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炎天下の車内は80℃近くに…高温で爆発、引火、発火、故障してしまう物とは?

ニュースでは連日、高い気温に対する注意が呼びかけられ、日本列島は例年にないスピードで梅雨明けし、本格的な夏を迎えています。

夏は車内温度が急激に高まり、危険な状態になる時期です。運転しながらの熱中症はもちろんですが、車内に置いてある意外なものが、高温下で危険な状態になることも。

炎天下の車内に置いてはいけないモノには何があるでしょうか?

飲料(炭酸飲料、ペットボトル)

熱い夏のドライブに欠かせないのが、冷えた清涼飲料水。購入してからすぐに飲み切ってしまうのであれば良いのですが、家で飲むためにと買い物をし、長時間高温状態の車内に置いておくと、炭酸飲料が爆発する可能性があります。

缶・ペットボトル問わず、炭酸飲料の車内での長時間保管は危険です。

yamasan/stock.adobe.com

また、炭酸がふくまれていないペットボトル飲料でも注意する点があります。

最近ではエアコン吹き出し口にドリンクホルダーを設置し、冷やしながら飲むというスタイルも定着してきました。しかし、日光が差し込む場所にペットボトルが置いてあると、最悪の場合、火災を引き起こす可能性があります。

液体の入ったペットボトルは、凸レンズと同じ役割をすることがあり、光を1つの場所に集めます。夏場の日光のような強い光を一点に集め、その先に可燃物があった場合、火災を引き起こすことがあるのです。

フロントガラスやドアガラスから差し込んだ日光がペットボトルを通過し、シートなどの布地に集まって発火するというケースは、夏に数多く発生する事故の一つになります。

昼間に長時間、車から離れる時には、飲みかけのペットボトルなどの保管場所にも十分注意しましょう。

スプレー缶やライター、消毒用アルコールなど

高温下においてはいけないものの代表格ですが、車に積み込んでいることを忘れているケースが多いものです。

©mikhail novozilov/EyeEm/stock.adobe.com

レジャーで使用し残ったガスボンベやライター類はもちろん、洗車グッズ等の中にも、スプレー缶のアイテムが多くあります。タイヤワックスや撥水スプレーなどを、車に積んだままにしている場合、夏の間は保管場所を変えてください。

そのほか、コロナ禍で必須アイテムとなっている消毒用のアルコールにも要注意。夏場の車内保管は避けましょう。

高温状態になると、アルコールが気化して消毒の役割が無くなってしまうのはもちろんですが、気化したアルコールに、タバコの火や静電気などの小さな火種が引火し、爆発・火災を引き起こす可能性があります。

執筆者プロフィール
Red29
Red29
1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...

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