、残念ながらエスクードのような人気を得るにいたらず、日本国内では兄貴分のラガー同様、常にマイナーな存在であり続けました。
その原因として「あまりに無骨でスパルタンなクロカン風デザイン、特に素っ気ないフロントマスクが乗用車的なシティオフローダーとして、垢抜けていなさすぎた。」と、異型ヘッドランプで乗用車チックなフロントマスクだったエスクードとよく対比されます。
しかし根本的には発売初期のAT車不在(1992年に追加)、RVとして人気を左右したディーゼルエンジン車の不在、イメージとしてはともかく実用性のアピールで重要な5ドア車の不在と、「エスクードにあったものが、ロッキーにはなかった」のも問題でしょう。
さらに売りだった脱着式レジントップは分解できないため、外すのも大変なら出先に持っていくことができず置いていかねばなりませんでしたし(そのためにオプションでソフトトップはありましたが)、フルタイム4WD車も途中で廃止してしまいます。
根本的には海外向けがメインのため、RVブームに乗るための改良や発展をしてまで日本で売る必要性を感じなかったか、あるいはダイハツを傘下に置いているトヨタの、ランドクルーザープラド(特に3ドアショートボディ)と競合を避けたのかもしれません。
ユーザーが求めていたのは“なんちゃってクロカン”初代ホンダ CR-V
- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...