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「アイツがいなくて寂しい」現代のSUVには無い装備…“クライノメーター”

昭和時代のクルマの特徴を言えば、インテリアにスポーティ感を出すのに、やたらメーターを配するという特徴がありました。

電圧計だったり、水温計だったり、とにかく様々なメーターをインパネに並べることで、航空機のようなコクピットにしていたのです。

80年代から90年代にかけて一大ブームを起こした四駆や初期のSUVもまた、そういった傾向がありましたが、当時の四駆のインテリアに定番だったモノをご紹介します。

傾斜計、高度計にコンパス…まるで航空機!

当時の四駆のインテリアに定番だったのが、傾斜計。別名「クライノメーター(クリノメーターとも)」です。

三菱 パジェロ、いすゞ ビッグホーン、トヨタ ランドクルーザー、ハイラックスサーフ、日産 サファリ、テラノ、スズキ ジムニーといった主要な車種には、このクライノメーターが装備されていました。

中央がクライノメーター(前後左右傾斜計)、右は高度計
©Lubo Ivanko/stock.adobe.com

80年代初期には、パジェロやビッグホーンは、ダッシュボード上やインパネに「電圧計」「油圧計」などを付けることで、ワイルドな四駆のイメージを演出していました。しかし、80年代中期から徐々に「前後左右傾斜計」「コンパス」「高度計」などを採用するようになったのです。

コンパスや高度計は使い途がありそうですが、なぜ傾斜計を備えていたのでしょうか。それは四輪駆動車の特殊な能力にあります。

一般のクルマと違って、四輪駆動車や初期のSUVは、急な坂道や斜めに傾いた道を走ることにアイデンティがありました。こうした場所でも走破できるように、四輪駆動車やSUVは「最大安定傾斜角」や「登坂能力」といった能力が重視されています。

最大安定傾斜角や登坂能力はクルマによって異なりますが、四輪駆動車の場合は30〜40°というのが一般的。これを越えるような場所は、走行するのを考えた方がいいという目安になったわけです。

しかし、角度は目視では分かりませんし、携帯タイプのクライノメーターをいちいち出して測るのも面倒なため、クルマにこうした装備が付いたものと考えられます。


©bizoo_n/stock.adobe.com

傾斜の角度を測る場合は、一度車両を止めて、静止状態でメーターの数値を読みます。傾斜計にはロック機構がついていましたが、それがなぜ付いていて、どのように使うのかを理解しているユーザーは少なかったように思います。

執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...
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