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車のシート表皮「本革」「合成皮革」「ファブリック」は査定額に影響する?
メーカーオプションやグレードなどによって変えることができるシートの素材。「本革」「合成皮革」「ファブリック」など、車選びにおいてはシート表皮にこだわる方もいるでしょう。
一般的に本革シートは売却時にプラス査定になりやすいと言われていますが、合成皮革やファブリックは査定時にどのような評価をされるのでしょうか?
本革シートは状態が良ければプラス査定!
本革シートは買取額アップの鉄板オプションともいえます。以下に本革シート(人工皮革を含む)の評価点数とともに、クラス別の車種(トヨタ・レクサスの場合)をいくつか挙げておきます。
クラス\年もの | 当・1年 | 2・3年 | 4・5年 | 6年以上 |
特 | 110点 | 70点 | 40点 | 30点 |
Ⅰ・Ⅱ | 90点 | 50点 | 30点 | 20点 |
Ⅲ・Ⅳ・軽 | 40点 | 30点 | 20点 | 10点 |
特 | センチュリー、LFA、LS、LC、セルシオ、マジェスタなど |
Ⅰ | クラウン、MIRAI、IS、アリストなど |
Ⅱ | カムリ、マークX、HS、CTなど |
Ⅲ | 86、プリウス、プレミオ、ウィッシュなど |
Ⅳ | アクア、ルーミー、bB、カローラ、オーリスなど |
日本自動車査定協会『中古自動車査定基準及び細則』より作成
本革シートが装備されている場合、車種・年数によっては最高で110点の加点評価を得ることができます。1点で約1,000円の評価となることが多いため、高級車の本革シートではなんと最高11万円のプラスになる可能性もあります。
ただし加点評価といっても、「良好な状態」が維持されていることが前提です。ひび割れやタバコの焦げ跡・穴がある場合などは逆にマイナス査定になってしまう可能性があります。
また、本革シートが標準装備されている車の場合や、コンビシート(両側レザー、中央モケット)の場合も加点の対象外ですので注意してください。
ファブリックや合成皮革は評価される?
ファブリックは布を素材とした最もスタンダードなシート表皮といえるでしょう。コスト面でも優れており、デザイン面などにおいても種類が豊富です。
合成皮革は合成樹脂によって本革に似せたものであり、近年では本革にも見劣りしない高級感や質感を持ったものも登場してきています。
ファブリックや合成皮革のシートは査定時にプラス評価になるのでしょうか?中古車販売店のスタッフは次のように話しています。
「標準装備のシートが何になっているかによって査定が変わってきます。標準シートがそのまま装備されている場合は、プラス査定にはなりません。
しかし、オプションで上級のシートに変えている場合は、本革でなくてもプラス査定の対象となることがあります。」
つまり、例えば標準シートがファブリックであり、オプションによって合成皮革に変更可能である場合、合成皮革のシートでも少なからずプラス査定の対象になる可能性があるとのこと。
プラス査定になるのは”本革シートのみ”と言われることもありますが、実際にはそうとも言い切れないようです。
もちろん、どのようなシートでもある程度「良好な状態」を保っている必要がありますが、仮にシートをオプションによって”標準装備のシート以外”に変更している場合は、本革シートでなくても査定額が少しアップする可能性があります。
売却や乗り換えを検討する際は、オプションによるシートの違いにも着目してみるとよいかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...