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「いつも気になるアノ価格」手頃に買える?修理費が高い?10万円カーの真実

買った後の維持費がかかる車には特徴がある

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結論から言えば、整備費をできるだけ安く済ませるためには、新車時の車両本体価格が安価なものを選ぶ必要があります。

これは、高級車であればあるほど高価な部品が付いていることが多く、高いクルマは整備費も修理費も高いという傾向があるためです。

時々、憧れの高級外車がお手頃価格で売っているなんてことがありますが、このような車を買って、トラブルだらけの個体だったなんてことになると、その修理費は購入費用の10倍以上に膨れ上がることもあります。

また、新車価格が手ごろでも、人気のあるモデルを激安で買うことも避けたほうが良いでしょう。

型の古い人気車のパーツは、奪い合いが激しく、パーツ自体の価格が高騰しています。こちらも前述の高級車と同様に、整備や修理費用が、買ったクルマの何十倍になるというケースが後を絶ちません。

10万円で買うなら整備歴のはっきりとした不人気車がお得?

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こうしたことを踏まえると、狙い目となる激安中古車は、比較的年式が新しい不人気車です。

自動車メーカーの工場装着部品であれば、車の生産終了から10年間は供給されます。他車種でも同じ部品を使っていれば、その部品の供給年数は伸び、15年~20年程度、修理に必要な新品の部品が手に入ることもあるでしょう。

10~15年落ち程度の、あまり人気の無かったコンパクトカーなどでは、購入後に修理や整備が必要になっても、部品代もそれほど高くなく、整備費用も抑えられます。

ただし、こうした車において気をつけたいのが走行距離。過走行(走行距離10万㎞超)となっているケースがほとんどだからです。

最近のクルマが10万㎞を超えてすぐにダメになるということは一概に言えませんが、トラブルは多くなるのが現実です。

過走行車のトラブルは、10万㎞を超えるまでに十分な整備を受けていない車に多く見られます。そのため、エンジンオイルなどの油脂系部品の取り替え、ゴム系部品の取り換えを、半年から1年のサイクルでしっかりと行っていることが、整備記録簿などで確認できる個体を選びましょう。

筆者の新車購入から11年、走行距離17万キロになった愛車も、半年ごとの点検整備を欠かさず行った結果、ここまで基本的な消耗部品の交換以外、大きな故障や修理が無く、快調に動いています。

高級車、整備歴が見えない、人気の中古車は避け、元気に走りそうな大切に整備されてきたクルマを選ぶと、10万円で買っても長持ちしてくれるクルマになるでしょう。

また、お店選びも大切です。販売だけを行う中古車店よりも、整備工場付きの中古車店で購入する方が、後々の安心材料にもなります。購入したクルマを販売した自社で診てくれるのであれば、整備難民になることも少なく、比較的安価に直してもらうことができるからです。

車選びとお店選びをしっかりと行い、購入費用からランニングコストまでを見据えた、トータルでお得になる中古車選びをしましょう。

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執筆者プロフィール
Red29
Red29
1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...

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