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新品タイヤに交換するだけで乗り心地と安全性能が激変するってホント?理由は?

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クルマを買う時は本当にワクワクするものですが、購入後もワクワク感はいっぱいあります。特にエクステリアパーツなどを付けた時は、愛車のイメージが変わることもあり、満足感もひとしおなのではないでしょうか。

視覚的に“変わった感”があるパーツの一方で、感覚的に変わる「部品」もあります。その代表が、タイヤです。一見すると、丸いゴムの塊ですが、重要保安部品に指定されている大切なものです。そして、重要保安部品の中で唯一、路面に接しているパーツなのです。

基本性能や乗り心地を左右する

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クルマは「進む」「曲がる」「止まる」という基本動作によって動きますが、まずエンジンやモーターがなければ動くことができません。エンジンやモーターが発生する力(駆動力)によって、前後左右に進みます。しかし、その力は路面に伝えられてこそ、役に立つというもの。そして、それを実現するのがタイヤというわけです。

タイヤがゴムで出来ている理由はいくつかありますが、一番大きな理由は摩擦力が大きいためです。タイヤと路面の摩擦力で生まれる「トラクション」という力が、クルマを前に進めるのです。

例えば、摩擦係数が低い氷の上や、ツルツルの硬い泥の上では、タイヤは空転してしまって前に進まない…なんて経験はありませんか。このことからも、トラクションはクルマにとって重要な性能です。最近タイヤは、転がり抵抗を極力減らしながらトラクションを得る設計をすることで、燃費性能の向上を目指しています。

また曲がる時には、タイヤの「グリップ」という性能が必要です。コーナーでは遠心力が働くため、車体はコーナーの外へ外へと出ようとします。そこでタイヤが外に出ないようにしっかりと踏ん張り、トラクションが働くようにグリップしているのです。

停止する時も、ブレーキだけでなくタイヤの力が必要です。タイヤが変形して路面に押しつけられることで摩擦力が発生し、この力が制動力の一部になるのです。

加えて、タイヤは乗り心地という点でも重要です。初めてゴムを巻いた車輪が付けられたのは馬車ですが、これはガタガタ道でも乗り心地を良くするのが目的でした。その後、ゴムに空気を入れたタイヤが発明され、道を走る乗り物の乗り心地は劇的によくなったのは周知の通りです。

タイヤを履き替えると車の性能はアップする?

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見た目に愛車の変化が感じられるパーツは楽しいものですが、変化が体感できるエンジンオイルやタイヤを替えると、もっと楽しくなります。

特にタイヤは、愛車のキャラクターを様々に変化させることができます。例えば、昨今人気のSUVには、いくつかのタイプのタイヤがあります。一般的なのは「オールテレーン」タイプ。一般道、高速道路、ダート路など幅広いシーンを走ることを想定したタイヤです。

これ以外に、「ハイウェイテレーン」は高速移動やワインディングロードを意識した性能を、「マッドテレーン」はオフロードに特化した性能を持っています。最近では、燃費向上に特化したタイヤもあります。さらにスポーツカー用やラグジュアリーカー用、ミニバン用など、性能が細分化されているのです。

こうしたタイヤを履き替えることで、愛車の性能が変化するのがおもしろいところ。タイヤによって、それまで知らなかった愛車の一面を見ることができます。

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さらに、愛車のドレスアップにもタイヤは効果を発揮します。タイヤには、トレッドとサイドウォールの2つのデザインされた面があります。トレッドはタイヤの顔でもあり、履いた時にはちょっとしか見えなくても、そのチョイ見せでイメージが大きく変わります。

最近はサイドウォールのデザインが凝ったタイヤも増えており、特に「ホワイトレター」というブランド名が白く塗られたタイヤは、ドレスアップ用として人気です。

3〜5年で新品に交換するのがベスト?

ちなみに、筆者はタイヤを3〜5年で交換するようにしています。溝がまだ残っていても、です。

理由はタイヤの進化のスピード。某メーカーの開発者に聞いたところでは、タイヤは定期的に仕様変更やモデルチェンジを行っていますが、3年ほどで性能が次世代に移行すると言います。年によっては、一気に何世代分もの進化をするケースもあるようです。

昨今のタイヤは、進む・曲がる・止まるといった基本性能はもちろんのこと、乗り心地や静粛性、燃費性能が進化しています。特に新車時に装着されているOEタイヤは、同じメーカー、同じ銘柄でもコストダウンが主眼なため、性能がワンランク下なのは否めません。それだけに、いいタイヤのフィーリングは格別です。

さらにタイヤは、新品から3年経ったあたりから徐々に性能が低下するのも、交換する理由のひとつです。タイヤは日常的に紫外線、埃、雨水にさらされているため、ゴムが劣化していきます。さらにゴムに配合されたオイルなどの成分が抜けていくため、少しずつ十分な性能を発揮しなくなっていくのです。

よって、まだまだ溝があるようでも、車検を2度受けたら、タイヤ交換をするのが無難と考えます。

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いい国産タイヤはかなり高額ですが、最近はリーズナブルなアジア製タイヤでもいい商品が出ています。

最近シンガポールの「レーダー」のタイヤを試乗しましたが非常に高性能で、アジア製タイヤのすべてが「安かろう悪かろう」ではありません。安いタイヤを、短いスパンで交換していくのも性能維持の一手ではないでしょうか。

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愛車の性能を常にいい状態で発揮させ、快適なドライブを味わうには、定期的かつ短い期間でエンジンオイルとタイヤを替えるのがコツ。ぜひ、今度の週末にタイヤをチェックしてみてください。 

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Q. 自動車のタイヤ、どれくらいの頻度で交換していますか?

愛車のタイヤをどれくらいの間隔で交換しているかを教えてください!

  • 1年未満
  • 1~3年
  • 3~5年
  • 5~7年
  • 8~10年
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執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...

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