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走行距離10万キロの車に告ぐ!おすすめの交換部品と今後の注意点について

ダッシュボード
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車の走行距離が10万キロになったとき、車を維持するか売却もしくは廃車にするかどうかを決める大きな分岐点だといえます。近年の車は、何段階も進歩しており車の寿命も延びてきました。

1台の車を所持する平均年数は14年だという統計もあり、使用年数は増加傾向にあります。

【参考サイト】

仮に14年同じ車を乗り続けた場合、1年1万キロで計算すると約14万キロ走行していることとなります。

10万キロという走行距離は、現在では走って当たり前になってきました。

しかしいくら車の性能が向上し、なかなか壊れないといっても、日ごろのメンテナンスを怠れば、10万キロどころか5万キロでも重大なトラブルを起こしてしまいます。

今回は走行距離が10万キロを超えた車の所有者に、今後も調子よく走ってもらうためのオススメ交換部品や、今後の注意点をご説明していきます。

車の劣化状態は走行距離だけで見るわけではない

車の点検サービス
©Tomasz Zajda/stock.adobe.com

まず車の劣化状態は4段階に分けて考えることができます。

  1. 年式が新しく走行距離も少ない車
  2. 年式は新しいが走行距離が多い車
  3. 年式が古く走行距離が少ない車
  4. 年式が古く走行距離も多い車

年式が新しく走行距離も少ない車が一番良い状態だと考えると、古くて走行距離も多い車はかなり劣化が進み、車の状態が悪いのではないかと考えられます。もちろんメンテナンス状態や、交換部品の有無によっては状態の良い過走車もあります。

しかしシャシ関係など、交換することができない部品はどうしても劣化を抑えることが難しく、新車に比べ状態が悪くなっている可能性は高くなってしまうのです。年式が新しく走行距離が多い車に関しては、経年劣化によって故障する可能性は低いです。

逆に走行距離は少ないが年式の古い車は、さまざまな箇所の劣化が見られ、荒い運転をしていなくてもトラブルが発生する可能性が出てきます。

一ついえるのは、10万キロ走行しているからといって、必ずしも今回ご紹介する部品を交換しなければならないというわけではないという点です。

では1番トラブルが起こりやすいと考えられる、古くて走行距離の多い車は、どのような部品を交換すればいいのでしょうか。

10万キロの過走車で交換をオススメする部品8選

古い車スペアパーツ
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今回は10万キロで交換をオススメする部品を8つご紹介していきます。

①タイミングベルト

10万キロ交換部品として代表的なのは、タイミングベルトです。タイミングベルトとはエンジン内にあり、クランクシャフトとカムシャフトをつなぐベルトです。

タイミングベルトは10万キロが交換奨励時期となっており、エンジンを動かす上でとても重要な部品となります。このベルトが切れてしまうと、エンジンが全くかからなくなってしまいます。

また、10万キロで切れることはあまりありませんが、劣化した状態で乗り続けていると、なにかの衝撃で切れることもあり大変危険です。

補足として、現在の車はタイミングベルトではなく、タイミングチェーンを使用している車も多くあり、タイミングチェーンは交換不要部品です。

ドライブベルトのように劣化状態を目視で確認することができないタイミングベルトは、10万キロ走行時必ず交換しておきましょう。

タイミングベルトはエンジンの側面に取り付けられており、分解整備作業には該当しないものの、交換するためにはエンジンの一部を分解する必要があります。しかしエンジン回りの部品を取り外したりと、かなり手間がかかる作業となることも事実です。タイミングベルトを交換するならば、エンジン周りに取り付けられてあるウォーターポンプや、サーモスタットなども一緒に交換しておくことをオススメします。

②ブレーキホース

ブレーキホースも10万キロ時に交換しておくことをオススメします。ブレーキホースからブレーキフルードが漏れてしまうと、どうなるかご存じでしょうか。

少しの漏れならば症状は現れませんが、大量に漏れが発生しているならば、最悪の場合ブレーキが効かなくなってしまいます。ブレーキの故障は事故に直結するため、必ず交換しておきましょう。またブレーキフルードが車のボディに付着すると、塗装を傷める原因にもなります。

ブレーキフルードのオイル漏れでは、マスターバックと呼ばれる倍力装置が壊れてしまうことも考えられます。マスターバックとはエンジンの負圧を利用し、ブレーキを踏み込む力を助ける働きがあります。高速で走っている車を停める際、踏み込むブレーキペダルが軽いのは、マスターバックが取り付けられているためなのです。

ブレーキフルードのオイル漏れを簡単に発見するには、ブレーキフルードの残量を定期的に確認する必要があります。もし極端に減っていればどこかで漏れている可能性が高く、放置しておくのは大変危険です。もちろん10万キロになる前に交換した場合は、漏れていない限り交換する必要はありません。点検時にホースの劣化をしっかりと確認しておきましょう。

