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あのランクルやジムニーですら、水に流される可能性も?実は怖いSUVでの渡河

バンパーより水面が高くなるとエンジン故障のおそれも

水中走行の危険性は、車体が浮くこと以外にもあります。それはエンジンが水を吸ってしまい停止することです。

オフロード4WDに限らず、市販されているSUVは水中を走るとエアクリーナーなどから水を吸ってしまい、エンジンが停止してしまうのです。

ディーゼルエンジンにいたっては、『エンジンウォーターハンマー現象』を起こします。これはエンジン内に入った水が圧縮され、最悪エンジンが爆発するという恐ろしいものです。

metamorworks/stock.adobe.com

バンパーより水面が上になるような水深では、こうした危険性が高くなります。

Youtubeなどで深い河を渡る四輪駆動車の映像がありますが、あれは渡河のための「シュノーケル」という吸気のためのパーツを付けたり、各部に対策を施しているからできる芸当です。

さらにドライバーも経験豊富ですから、渡渉する時は水面を波立てないようにゆっくりと進み、リスクを軽減させています。

諸々のことを考えると、一般ドライバーはクルマで河川に入らないことが無難ということ。キャンプ場に行くのに渡河しなければいけない場所も稀にありますが、こうした場所では派手な水しぶきを立てることなく、徐行して進まなければなりません。

何より、クルマが河川に入ることは大きな環境破壊になります。クルマから流れ出た油脂類が生態系に悪影響を与えるからです。さらに、よく河川敷で洗車をしている人を見かけますが、河川を汚すのみでなく、バクテリアなどが多い河川の水はクルマのボディや部品にダメージを与えるのでむしろ逆効果になってしまいます。

クルマでは川に入らない、これが自然の中で楽しく過ごすためのポイントであることを覚えておきましょう。

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執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...

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