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「ファーストカーも“親ガチャ”次第?俺はお下がりの軽なのに…」羨ましいけど恨めしい、クルマで格差を実感する瞬間
親からそんな高い車を!?『いいね』もたくさん…
社会人になってからは、「自分で稼いだお金で買える範囲のものを買う」というのが一般的であり、身の丈にあった範囲で自由に車を選ぶことができます。一方で、「車を親から買ってもらう場合」においては、自身にはどうしようもない差が顕著に表れることがあるようです。
「車が必須の地方に住んでいたので、就職や大学進学のお祝いに親から車を買ってもらう人が多かったのですが、それが一番人生で格差を感じる瞬間でした。
私自身は兄のお下がりのN-BOXをもらって、周りの友達は100万円くらいの中古車が多くて、新車の軽でも『新車いいなぁ』みたいな感じでした。
でも、インスタを見ていたら、同じ小学校だった同級生がレクサスのSUVを買ってもらっていて、なにか心が冷たくなっていくのを感じましたね。写真もたくさん『いいね』を集めていて、『今度乗せてよ』的な返信もチラホラあって。
大学まで行かせてくれた親には感謝しかありませんが、それとはまた関係なく、なんだかバカらしい気分になるというか。そりゃ『親ガチャ』って言葉も流行るよなぁと」(20代男性)
高級車を手に入れたという事実はもちろんですが、それ以上に「親に買ってもらった車で周囲から賞賛されている状況」について、理不尽に感じてしまう気持ちもわかります。ただその「チヤホヤ」も、SNS上での表面的なものに過ぎないかもしれず、高い車を手に入れることが必ずしも人生を好転させるとは限りません。
SNSが普及し、さまざまな他人の暮らしが目に入るようになりましたが、そのぶん「見なければよかった……」という投稿も増えているのかもしれませんね。
好きに車を選べる独身が羨ましい
車選びは予算にも左右されますが、同時にライフステージによっても選択肢が限られることがあります。若い頃は予算のなかで好きに車を選べても、家族を持ってからは利便性を重視しなければならないこともあるでしょう。そのため、同程度の収入でも格差を感じてしまう場面があるようです。
「結婚して子どもができてから、独身の同僚との格差を感じることが増えましたね。自分も独身の頃にはマニュアルのスポーツカーに乗っていましたが、今は家族の車がフリードで、通勤にはムーブを使っています。
同僚にハリアーを乗り継いでいる人がいて、昔は何も思わなかったのですが、自分がフリードに乗り替えてから彼が『新型ハリアー買ったわ』という話を聞いて、ちょっと羨ましくなりました。
もちろん子どもがいること以上に幸せなことはないと感じていますが、その反面、自分より若い子が86を買ったとか、そういう話を聞くとやっぱり『いいなぁ』と思ってしまいますね」(30代男性)
車が趣味の人であっても、子育て期間中はミニバンを選ぶというケースは少なくありません。さまざまな面で「我慢をしている」という意識があるために、自由に車を選べている人を羨ましく感じてしまうこともあるのでしょう。
一方で、子どもの将来や自分たちの老後が視野に入ってくることは、悪いことばかりではありません。それまでになかった視点から人生を考え、趣味に費やすお金や時間を他の部分に回すというのは、また別の喜びにつながっていくことでしょう。
経済状況や価値観、ライフステージによってさまざまな車選び。みなさんはどんな瞬間に「格差」や「ギャップ」を感じることがありますか?
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...