③ショックアブソーバー

ショックアブソーバーも交換しておくことをオススメします。ショックアブソーバーとは、タイヤの上に取り付けられており、縦の衝撃を吸収する役割を持った部品です。

ちょっとしたデコボコ道を走っても車の揺れが少ないのは、衝撃をショックアブソーバーが吸収してくれているためです。

しかしこの部品も劣化によりオイル漏れが起こり、衝撃を吸収する力が弱くなったり異音の原因になることがあります。

古い車では「ギシギシ」や「ゴトゴト」などの異音が発生している車が多くあります。その異音原因の一つにショックアブソーバーが挙げられるのです。10万キロになるまで一度も交換したことがないのであれば、交換しておくといいでしょう。

④スパークプラグ

スパークプラグとは圧縮した混合気に点火する役割を持つ部品です。

プラグに大電流を流し、火花を散らすことで混合気に着火し爆発させます。

最近では「イリジウム」というプラグが主流になりつつあり、イリジウムプラグの交換時期は10万キロとなっています。

また、標準プラグでの交換時期は1万から2万キロです。愛車のプラグはなにを使っているのかを確認し、イリジウムプラグであれば10万キロで交換しておきましょう。

⑤ウォーターポンプ

ウォーターポンプとは冷却水をエンジン内で循環させる動力となる部品です。

ウォーターポンプによって冷却水はエンジン内に送られ、高温になったエンジンを冷まします。この部品も10万キロでの交換がオススメです。ウォーターポンプが壊れると、冷却水がエンジン内を循環せず、オーバーヒートや焼け付きを起こしてしまい、大きな故障の原因となります。

また、走行距離が多くなるとウォーターポンプから水漏れが発生してきます。このタイミングで交換しておくのも一つの選択肢だといえるでしょう。ウォーターポンプが故障すると、水温計が高温を指したりエンジンルームから煙が発生します。

このような症状が出るとかなり重症なので、すぐに交換してください。ウォーターポンプはタイミングベルトを取り外さないと交換できないタイプのエンジンも存在します。同時にタイミングベルトも交換しておくと良いでしょう。

⑥ブレーキ周りのシール類

先ほどブレーキホースの交換についてご紹介しましたが、ブレーキに取り付けてある「ホイールシリンダーカップシール」や「キャリパーピストンシール」からもオイル漏れが発生します。

これらのシールは、ブレーキを作動させるときに必要不可欠な部品であり、ピストンまで届いているブレーキフルードの漏れを、シールによって防いでいるのです。しかしゴム製品であるシール類は必ず劣化します。

今まで一度もオイル漏れを起こしたことがない車でも、年数や走行距離が増えるにつれてオイル漏れを起こす可能性が高くなります。今後も調子よく乗り続けたいのであれば、一度交換しておくべき部品だといえるでしょう。

⑦サーモスタット

サーモスタットは10万キロになる前に故障する可能性のある部品ですが、今まで一度も交換したことがないのであれば、10万キロのタイミングで変えておくことをオススメします。

サーモスタットとはエンジン内に冷却水を循環させるために、開く弁のような働きを持ちます。冷却水は常にエンジン内を循環しているわけではなく、一定の温度になったときに初めて冷却水がエンジンの中を回り温度を下げているのです。

サーモスタットはエンジン内が暖まっていないときには弁を閉じ、温度が高くなってくると弁を開け冷却水を流し、エンジンを適正な温度まで下げてくれます。

しかしサーモスタットが劣化すると、弁が開きづらくなり、結果、オーバーヒート気味になることがあります。今後オーバーヒートさせないためにも、10万キロで一度交換しておきましょう。

⑧オイルポンプガスケット

走行距離が多くなると、オイルポンプのガスケットからオイルの漏れやにじみが発生しやすくなります。

ウォーターポンプ同様に、エンジンの内部に取り付けられてある部品のため、交換するためには分解が必要となります。オイルポンプはウォーターポンプと違い、本体からオイルが漏れるといった故障は少ない部品なので、ガスケットのみの交換で十分です。

10万キロで交換するエンジン内部の部品としてタイミングベルト、ウォーターポンプ、オイルポンプガスケット、この3点をセットとし交換することをオススメします。

その他の部品は劣化状態によって見極める

錆びた金属製の自動車部品
©pavlik011/stock.adobe.com

ここまで8つの部品をご紹介しましたが、基本的に交換するかしないかは各部品の劣化状態を確認し決めます。

絶対に10万キロで交換しなければならないというわけではなく、10万キロを一つの区切りとし、一度車の状態を確認することで気付かなかった劣化や、故障しかけの部品を見つけることができるのです。

では車が劣化するにつれてオイル漏れを起こしやすい箇所をご紹介します。

オイル漏れが起こりやすい部品3選

古い黒い油潤滑
©Love the wind/stock.adobe.com

車の劣化はオイル漏れで確認することができます。
ではどのような部品がオイル漏れを起こしやすいのかをご紹介しましょう。

パワーステアリングギアボックスやポンプシール

現在の車は電動のパワーステアリングが採用されていますが、油圧式のパワーステアリング装着車ではパワーステアリングオイルが漏れやすい箇所があります。

ギアボックスや、パワーステアリングポンプのシールからはオイル漏れが発生しやすく、少量のオイル漏れであれば、気付かないこともあるのです。

パワーステアリングポンプのシールからのオイル漏れならば、シールの交換を行い、ギアボックスからの漏れであればギアボックス本体の交換が必要です。ギアボックスのオイル漏れでは、ハンドルが重たくなったり、ハンドルを切ったときに異音が発生します。

