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グーグルストリートビュー 撮影車はどうやったら目撃できる?撮影の仕組みや削除依頼も

グーグルストリートビューの楽しみ方や撮影方法、映ってはいけないものが映っている場合の対応方法など、グーグルストリートビュー撮影に関するあれこれを解説します。

度々SNSでも取り挙げられる希少なグーグルカーを目撃する方法や、各撮影機器についても触れています。

グーグルストリートビュー 撮影車の仕組み

©Gudellaphoto/stock.adobe.com

グーグルストリートビューとは、世界中の道路沿いの風景をパノラマ写真で閲覧できるサービスです。

道路沿いの風景撮影には、おもに車が利用されます。グーグルカーとも呼ばれる専用撮影車は、ルーフ上に2.05mの高さで乗せられた解像度20メガピクセル(2,000万画素)の全方位カメラで風景を撮影します。同時にGPSで撮影位置の記録やレーザースキャナーで建物の形状を記録するという仕組みです。

グーグルストリートビューは道路地図と風景がリンクされるため、ドライブコースの下見に最適です。また、モータースポーツファンにおすすめの楽しみ方は、有名サーキットのストリートビューや、WRC(世界ラリー選手権)の名コース探索。グーグルカーのおかげで国内外の絶景道路や有名な峠道などが360度映像で楽しめます。

車が行けない場所はどうするの? グーグルが開発した撮影装備

©look@me/stock.adobe.com

グーグルでは特殊な撮影装備を開発し、車が通れないような道や、生涯訪れることがないような場所の絶景などもデジタルデータとして記録しています。スマホやPCさえあれば、自宅にいながら非日常を体験できる点もグーグルストリートビューの魅力のひとつです。

足こぎ三輪車で狭路をカバー! ストリートビュー トライク

車が通行できないような細い道には、撮影専用に開発された三輪自転車「ストリートビュー トライク」が活躍します。この三輪自転車の荷台には撮影器材一式が取り付けられており、車と同じ高さから撮影することができます。

ただし、ストリートビュー トライクの重量は115kgもあるため撮影者は大変。車では行けない場所の風景や遊園地、大学のキャンパスなどもがビュー トライクで撮影されています。

雪上ならお任せ! ストリートビュー スノーモービル

雪景色の撮影にはカメラを搭載した「ストリートビュー スノーモービル」が駆り出されます。極寒の中でも機材が耐えられるような工夫が凝らされた改造スノーモービルで、雪深い土地の景色も撮影できるようになりました。

真冬の北海道や北欧の雪景色に加え、北海道のニセコやサホロをはじめとする日本各地の有名ゲレンデコースから世界有数のスキーゲレンデ、冬季オリンピック会場などを滑走する風景を温かい部屋のなかで堪能できます。その中でもフィンランドの凍った湖から望むオーロラのストリートビューは必見です。

スリムな筐体が美術館で活躍! ストリートビュートロリー

屋内の撮影には、手押し車式の「ストリートビュートロリー」の出番です。細長くコンパクトな筐体に撮影機材一式を詰め込まれたトロリーは、美術館の狭いゲートなども通ることができ、作品の周囲をあますことなく撮影します。

閲覧可能な美術館は、日本の東京国立博物館や国立科学博物館、ゴッホ・モネ・ピカソの絵画が展示されているニューヨークのメトロポリタン美術館、フェルメールの作品で有名なオランダのアムステルダム国立美術館など。トロリーの活躍で、スマホひとつあれば世界中の美術館を無料で見学できるようになりました。

車がダメなら人間で踏破!ストリートビュー トレッカー

三輪自転車や手押し車が通れないような不整地や山道は、バックパック型の「ストリートビュートレッカー」を人間が背負って撮影します。かつては大きく重かったトレッカーも、現在は20kgを下回る重量にまで小型・軽量化がなされ、複雑な地形の場所でも撮影できるようになっています。

パリのエッフェル塔内部やヨルダンのペトラ遺跡などの世界遺産、グランドキャニオン、切り立った尾根を通る名山の登山道などは人の足でなければ踏破できない場所です。ショッピングモールや地下街、日本全国の露天風呂などの様子もトレッカーを背負った撮影者によってカメラに収められています。

