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ロータリーエンジンとは?仕組みやメリット、燃費&歴代搭載車種を解説!

マツダのロータリーエンジン搭載車種と中古車価格は?

コスモスポーツ

世界初のロータリーエンジンを搭載した量産車。

市販する前の1964年の第11回東京モーターショーにて、マツダの松田恒次社長が実際にコスモスポーツに乗り、広島のマツダ本社から爆走してきたというのは、当時とても効果的なプロモーションだったといわれています。特撮番組「帰ってきたウルトラマン」の劇中車「マットビハイクル」としても使用されました。

ちなみに余談ですが、当時のマツダはロータリーエンジンの開発に没頭しており、パークウェイというマツダのマイクロバスにまでロータリーエンジンを搭載していました。低回転のトルク効率の悪いロータリーエンジンをバスに搭載するなんて、当時のロータリーエンジンへのマツダ社の熱量が伝わってきます。

また、海外で有名なドリフトファイターのマッド・マイク氏は、ルーチェロータリーのタクシー仕様を作るなど、アフターマーケットを中心とした人気も未だ健在です。

【マツダの高級車種一覧ランキングTOP5】最高級車はまさかの1000万円超え?

最新「コスモスポーツ」中古車情報
本日の在庫数 3台
平均価格 1,310万円
支払総額 940~1,500万円

ファミリアロータリー/サバンナ RX-3

2代目ファミリアロータリー(1967年)

ファミリアは、アクセラやアテンザなどのマツダのミドルクラスセダン系の前身。

ファミリアのボディーバリエーションはさまざまで、ワゴン、セダン、クーペといった具合で、そのニーズに応えていたようです。

そのファミリアのスポーツモデルとして、ロータリーエンジンを搭載したモデルがラインナップされ、サバンナRX-3も同様にワゴン、セダン、クーペがありました。

またRX-3は、当時ツーリングカーレースで無敵を誇ったハコスカGT-Rとガチンコバトルをし、その連勝記録を49連勝でストップさせたクルマとしても有名なのではないでしょうか。

ちなみに、RE雨宮で制作されたロータリーシャンテはこの当時のクルマで、シャンテは当時の軽自動車規格で作られていました。軽自動車の規格ですので、当然ですが排気量的な面でロータリーエンジンのラインナップなどなく、水冷2ストローク2気筒エンジンは、360ccは、車重は約500kgという超軽量ボディーと組み合わされます。

500kgがどれくらい軽いかというと、平均体重をした成人男性およそ9人分しかなく、シャンテ2台がフィット1台と同じ車重といえば分かりやすいでしょうか。このクルマに、当時改造した12Aを搭載することがいかに魔改造だったかは、簡単に想像できるところですね

最新「ファミリア」中古車情報
本日の在庫数 19台
平均価格 155万円
支払総額 20~617万円

ルーチェ ロータリー

ルーチェ ロータリークーペ(1969年)

マツダのフラッグシップセダンだったルーチェは、ライバル車にクラウンやセドリックを見据え、その中のモデルにロータリーを搭載したモデルが存在しました。

レシプロモデルではタクシーでも使われるなど、当時のタクシーがクラウンやセドリック、ルーチェなどが採用されていた時代もあったようです。高級車は大排気量というイメージが強いですが、ロータリーの高級車というのは独特の存在感を放っています。

最新「ルーチェ」中古車情報
本日の在庫数 16台
平均価格 214万円
支払総額 135~312万円

RX-7

サバンナ RX-7
初代サバンナ RX-7

言わずと知れたロータリーエンジンを意味する「R」と未来を意味する「X」の名を冠した、マツダのスポーツカーです。

RX-7と呼ばれたのはSA22C、FC3S、FD3Sの3車種で、SAには12A、FCからは13Bが搭載されています。

コスモの10Aから始まった約1000ccの2ローターエンジンは、12Aと約1200ccとボアアップを果たし、ダウンドラフトのキャブレターなどを取り付けたり、ポート加工をしたりといった改造が流行った世代でもあります。

そしてFCでは13Bになり、約1300ccになり、FDでは後期型で280馬力に到達します。

RX-7は石油危機による燃料高騰や公害問題による排ガス規制など、燃費の悪いロータリーエンジンが淘汰されるかと言われていた中、マツダの技術者たちの尽力により登場したのがこのRX−7であるともいえます。

1991年のル・マン24時間耐久レースでRE車が総合優勝を果たすなど、世界にその存在を知らしめました。ワイルドスピードでの登場も記憶に新しい世界から愛される名車で、初代から続く、クーペ+ロータリーエンジンの組み合わせによるレーシングスピリットは脈々と引き継がれていることを感じられるクルマではないでしょうか。

