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効果絶大?パワステオイルの交換・補充方法や時期、費用から漏れの原因まで
パワステオイルってなに?

パワステとは、ハンドル操作をする上で欠かせないパーツです。正式名称はパワーステアリングといいます。
ハンドルを操作した時にパワステが補助してくれることによって、軽い力で操作できるようになっています。
また、キックバック現象を軽減する役割もあります。
キックバック現象とは、タイヤが何らかの衝撃を受けた際に、運転手にも衝撃が及ぶことをいいます。
近年では、ほとんどの車に搭載されています。
搭載されていない車を、「重ステ」・「ノンパワ」・「ニュアルステアリング」と呼びます。
パワステには、電動式と油圧式の2種類があります。
電動式は、モーターなど電気の力によってハンドル操作を補助します。
油圧式は、オイルの力によってハンドル操作を補助します。
この油圧式で使用するオイルのことを、パワステオイルといいます。
別名パワーステアリングフルードと呼ばれます。
パワステオイルは使用していく内に劣化してしまいます。
劣化すると、オイル漏れなどのトラブルにつながる恐れがあります。
トラブルを避けるために、パワステオイルの交換時期などを知っておきましょう!
パワステオイルの交換時期
パワステオイルの交換時期の目安は、走行距離5万kmから10万kmの間といわれています。
頻繁に左右折をする場合は、目安より早めにメンテナンスした方が良いでしょう。
また、下記のいずれかの症状が現れた時はメンテナンスしてください。
・パワステオイルに汚れが目立つ
・ハンドル操作時に異音がしたり、引っかかりなどの違和感を感じる
パワステオイルの色は本来赤色ですが、劣化すると真っ黒になります。
汚れ具合をチェックしてみてください。
パワステオイルの交換・補充方法

パワステオイルの交換方法は「全量交換」と「新しいパワステオイルを入れて汚れを薄めていく方法」の2通りがあります。
全量交換はオーバーフローやポンプの焼きつきなどのリスクがあるため、本記事では後者の方法をご紹介します。
1.道具を揃えましょう
パワステオイルの交換をする際に必要な道具が5点あります。
■廃油を入れるための容器
■サクションガン(オイルポンプ)
■計量カップ(ペットボトル)
■新しいパワステオイル
■車体を持ち上げるジャッキ
使いやすくリーズナブルなもので十分です。
ジャッキで車体を持ち上げておくと、作業途中にハンドル操作をしやすくできます。
パワステが機能していない時のハンドルは重く操作しにくいため、おすすめです。
2.パワステオイルのキャップを外しましょう
ジャッキで車体を上げてから、パワステオイルのキャップを外しましょう。
3.オイルを抜きましょう
エンジンをかけて、オイルを抜いていきます。
パワステオイルのタンクの近くに、ゲージがあるかと思います。
ゲージのLOWを下回らない程度まで、オイルを抜き取ります。
抜き取ったオイルの量は計測しておきます。
4.新しいオイルを注入しましょう
抜いたオイルと同量のオイルをゲージのMAXまで注入します。
5.オイルを循環させましょう
ハンドルをゆっくり左右に数回切ります。
目一杯切ってください。
こうすると、タンクのオイルが循環されます。
6.オイルキャップをしめましょう
最後にオイルキャップをしめ、車体をおろせば作業完了です!
お疲れ様でした。
パワステオイルの交換費用

パワステオイルの交換工賃は、一般的に5,000円ほどが相場です。
パワステオイル本体の価格は、安いもので1,000円未満、高いもので5,000円ほどします。
パワステオイルの漏れの原因

パワステオイルには圧力が掛かっているため、パワステ付近のパーツには負担がかかっています。
そのため、漏れてしまう可能性が高いのです。
漏れてしまう原因は、ホースの損傷、繋ぎ目からの漏れ、ポンプ本体からの漏れ、オイルシール不良による漏れなど、様々なことが挙げられます。
パワステオイルを交換してスムーズなハンドル操作を!
パワステオイルの意味や交換・補充方法や時期、費用から漏れの原因をご紹介しました。
最近では、電動パワステが主流になりつつあるため、パワステオイルの交換は不要である傾向にあります。
ですが、油圧式パワステの車はパワステオイルのメンテナンスが必要です。
メンテナンスは素人でも手軽にできるので、ぜひご検討してくださいね。
楽しいカーライフを送ってください!
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...