シャレード
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「名車の限界」ワイド&ローでカッコよくてサファリラリーでも大活躍!しかしコンセプト転換が誤算にもなった…3代目ダイハツ シャレード【推し車】
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コンセプト一新!「安くてよく走るクルマ」から脱却に挑戦
1987年、3代目へとモデルチェンジしたダイハツ シャレードのリリース文には、「広くて小さい快適な(楽しい)経済車」から、「若々しい感性のコンパクトクオリティカー」へと、2代目以前のコンセプトから脱却することを強くアピールしていました。
シャレードと言えば、初代(1977年)には4サイクルエンジンでは当時珍しかった直列3気筒1リッターエンジンを搭載し、小さくとも広くて経済的な「5平米カー」として人気となり、2代目(1983年)もその正常進化版かつディーゼル搭載でさらに経済性アップ。
小さくても広さは十分、軽いから1リッターのガソリンエンジンどころかディーゼルエンジンでもよく走るし、燃費もよくて経済的…と、「安くてよく走るクルマ」としては満点に近い合格点を出せたクルマです。
しかし3代目は一回り大きくなったスタイリッシュなワイド&ローフォルムに、ホットモデルでは電子制御インジェクションの1リッター3気筒DOHC4バルブ・インタークーラーターボの豪勢なエンジンを搭載。
ボディが大きくなったので、多少ルーフが低くとも車内は広々、質感が上がった内装に前席はフルフラット可能、後席もリクライニング&座面を前方に跳ね上げてから背もたれを前に倒す2アクションでフルフラットな荷室を作れると、これまた贅沢な作りです。
「とにかく安く軽くでよく走る」からずいぶん出世したものですが、この頃のダイハツは1989年から始まる対米輸出を視野に入れていて、プラザ合意(1985年)後に進む円高ドル安体制で、リッターカーでも高価だから高品質に…という想いがあったのでしょう。
マツダの“不死鳥経営”はここから始まった?社会現象を起こしたマツダ 5代目ファミリア
- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...