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【エピソード】青春のポンコツ編3(ダイハツ リーザ ケンドーンS)

クルマとの縁は人それぞれで、初めてのクルマにホレこみずっと乗り続けたり、憧れの名車をついに手に入れて大事にする人、何となく同じクルマに乗り続けている人、いろいろなパターンがあります。

ダイハツ車と縁が深く、ミラTR-XXやリーザTR-ZZ、ストーリアX4に乗り続けてきた筆者としても、それらは全て思い出深く乗り続けたいクルマでしたが、結果的に現在も乗っているのは一番のポンコツ車、1989年式リーザ ケンドーンS。

いわば「腐れ縁」のパターンで、このクルマが生きている限り自分のポンコツな青春はまだまだ続くのかな?と思っています。

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廃車寸前を引き取った、550cc後期リーザ唯一の5ナンバー車

リーザTR-ZZ(左手前)・リーザケンドーンS(右手前)・プジョー306スタイル(左奥)・ストーリアX4(右奥)
リーザ ケンドーンSを引き取った頃の、ある意味ぜいたくな自宅カーポート。  撮影:兵藤 忠彦

リーザ ケンドーンS(以下、「ケンドーンS」)との出会いは15年以上前、当時主流だったSNS「mixi」の「リーザ」コミュニティへの、一通の投稿でした。

「レグナムに乗り換えるので、誰か欲しい人がいなければ廃車にします。」

当時、TR-ZZでジムカーナへ出場していた縁でリーザにちょっと詳しかった筆者が見てビックリ、4ナンバー(商用登録)のみの550cc時代(型式L100系)後期型リーザで唯一の5ナンバー(乗用登録)特別仕様車、ケンドーンSではありませんか?!

オーストラリアのデザイナー、ケン・ドーン氏が内装を手掛けたケンドーンの5ナンバー版はとても貴重で、「そんな文化財レベルのレア車を廃車なんて、とんでもない!」と即決でした。

もちろん、リーザに詳しくなければただの古くて狭い、軽自動車税だけは高いポンコツ軽乗用車で、元オーナーにとっても価値はゼロなため、タダでもらえたのです。

初の長距離ドライブで、いきなりミッションブロー!

入手直後のミッションブローも含め、アシ代わりの実用車のはずが、初期には趣味車ばりにドック入りしてばかりだった気がする
撮影:兵藤 忠彦

内装以外はごく平凡で、エンジンはSOHC2バルブ3気筒自然吸気の機械式キャブレター30馬力、4速MTを駆使すれば平地の高速道路なら100km/h巡航が可能、整備状態は良好で、昔の軽自動車にありがちな「ギャイーン!」というメカノイズもなし。

4ナンバー版と大きな違いはリクライニング可能な後席と、ラゲッジのトノカバーくらいですが、エアコンとパワーウィンドーつきのクルマは久々。「これぞ普通の乗用車だ!」と喜び、早速ドライバーのナラシを兼ねた讃岐うどん行脚の旅へ。

しかし帰り道の名神高速、名古屋を目の前にいきなり3速が異音とともに破損。SAに入って点検したところ、1速も入りません。

パワーがないのでマトモな加速は不可能と考え、SAの入口近くまで戻って2速で徐々に加速、2速全開から4速に入れて本線への合流に成功しますが、帰りは名古屋から仙台までカーフェリーを予約していたのが幸いでした。

思わぬ落とし物にビックリしたことも……

世田谷区在住の頃は、筆者の好物「やまもと」(埼玉県北本市)のトマト大福もケンドーンSで買いに行った。 撮影:兵藤 忠彦

ミッションを載せ替えて以降、しばらく致命的な故障はなかったものの、その後筆者はしばらく、仕事で東京へ住みます。

東京といっても23区のはずれ、世田谷区でも川崎に近いあたりですからケンドーンSも連れていき、帰省から都内のドライブまで使い倒しますが、仙台のような地方都市と比べて車線の幅が狭く、小さな路地も多い都内23区だと小さいケンドーンSは重宝しました。

しかしそんなある日、何となく排気音が普段と違ったものの、それくらいでいちいち気に病んでいては、古いポンコツ実用車には乗れません。

構わず友人と待ち合わせた池袋駅に向かったところ、東口で「カラーン!」という音がしたと思ったら、排気音が爆音に。

「ボロ車のマフラーを落として拾いに行く」という光景は漫画の中だけの話かと思っていましたが、まさか自分がやるハメになるとは……

津波を前にバック全開、ガレキを縫って走りまだ現役

東日本大震災(2011年)の被災直後も、走れる程度にガレキが脇にのけられた被災地をケンドーンSは走り続けた。よい時も悪い時も、いつでも一緒に同じ光景を見てきた相棒は、2022年現在もまだ現役である。 撮影:兵藤 忠彦

その後も「警察に捕まるスピードが出なくて安心なクルマ」として、筆者のゴールド免許に大きく貢献します。

2011年3月の東日本大震災ではバック全開で津波から逃げたり(今やれと言われても無理)、被災地でガレキを縫って走るのに、小さな車体が役立ちました。

さらに、オルタネーターが走行中いきなり寿命を迎えたり、モノコックがサビで歪みフロントガラスが割れたり、細々としたトラブルはあります。

栃木県のクラシックカーミーティングで他のリーザ仲間と展示した時には、仙台から高速で来たと言うと驚かれ、帰りには実際オーバーヒートしましたが、水回りを一新してリフレッシュ!

オートマとか電子制御てんこ盛りのクルマは速くて楽ですが、時々不調になってはかかりつけ医(ショップ)の世話を受け走り続けるケンドーンSと、同じく年を取った自分のポンコツ具合はイイ感じにダブり、楽しい腐れ縁はまだまだ続くのでしょう。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...
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