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車のタイヤについている「スピュー」って何?取り除かないと危険?メーカーの配慮に納得

タイヤメーカーは何故除去しないの?

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タイヤの製造行程では30mmほどのスピューが出来るため、タイヤメーカーではスピューを5〜10mm程度に短くカットしています。完全にカットしないのは、カット行程でタイヤを傷付けないための配慮です。

とくにサイドウォールは変形しながら大きな荷重を支える重要な部分であり、わずかな傷でもタイヤの寿命に大きく関わるため、作業上安全かつ最低限見た目を損なわない適度な長さにカットしてくれています。

海外では、トレッド面のスピューは未使用タイヤであることの証明ということで、スピューがあった方が喜ばれる場合もあるそうです。

自分でカットしてもいい?

©Photocreo Bednarek/stock.adobe.com

スピューはカットしても問題はありませんが、万が一の傷を防ぐため、なるべく鋭い刃物は用いないほうがよいでしょう。

とはいえ、トレッド面のスピューは走行すれば自然に取れてなくなるため、わざわざカットする必要はありません。 皮むきと呼ばれるタイヤの慣らし運転を終えるころには、トレッド面のスピューも気にならなくなるケースも。そのような背景から、スピューの状態は新品タイヤの慣らし運転の目安にもなります。

一方、サイドウォールのスピューは数年間に渡って残り続けるため、カットしたい気持ちもわかります。しかしカット作業中に傷を付ける懸念は拭い切れないため、メーカーの配慮をムダにせず、そのままにしておくのがよいでしょう。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

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