誰でもストリートビューを撮影できるユーザー投稿コンテンツも

©sdx15/stock.adobe.com

ストリートビューには、グーグルが撮影した映像のほか、一般ユーザーが撮影したストリートビューも掲載されています。ユーザーが撮影した画像を投稿することで、グーグル社だけでは対応しきれない知名度の低い絶景や、季節が限定されるような希少風景、洞窟内部などが世界中で共有できるようになります。

市販のストリートビュー対応360度カメラ、もしくはグーグルが開発したソフトウェア開発キットARCoreに対応したスマートフォンがあれば撮影可能。施設や店舗内をオーナーが撮影して「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」と連携させて公開すれば、施設内の雰囲気を擬似体験で伝えられるようになり、集客にも繋がります。

さらにグーグルの認定を受けた写真家への撮影委託や、バックパック型トレッカーの貸出サービスを利用すれば、より美しく魅力的なコンテンツが発信できます。

グーグルストリートビュー撮影車が見たい! どこをいつ走るの?

©michalz86/stock.adobe.com

常に動き回るストリートビュー撮影車はめったに見られない希少な存在。現在は、すでに主要な道路は撮影済みであるため、撮影車を目撃する可能性はさらに低くなっています。

グーグル公式ページでは、ストリートビュー撮影車の巡回時期と場所が確認できるものの「◯年◯月〜から◯月まで、〇〇市で撮影する」といった漠然とした情報しか掲載されていません。そのうえ天候や通行止めなどの事情により予定が変更される場合もあります。狙ってストリートビュー撮影車を目撃するのは非常に難しいでしょう。

しかし、最新風景への更新目的で撮影車は数年おきに同じ場所を巡回するため、すでに撮影済みの場所でもストリートビュー撮影車を目撃できる可能性はあります。

グーグルストリートビュー撮影車との遭遇率を高める方法

SNSには度々ストリートビュー撮影車の目撃情報が挙げられます。また、公式ページには撮影済みの場所も地図で示されています。

事前に公式ページと付近のSNS目撃情報を確認して、晴れた日に巡回予定地近辺のまだ撮影されていない場所で待っていれば遭遇確率を高められるかもしれません。

グーグルストリートビュー撮影車両(軽自動車)
MOBY編集部撮影

現在使われている車種は軽自動車のスズキ アルトです。

過去にはトヨタ プリウスやスバル インプレッサが用いられていました。

車種が変更がされる可能性はあるものの、撮影車は派手なボディラッピングと屋根には大型のカメラを乗せているため見落とすことはないでしょう。

以上の方法とは別に、ひとつだけ確実に撮影車を目撃する方法があります。それはアルバイト求人に応募して、ストリートビュー撮影のドライバーの仕事に就くこと。つまり自分でストリートビューを撮影をすれば、ありがたさは薄れるものの撮影車の車内までが見放題です。

グーグルストリートビュー撮影車に撮影されてしまった!削除してもらえる?

©Bits and Splits/stock.adobe.com

グーグルストリートビューは便利なサービスである反面、プライバシーの侵害が問題です。実際に、人権侵害を巡って裁判が行われています。また、ストーカーや窃盗、詐欺などの犯罪への利用や、強引な営業や勧誘への利用も懸念されます。

原則としてストリートビュー画像は、顔や車のナンバープレートはモザイク処理が施されてから公開されるようになっています。また2010年からはカメラ位置を下げ、撮影可能範囲を限定することでプライバシー問題に対応しています。

それでも「家の中が見えている」「モザイクの位置がずれている」「表札や家屋を隠したい」などの不具合や要望がある場合は、グーグルに依頼を出して修正してもらいましょう。

修正依頼を出す方法は、グーグルストリートビューで問題がある画像を表示させ「問題の報告」をクリック。モザイク処理をしたい場所と問題点を選択し、メールアドレス等を入力して送信すれば処置を行ってくれます。

処置後の連絡はないため、修正されているか自分でチェックする必要があります。ただし、画像そのものの削除依頼は対応が難しいようです。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

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