もしオイルが減りすぎると、ハンドルはかなり重くなってしまい、緊急時に曲がれない可能性が出てくるので、オイル漏れを見つけた場合、すぐに修理や交換を行いましょう。

ラジエーターやホース

ラジエーター周りも水漏れを起こします。特にホースが劣化してくると弾力性が低下し、ホースの継ぎ目に隙間が発生してしまいます。

ホースの継ぎ目から水漏れが起こる場合は多く、またラジエーター本体にひび割れが起こり水漏れが発生することもあるため危険です。冷却水はエンジンを冷ます役割を持つので、無くなってしまうとオーバーヒートにつながります。

少量の水漏れならば気付かないことが多いので、10万キロの時点で水漏れがないか一度確認しておきましょう。

またラジエーターホースを今まで交換していなければ、一度交換しておくと安心です。クーラントと呼ばれる冷却水は、緑や青、赤色なので漏れている場合すぐに発見することができます。日ごろからエンジンルームを開け確認することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができるのではないでしょうか。

10万キロ走行車ではプーリー内のゴムが劣化している場合も

メカニズム
©joel_420/stock.adobe.com

年式の古い車に見られる現象に、プーリー内のゴムが割れ、プーリーがうまく回っていないという症状があります。

内側の回転と外側の回転を中継する役割を持つゴムが傷んでしまうと、内と外の回転数が変わり、エンジンはうまく回っているのに、ドライブベルトなどで中継させている、その他の装置がうまく作動しないという現象が起こります。

例えば、エンジンの動力で回転するクランクシャフトプーリーのゴムが傷んでいるとしましょう。

そうなるとオルタネーターなどにうまく回転動力が行き渡らず、結果バッテリーや電気の供給がうまくできず、バッテリー上がりなどの症状が現れてしまうのです。

また、クランクプーリーがうまく回っていないことで、ベルトによってつながれているその他の機器がうまく作動できず、長期間放置すれば故障の原因になることも考えられます。

プーリー内ゴムの劣化はベルト鳴きの原因にもなるため、もし点検時に気付いた場合、早めに交換しておきましょう。

ブーツが劣化した場合も早めに交換を

自動車用トランスミッションパーツ
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車にはブーツと呼ばれる各ジョイントのグリスを保持する役割を持つ、ゴム製の部品がたくさんあります。

この部品はゴムでできているため時間と共に劣化し、ひび割れや破れが発生してしまいます。

ブーツ破れは車検に通らないので通常、車検のときに交換する部品です。
しかし、車検の年以外でブーツのひび割れを発見しても、交換しないという方は多くいます。

ブーツが破れ、中のグリスが無くなった場合、どのような症状が出るのかご存じでしょうか。
各ジョイントに設置されてあるブーツ内には、ジョイントの固着を防ぐためにグリスを入れているのです。

そのグリスが無くなってしまえば、ジョイント部が錆びや熱によって固着し、ジョイントとしての役割を果たせなくなってしまい、異音の原因や車の振動という形で症状が現れます。

車は鉄でできているため、錆は天敵です。

錆がひどくなれば劣化を早めてしまいますし、一度錆によって開いた穴は簡単に塞ぐことができません。

また、車の強度にも大きな影響を及ぼしてしまうため、安全面も下がります。

もし愛車のブーツが劣化していれば、車検のときに交換するからと放置するのではなく、こまめに交換し車の劣化を抑えることが大切だといえるのです。

過走車はタイヤ周りのガタをしっかりと確認しておく

車に新しいタイヤを取り付ける整備員
©LIGHTFIELD STUDIOS/stock.adobe.com

過走車によく起こる症状として、タイヤ周りのガタつきが挙げられます。

原因はいくつかありますが、車をジャッキアップしタイヤを浮かした状態でガタつきを確認してみましょう。

左右や上下に揺らしたときにガタガタと揺れた場合、ガタつきが起こっています。

考えられる原因は、

  1. タイロッドエンドのガタつき
  2. ロアーアームのガタつき
  3. ハブベアリグのガタつき

この3つとなります。

手で揺らしてみて、どこから音がするのかをしっかりと判断することが大切です。

症状が軽い場合はあまり気付かないガタつきですが、ガタつきがひどくなると走行中に「ゴトゴト」といった異音が発生します。

年式の古い車や走行距離の多い車に発生しやすい現象なので、10万キロ前後走っているのであれば一度確認しておくことをオススメします。

ガタつきを直すためには交換が必要です。

修理の際は、整備工場へ持って行き交換をしてもらいましょう。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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