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自宅で洗車すると罰金1,300万円、汚れたままでも罰金…外国の難しい洗車事情

ドイツでは、自宅で洗車をすると通報されたあげくに、日本円で最大1,300万円もの罰金が科されます。ドイツ以外にも、自宅での洗車に罰則を設けている国がいくつかあります。

たかが洗車で、なぜこれほどまでに重い罰を受けなければならないのでしょうか。

それには明確な理由があります。日本とはまるで違う世界の洗車事情をみていきましょう。

ドイツでは自宅で洗車ができない? 

©David Plo/stock.adobe.com

指定した場所以外での洗車を禁止している国があるのは、おもに洗車による水質汚染防止と水不足を懸念しているためです。

水道水の多くを地下水に依存しているドイツでは、水質汚染を防ぐ目的で指定場所以外での洗車が禁止されています。とくに首都ベルリンの面積のほとんどは洗車禁止区域です。

罰則は州や自治体によって異なるものの、ドイツで洗車の廃水を処理せずに用水路に流した場合、軽微な場合で25ユーロ(約3,200円)。悪質な場合は最大10万ユーロ(約1,300万円)もの罰金が科せられます。

同じく、環境意識がもっとも高いとされるスウェーデンでも廃水が海や湖に流れ出すのを防止するため、指定外の場所での洗車はご法度です。違反した場合は1万クローナ(約12万円)の罰金が科せられます。

これらの国に共通しているのが、自宅での洗車そのものが禁止されているわけではなく、洗車で生じた廃水の流出や、水のムダ使いがそれぞれの国の法律に触れるということ。

よって、これらの国では自宅で洗車を行わず、下水設備が整った洗車場を利用するのが一般的です。

水不足の国でも洗車は法律違反に

雨があまり降らない国や、干ばつが起こる地域でも、水のムダ使いを防ぐために自宅での洗車が制限されることがあります。

水不足というほどではないものの、雨が降らないことで有名なアメリカ西海岸で、水は貴重品。ロサンゼルスやサンディエゴなどの都市があるカリフォルニア州では、季節や時間によって水の使用制限が設けられています。

カリフォルニア州法では、自宅での洗車自体は違法ではないものの、自動停止ノズルを使わない洗車は禁止です。水のムダ使いが発覚した場合には、節水違反として1日最高500ドル(約6,000円)の罰金が科されます。

乾燥地帯で車が汚れやすいカリフォルニア州では、浄化槽が設置してある洗車場で水をリサイクルして洗車します。

そのほか、ブラジルやジャマイカなど赤道直下で干ばつが起こりやすい地域では、政府や自治体によって度々洗車禁止命令が発令されます。ブラジル・サンパウロでは地域によって、1,000レアル(約2万円)や、最後に支払った水道料の半額などの罰金が定められています。

ドバイでは砂だらけの車を放置すると罰金!?

©Cagkan/stock.adobe.com

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでは、指定された場所以外での洗車が禁止されています。しかし、車を汚れたままにしておくことも禁止なのです。

つまり、ドバイでは洗車したそばから砂で車が汚れたとしても放置は厳禁。さらには指定された場所で頻繁に洗車をしなくてはなりません。

車のオーナーにとって理不尽ともいえる法律が定められているのは、道路や車がすぐに砂で覆われてしまい、ドバイの街の景観を損ねてしまうため。違反すると、どちらの場合も500ディルハム(約15,000円)の罰金が科せられます。

違反通知から15日経っても洗車を行わなければ車は没収。それでも罰金が支払われない場合、車はオークションにかけられ売却されてしまいます。

幸いにも、ドバイのほとんどのショッピングモールの駐車場には洗車サービスが備わっており、15ディルハム(約450円)ほどで買い物をしている間に手洗いで洗車をしてくれます。

もちろん、砂漠化が進行している中東でも水は貴重であるため、周辺の国では水を大切に使わない場合にも罰則が課されます。

日本は自宅で洗車し放題! しかし……

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幸いなことに、現在の日本には洗車に関する罰則はありません。しかし、洗車で生じた廃水には、界面活性剤やワックスの油分などが含まれているため、それらは微々たるものであったとしても環境に負荷を与えます。

自宅洗車での廃水はすべて河川へ流れてしまうため、油水分離槽が備わったガソリンスタンドや洗車場を利用した洗車がベターです。

また、環境に優しいカーシャンプーの使用や、ボディコーティング施工による洗車回数の低減、自動停止ノズルでの節水なども環境保全には有効であるといえるでしょう。

水質悪化と土壌汚染は日本でも以前より問題視されており、海外での洗車事情は決して海の向こうの出来事と軽視はできません。どんどん環境規制が厳格化しているため、いずれは日本でも指定場所以外での洗車が禁止される方向へ進む可能性もあります。

今ある安全な水と、豊かな土地環境を守るためには、早い段階からの小さな取組みが肝心です。ドイツやスウェーデンを見習い、エコロジーかつ無理なくできる洗車で住みやすい地球環境を守りましょう。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...
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