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サービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の違いは?大きさや間隔で比較

サービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の違いは?

駐車場
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国土交通省によると、パーキングエリア(PA)は駐車場やトイレ、売店が備わった施設を指すとのことです。それに対し、サービスエリア(SA)はPAの設備に加え、食堂や給油所が備わっている施設を指します。

つまりPAとSAの決定的な違いは、提供するサービスの違いといえるでしょう。PAとは最低限の設備だけが備わった簡易休憩所。SAは大型の飲食設備をはじめ、場所によっては温泉やレジャー施設などが備わる大規模な休憩所であり、なかには単なる休憩地点でなくドライブや観光の最終目的地として利用される人気SAも数多くあります。

ただし、PAとSAは厳密に区別されているわけではないです。敷地面積が狭く簡素なSAもあれば、ガソリンスタンドや大型の飲食店が設置されているPAも存在し、施設と隣接する公園を行き来できる「ハイウェイオアシス」にもSAとPAの両方があります。

その一方で、利用状況などの事情により付属設備の内容やエリアの名称が変わることはあっても、SAからPA、あるいはその逆へ変更されることはないとされています。

サービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の設置間隔はどのくらい?

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パーキングエリア(PA)の間隔は約15km、サービスエリア(SA)の間隔は約50kmを目安に設置されています。

ただしPAやSAの設置場所は、立地環境などのさまざまな要因を加味して決定されるため設置間隔には振れ幅があり、PAの場合は最大25kmまで、SAは最大100kmまでと基準が設けられているのです。

設置間隔が広がると燃料切れと電欠が問題に

設置間隔が広がると問題になりがちなのが燃料切れと電欠です。高速道路利用者のトイレや休憩場所としてだけでなく、ガソリンスタンドや充電スタンドを提供するのもPAやSAの大切な役割といえます。

2022年度における、高速道路上でのJAFロードサービスの出動理由は、燃料切れが6,488件(10.76%)で、タイヤのパンクに次いで第2位の多さです。

場所によっては100km以上ガソリンスタンドがない路線もあり、そういった区間では給油のために高速道路を降りても料金が発生しない仕組みが採られています。

それ以上に切迫するのは、絶対的な航続距離が短い電気自動車(EV)です。現状、充電設備はほとんどSAに設置済みであり、SAの間隔が長い区間はPAにも充電器を設置して対応されていますが、それでも十分な数とはいえません。

2022年度末時点での高速道路における充電設備の整備状況は全国で511口です。NEXCO3社は、2025年度末までに充電設備を約1,100口にまで増やす整備見通しを立てています。

一般道からでもSAとPAは利用できる?

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各高速道路管理会社は高速道路の利用拡大のために、一般道からサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)が利用しやすくなる「スマートIC」や「ウォークインゲート」等の整備を進めています。ただし、それらの利用は便利な反面、注意点も数多くあります。

SAやPAなどから高速道路に乗り降りできる「スマートIC」

ETC搭載車の利用に限定されるものの、SAやPAに設置されたスマートICから高速道路に乗れば、すぐに休憩施設が利用できます。

ただし、2023年3月31日現在全国に153箇所あるスマートICは「SA・PA接続型」と「本線直結型」の2種類が存在し、場所によってはSAやPAに立ち寄れないスマートICもあることは覚えておきましょう。

さらに注意したいのが、スマートICはSAやPAを利用するために設置されたものではないということです。スマートICは、あくまで高速道路利用のための設備であるため、国土交通省ではSAやPAのみの利用を目的としたスマートICの利用は推奨していません。

また、ボディサイズによっては利用できないスマートICがある点にも注意が必要です。乗用車での利用ならほぼ問題はありませんが、トラックやマイクロバスなどで利用する際に車体全長が規定を超過するスマートICがごく一部存在します。

徒歩で行ける「ぷらっとパーク」「ウェルカムゲート」など

一般道側に設置された専用駐車場に車を停め、徒歩で施設内に入り設備を利用できるように整備されたSAやPAを、NEXCO中日本では「ぷらっとパーク」、NEXCO西日本が「ウェルカムゲート」、NEXCO東日本は「ウォークインゲート」を利用可能です。

これにより、高速道路を利用しなければ行けなかった人気SAやPAへも気軽に足を運べるようになり、SAやPA限定のグルメやお土産などが、わざわざ高速道路に乗らずとも堪能できるようになりました。

ただし利用時のルールも存在します。第一に、これら徒歩による入場ゲートがあるSAやPAを利用した高速道路での待ち合わせや乗り合わせは禁止です。

また、一般道に設置された駐車場が利用できるのはSAやPAの利用者のみとされ、長時間の駐車もご遠慮くださいと注意書きがされているので、ルールを守り、誰もが気持ちよく使えるSAやPAにしていきましょう。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
監修者プロフィール
鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...

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