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シェルビー コブラ・ACコブラまとめ|歴史やビンテージカーの中古車価格など

ACコブラは、1960年代に生産・販売され、モーターレースシーンでも大活躍した名車です。今だにレプリカやリプロダクションモデルが生産されている、クラシックカー好き、エンスージアストには憧れの1台です。そのACコブラについての歴史、中古車価格、試乗の感想などをまとめました。

ACコブラとは?

ACコブラのベース車であるACエースは、1953年に発売されたブリストル カーズ製の直列6気筒エンジンを搭載したスポーツカーでした。
しかし、60年代に入ってブリストル カーズがエンジンの生産を停止したことでACエースはエンジンを失い、生産中止の危機に陥りました。

そこにキャロル・シェルビーが、軽量でスポーツカーとしての素性の良いACエースにフォード製の260キュービックインチ(4.2L)のV8をエンジンを調達したことで、1962年に英米合作とも言える「ACコブラ」が誕生しました。(1キュービックインチ=16.387cc)
シボレーのエンジンも検討されましたが、コルベットのライバル車種になることを懸念したシボレーからの提供を断られたと言われています。

進化するACコブラ

ACコブラは、1962〜1970年までの間にMk I〜MK IIIまで生産されました。

MK Iの開発後、ACコブラのエンジン出力を向上させるために、289キュービックインチ(4.7 L)のV8エンジンが搭載されました。
1963年にはACコブラMK IIの開発が始まり、フォード製390キュービックインチ V8エンジン(6.3 L)を搭載してレースに挑戦しましたが、エンジンがシャシーに勝ってまともにコントロールすることができず、レースができる状態ではありませんでした。

その後、さらなるパワーに耐える強固なシャシーの開発、前後のサスペンションをダブルウィッシュボーン式としたACコブラ Mk IIIを開発し、1965年に生産を開始します。
そのエンジンは、427キュービックインチ(7.0L)のV8に進化しました。

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レースで証明したACコブラの圧倒的な性能!

デイトナ コブラクーペ

ACコブラは、デイトナ コブラクーペで1960年代のル・マンにて毎年フェラーリと争うほどの高い戦闘能力を発揮し、1965年には、289コブラでGT世界チャンピオンを獲得しています。
キャロル・シェルビーが確信した通り、ACエースのボディとフォードエンジンの組み合わせは高いポテンシャルを秘めた車であったことがモータースポーツでの活躍によって証明されたことになります。

オリジナルのコブラは約1,000台のみ!

ACコブラ MK I

オリジナル コブラの生産台数は、初代260コブラから427コブラまでを合計しても1000台足らず。
289コブラ(600台)と、427コブラ(347台)に、デイトナ コブラクーペ(6台)+α(260コブラ、390コブラなど)です。

日本では、俳優の岩城滉一さんがオリジナル コブラを所有していることで有名です。
ACコブラはコブラのマニアだけではなく、エンスージアストにとっても貴重な車なのです。

「レプリカ」と「コンティニューションモデル」

オリジナルのACコブラは、1,000台以下でとても貴重な車です。
街中で走っているほとんどのコブラは、レプリカもしくはリプロダクションモデルです。
コブラのレプリカは、見た目のその雰囲気を再現したもの(中身は別物)から、シャシーからエンジンまでオリジナルを再現したものまでピンキリです。

リプロダクションモデルは、1998年にキャ ロル・シェルビーのシェルビーアメリカン社が復活したモデルです。
289コブラ(CSX2000 番台)、427コブラ(CSX3000 番台)に続き、 CSX4000番台としており、コンティニューションモデル(継続生産車)とも呼ばれています。

ACコブラからシェルビーコブラへ

ACコブラ MK III

ACコブラのモーターレースでの活躍とは裏腹に、ACカーズの事業は悪化していました。
1973年までAC Fruaを生産していましたが販売は落ち込み、業績が回復することなくACカーズは1970年代後半に倒産してしまいます。

同社の商標はオートクラフトに譲渡され、AC289の後継車MK IVの生産を行うことになりました。
しかしシェルビーは、ACカーズとオートクラフトをロサンゼルス地方裁判所に提訴し、シェルビーが勝訴することで「コブラ」の商標権は、シェルビーのものとなり、「ACコブラ」は「シェルビー コブラ」となりました。

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オリジナル コブラの価格

ACコブラ MK II

オリジナルのコブラは1,000台に満たないことから、今や貴重車となっています。
市場に出てくることはほとんどなく、オーナーがオークションに出品する際に見ることができるぐらいです。

そんなオリジナル コブラの価格ですから、億単位のプライスタグがついています。
2006年にシェルビーが所有していたコブラがオークションに出品されたときには、当時280万ポンド(約4億3千万円)で取り引きされました。
シェルビー所有者でなくてもオリジナルのコブラは、数千万円〜1億円前後で取り引きされているようです。

コブラのレプリカ、リプロダクション モデルの中古車価格

コブラの中古車価格は、どこが製作したものかが不明な海外のレプリカモデルでも400〜500万円します。
ERA、スーパフォーマンスなどの正式なリプロダクションモデルは、1,000〜1,500万円です。

ユーノスロードスターやカプチーノベースのレプリカは200〜400万円となっていますが、残念ながら明らかにレプリカと分かるフォルムです。
しかしベースが日本車であれば安心して乗れるコブラです。

ACコブラのレプリカに試乗

20年以上前に、忠実に再現されたコブラ レプリカに試乗したことがあります。

まずはペダルポジションの不自然さにびっくりしました。
コブラの左ハンドル仕様は、右側にあるクラッチ/ミッションケースが大きくはみ出しているため、ペダル類がかなり左にオフセットされています。
アクセルペダルは右足正面のやや左側でしたから、下半身を左にひねった状態で運転しなければなりません。
そしてクラッチペダルの重さです。
普通に踏んでもピクリとも動かず、オーナーからは蹴飛ばすつもりで踏まないとクラッチを切ることはできないと言われました。

一旦動き出すと思っていたより乗りやすいものでした。
左に捻った下半身と重いクラッチペダルに慣れてしまえば、巨大なトルクを操る感覚はくせになりそうでまさに毒。
エンブレム通り、毒蛇だったわけです。
とはいえ、乗るたびに気合いと覚悟がいる車であることには変わりません。

コブラは憧れの車の1台!

ACコブラ 427 エンジン

ACコブラ/シャルビー コブラは、エンスージアストにとっても車好きな人にとっても憧れの1台と言えるでしょう。
その魅力は、コブラ自身のデザインや動力性能だけではなく、その歴史も大きな魅力となっています。

普段、レプリカですらほとんど見かけることがないコブラですが、クラシックカーや車好きのミーティングではしばしば見かけることもあります。
もし見る機会に恵まれることがありましたら、オーナーさんから色んな話を聞いてみると、さらにコブラに興味を持つことができるのではないでしょうか!

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この記事の執筆者

猫田 久太郎この執筆者の詳細プロフィール

漫画「サーキットの狼」がきっかけとなり、1970年後半のスーパーカーブームに感化され未だにその熱が覚めず現在に至っています。 特にヨーロッパ車の文化とデザインに魅了された車好きです。 簡単な修理・整備は自分で行うので車の記事だけでなく、DIYやカー用品についての記事も執筆して...

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