最新「サバンナ」中古車情報
本日の在庫数 1台
平均価格 299万円
支払総額 299~299万円

コスモ

コスモAP(1975年)

ソアラやレパードをライバルに見据え作られたコスモは、2ローターの13Bと3ローターの20Bをラインナップします。

この高級サルーンに搭載された、20Bは市販ロータリーとしては最大サイズといえ、FDに載せ替えたりされることもしばしば。

エンジンのみならず、内装の仕上がりは超ゴージャスで、世界初の純正GPSカーナビが用意されるなど、最先端のクルマだったといわれています。そのシステムはCCSと呼ばれカーコミュニケーションシステムの略称で、高級車によく採用されるマルチディスプレイや、今のCASEやIoTに似たことを実現しようとしていたクルマなのではないでしょうか。

最新「コスモ」中古車情報
本日の在庫数 3台
平均価格 285万円
支払総額 220~350万円

RX-8(2003年:300万円程度)

RX-8
初代RX-8

総排気量1.3リッターのNAエンジンとして新世代ロータリーエンジン「RENESIS」を搭載したRX−7に続いて販売されたスポーツカー。

小型・軽量・高性能を兼ね備え、ロータリーエンジンの性質を十分い発揮しながらも、本格スポーツカーにして4ドア4シーターを備える」という夢のような期待として満を持して登場しました。

しかし前よりも格段に燃費がよくなり、海外からも高い評価を得ていたにも関わらず、やはり時代の流れには逆らえず販売中止。

この間に水素燃料を活用したRX-8ハイドロジェンREが発売されたことをご存知の方も少ないかもしれません。エコカーブームに馴染めない多くのファンから惜しまれながらも市場からは姿を消しました。

RX-8の中古車相場は、初期型が60万円前後から取引されるなど、他のロータリー搭載モデルと比較して、安価に購入できるモデルとしては魅力的なクルマです。しかし中古では、なかなかよい状態のクルマが見つけにくかったり、孤高故にロータリーの状態を見極めることも難しい場合が多いです。

憧れのロータリーを手に入れたのは良いものの、即入院では何のために買ったのかという状態といえます。

そこでオススメの購入方法は、ロータリーチューニングを得意とする店で、中古車を探しメンテナンスをしてもらい購入する方法です。運が良ければショップのデモカーを購入できるチャンスもあるかもしれません。

市場に流通するロータリー搭載車を、ロータリー専門医が探して買い付けをして購入するため、予算はある程度必要になりますが、安く買ってから修理できるお店を探し、また整備費用を払うか、もとよりお店と付き合い始め、買ってもらったクルマの整備付きで購入するかの差になります。それであれば、買った後に調子を崩してどうしようとならず、買ったロータリーの得意なお店に連絡しよう!という判断ができるわけです。

専門のショップでは、在庫も部品も持っているケースがあるので、ディーラー車が悪いわけではありませんが、ロータリーライフを充実させるためにも、純正部品と社外部品の組み合わせや、そのほかのノウハウをもつ専門ショップにはディーラーも敵わないメリットがあるともいえます。

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ロータリーエンジンを搭載したスポーツカーは復活するか

マツダが2015年に発表したロータリーエンジン搭載のコンセプトカー「RX-VISION」

第44回東京モーターショーで、時代に再び姿を現したロータリーエンジン搭載のコンセプトカーがRX-VISIONです。

異様なロングノーズは、ロータリーエンジンを中央に搭載するためなどいろいろな理由があると思いますが、自社のRX-7をはじめ、世界一美しいクーペといわれたジャガーEタイプ、元祖和製スーパーカーのトヨタ2000GTや、名機S20を搭載したS30フェアレディ432Z、280馬力戦争を共に戦ったJZA80スープラなど、「THEスポーツカー」といった、名スポーツカーにならった象徴的な姿をインスパイアしているのではないでしょうか。

多くのユーザーに愛されているロータリーエンジン。ボンネットにエアインテークがついているFDの人気も高いです。

RX-VISIONの進化版?VISIONクーペも

VISIONクーペ(2017年)

2017年開催の東京モーターショーにて、RX-VISIONの進化版とも言えるコンセプトカー「VISIONクーペ」が発表されています。見ての通りかなり洗練されたデザインをしており、2018年にはフランスで「最も美しいコンセプトカー」に選出されました。

おまけ

細部までかなり精巧に作り込まれたこの紙エンジン。

ローターやギア、クランクシャフトに至るまで紙で出来ているまさに神業。実際に高速回転するその様はまさにロータリーエンジン。ロータリーエンジン独特のロータリーサウンドのようなものも再現されています。

もっとマニアックなマツダの歴史を知りたい人はこちら!

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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