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「事故を起こしても免許返納なんてしない」高齢ドライバーの“踏み間違い事故”…意識調査で課題が浮き彫りに

「車以外の移動手段がない…」返納しない派の意見は?

対して、返納しない派の意見には「自家用車なしでは生活が成り立たなくなる」との声が多く見られました。

「加齢で事故を起こしたとしても返納なんてしません。ウチの地域じゃ自家用車のほかに移動手段がないからね。もし免許を取り上げられても運転しますよ。年寄りは返納しろなんて無責任に言うヤツはクソくらえ!(Oさん)」

「免許返納?しませんよ。今まで車にかけた金を返してくれるなら考えるけど。だいたい若くてもまともに運転できない人いるでしょ?そういう人にこそ返納してもらいたいですね(Aさん)」

こうした考えを持つ気持ちは筆者にもよくわかります。筆者が住む京都市内にも、商業施設がほとんどなく家もまばら、市街地行きのバスは1日に2本という地域がありますから。

ただ、事故を起こし、免許を剥奪されても車に乗る……というのはさすがに共感できません。そこまですると、ただの犯罪者になってしまいますしね。

高齢交通社会が抱える課題が浮き彫りに

京都の踏み間違い事故をきっかけに、免許返納について意識調査してみた結果、高齢交通社会の課題が浮き彫りになったように思えます。

交通が不便な地域で暮らす方には、高齢になってもハンドルを握らざるを得ない事情があります。完全な自動運転車(レベル5自動運転車)が普及すれば話は変わるかもしれませんが、実現はまだ遠いでしょう。

また、免許返納する派ドライバーの中には、「運転が怪しくなってきたことを自覚できるか不安」と感じている方もいます。こうした方をサポートする仕組みも今後は必要になるかもしれません。

車の運転を続ければ、誰しもがいつかは高齢ドライバーになります。高齢交通社会の課題は、すべてのドライバーが自分ごととして考えるべき問題といえるでしょう。

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執筆者プロフィール
加藤 貴之
加藤 貴之
1977年生まれのフリーライター。10年以上務めた運送業からライターに転向。以後8年以上にわたり、自動車関連記事やIT記事などの執筆を手がける。20代でスポーツカーに夢中になり、近年は最新のハイブリッド車に興...

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