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フェンダーミラーが絶滅寸前なのはなぜ?実はドアミラーと一緒に付けてもOKだった…

フェンダーミラーとは

©norikko /stock.adobe.com

フェンダーミラーは車のボンネットのフェンダー(タイヤの上あたり)に付いているバックミラーのことです。現在の主流はドアミラーですが、後方を確認するという役割はどちらも同じです。

現在はフェンダーミラーの車はほとんど見られなくなってしまいました。まずはフェンダーミラーのメリットとデメリットを見てみましょう。

フェンダーミラーのメリット

  • 前方にあるため、左右とも目線の移動が少なくて済む
  • 車体からほとんどはみ出さないので狭い道や駐車場などで便利
  • ドアミラーと比べて死角が少ない
  • 車幅感覚をつかみやすい
  • ドアミラーに比べ空気抵抗が少ない

フェンダーミラーのデメリット

  • 対人事故の時にミラーが危険になる場合がある
  • 車のデザイン上制約を受ける
  • ミラーが遠いために小さく見える
  • ミラーの角度を変えるのに手間がかかる
タクシーなどにも利用されたトヨタ クラウンコンフォート
タクシーなどにも利用されたトヨタ クラウンコンフォート

このように、フェンダーミラーのメリットは意外と多いことが分かります。特に、長時間の運転となると視線や首を動かすことはかなり負担となります。死角が少ないということも安全性につながります。

また、タクシーにフェンダーミラーが採用された理由には、ドアミラーだと後方を確認するタクシードライバーと乗客の目が合ってしまう、後方をうかがわれているようで不快、ということも挙げられるようです。

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日本でドアミラーが解禁されたのは80年代

日本で最初にドアミラーを採用したのは1983年の日産 パルサーEXA
日本で最初にドアミラーを採用したのは1983年の日産 パルサーEXA

ドアミラーが登場する以前の日本では、フェンダーミラーしか法令上認められていませんでした。

欧米では1960年代初頭にはドアミラーへと移行しており、まだフェンダーミラーが主流だった日本は世界的に見ても少数派でした。日本においてドアミラーは、ボンネットのない車などにしか認められなかったのです。

日本でドアミラーが解禁されたのは1980年代。1983年に日産 パルサーEXAがドアミラーを初めて採用しました。

直接的には輸入車のための規制緩和でしたが、すぐに折りたためるドアミラーが登場するなどの工夫もありあっという間に国産車もドアミラーが主流となってしまったのです。

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フェンダーミラーが少なくなった理由は?

トヨタ 2代目センチュリー
トヨタ 2代目センチュリーにはフェンダーミラーが採用されていたが、3代目にフルモデルチェンジするタイミングで廃止されている。

日本でドアミラーが解禁された後、フェンダーミラーが廃れてしまった理由は2つあります。

1つはドアミラーの方がデザインを邪魔しない見た目、構造だったためです。日本でフェンダーミラーしか許可されていないことは、国外の自動車メーカーにとって市場拡大のネックになっていました。

特に、ボンネットの低いデザインの車が流行した1980年~1990年代は、運転席から見える高さにフェンダーミラーを取り付けるには長い脚が必要で、車のデザイン性を損ねてしまいます。

さらに、ミラーやボンネットの強度を考えると、フェンダーミラーよりもドアミラーの方が低コストで安全性を確保できるという判断から、次第にドアミラーへ移行していったと考えられます。

2つ目は、人を巻き込んだ事故の際もドアミラーのほうが安全性が確保できるためです。ボンネットに突起物があると、衝突の際に歩行者に危険が及んでしまいます。

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フェンダーミラーを現在採用している車は?

トヨタ JPN TAXI
トヨタ JPN TAXI

フェンダーミラーの車で最も馴染み深いのはタクシーですが、セドリックやクラウンコンフォートに代表されるセダンも、衝突時の歩行者の安全性を理由にフェンダーミラーを廃止したり、車種販売そのものを終了したりしています。

とはいえ、フェンダーミラーは完全に絶滅したわけではありません。現在でもトヨタのJPNタクシーはフェンダーミラーを装着しており、現行車として唯一フェンダーミラーを装着する車となっています。

JPNタクシーに引き続きフェンダーミラーが装着される理由は、ドアミラーを見ると乗客の様子をうかがっている印象を与えてしまうためだそうです。

ドアミラーがあるのにフェンダーミラーを付けてもいいの?

三菱 ランサーバン 1985年式
三菱 ランサーバン(1985年式)のように、もともとフェンダーミラーとドアミラーの両方がついている車も

ドアミラー車にフェンダーミラーを後付けすることは、法的には問題はありません。ドアミラーとフェンダーミラー、両方が付いていても車検に通ります。ミラーは車幅に含まれませんので、車検証の情報も変わりません。

しかし、ドアミラー車は正面衝突時にエンジンルームがつぶれやすくなるよう、ミラーを安全に取り付けるにはフェンダーの強度が不足している場合があります。

したがって、ドアミラー車にフェンダーミラーを装着する場合は、取り付けのほか、フェンダーの強度補強やフェンダーミラーの防振補強なども必要となり、コストがかさみます。

装着の際はメーカーが出している純正品を購入し、専門店やディーラーに相談しましょう。

フェンダーミラーに似ているサイドアンダーミラー

トヨタ ランドクルーザー プラド 2020年式
トヨタ ランドクルーザー プラド 2020年式

SUVミニバンなどの一部の車種では、助手席側のフェンダー近くにミラーが付いています。これはサイドアンダーミラーと呼ばれるものです。

サイドアンダーミラーは、助手席側の死角を解消するために保安基準で付けることが定められています。これも一種のフェンダーミラーと考えることもできます。

サイドアンダーミラーは2005年の新車から義務付けられたもので、比較的最近登場したものです。やはりユーザーからはデザイン上あまり評判がよろしくなく、各社とも特殊なミラーやカメラなどによって死角を無くす工夫を凝らしているようです。

もしかしたら近い将来、サイドアンダーミラーも無くなる日が来るかもしれませんね。

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次世代ミラー登場でドアミラーもいずれ廃止か

量産車として世界で初めて採用された、レクサスのデジタルアウターミラー。鏡の代わりにデジタルカメラが搭載されている

現在主流のドアミラーですが、カメラとモニターにより、ドアミラーを撤廃しても良いと保安基準が改正されたニュースが記憶に新しいところです。

万が一の故障やタイムラグなど、心配な面もありますが、光の反射などにも強く、見える範囲が広く安全性の向上に寄与するという本来の目的に適った大きなメリットがあります。

新しい技術によって変わっていくことは良い面もありますし、空気抵抗もなく、ドアミラーをぶつけてしまう心配も無くなります。認められた以上はこれからある程度普及してくるのではないでしょうか。

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MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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